早くに将来への目標を決め、実現のために力をつける進路指導
はじめに、中学副校長の髙井俊秀先生に進路指導についてうかがいました。
足立学園の進路指導の方針を教えてください。
髙井先生 生徒たちが主体的な進路選択ができることを目標に、特に「早期に目標を持てる指導」、「実力を養成できる指導」を大切にしています。
「早期に目標を持てる指導」とはどういった内容なのでしょうか?
髙井先生 中学校の3年間で取り組む「志共育(こころざしきょういく)」にて、将来、世のため人のためにどう貢献するかをじっくり考える時間を設けています。高校1年生では、キャリアデザイン講演会、夢ナビライブ、大学オープンキャンパス、社会人OBによる懇談会などを実施し、「志」をより具体的に自分の進路と結びつけます。高校2年生以降でも、大学生OBによる懇談会、国公立進学ガイダンス、各大学による校内説明会なども行っています。このような取り組みから早期に目標を持てるよう指導しています。
「実力を養成できる指導」についても教えてください。
髙井先生 中学1年生でしっかりと各教科の基礎・基本を身につけ、中学2・3年生では、英語、数学にて行う学力別のグレード型授業を実施し、自分の学力にあった授業を受けることで学力の「実力養成」を図っています。「学力ジャンプアップ講座」のOBによる学習サポートも生徒の「実力養成」の一役を担っています。高校では、「探究コース」、「文理コース」、「総合コース」の3つのコースから自身の進路にあったコースを選択して、自身の「志」に基づいた学習を進めていきます。
3コースが目指す学びについて教えてください。
髙井先生 「探究コース」では、2年間の探究活動に取り組みます。自ら立てた答えのない問いに挑戦し、未知の世界を切り開く、一生涯の「探究力」を養うことを目的にしています。その学びが真の実力となり、進路実現へと向かいます。「文理コース」、「総合コース」では、「貢献心」あふれる人間の育成、利他精神の涵養(かんよう)を目標とし、自分の興味関心に応じた希望進路を目指します。
卒業生が在校生の学力アップに貢献!
続いて、髙井先生がお話された中学生の「学力ジャンプアップ講座」について、同校卒業生で講師を務める海老澤さんと、実際に講座を受講している中学生の水野さんに詳しくうかがいました。
海老澤周さん
大学・学年:早稲田大学3年
高校時の所属コース:探究コース
進学先を選んだ理由:留学生や地方出身者など多様な人が集まる環境で学びたいと考えたため
将来の夢:教員
水野創介さん
所属クラブ:卓球部・将棋部
足立学園を選んだきっかけ:兄が足立学園に通っており、足立学園の行事をパンフレットなどで知ってとても惹かれた
海老澤さんが「学力ジャンプアップ講座」の講師を志願したのはなぜですか?
海老澤さん 後輩である足立学園の在校生の役に立ちたいと考えたためです。私自身、在校生の頃に、足立学園の先生に放課後の学習指導や質問対応をしてもらった経験があります。学校の授業以外で、分からない部分やさらに深く学びたい部分を学べる環境があることにありがたみを感じていました。そこで、私も卒業生として、「学力ジャンプアップ講座」を通し、在校生の学力向上に貢献したいと思ったからです。
海老澤さんが「学力ジャンプアップ講座」で心がけていることを教えてください。
海老澤さん 先生としてではなく、近い距離感での学習サポートを心がけています。積極的に生徒と学習サポーターがコミュニケーションをとり、発言や質問をしやすい関係を築くことで、考え方や解き方を共有しながら学習を進められるようにしています。そして、生徒たちが分からなかった部分が理解できるようになり、放課後に残って勉強して良かったと思える、そんな時間を作れるようにしたいと考えています。
水野さんにうかがいます。OBの方のサポートはどうですか?
水野さん OBの方から、一つひとつの問題を分かりやすく丁寧に解説してもらっていますし、大学の話や、受験エピソードなどを聞けて楽しい時間です。また、今日やるべき学習の目標を設定してくれるので、勉強が進めやすいです。
サポートを受けた結果、学習面や成績面で変わった点を教えてください。
水野さん 以前よりも勉強に意欲がわき、自分はどこができて、どこができていないのかが分かるようになりました。また、自分の弱点が分かったことで、苦手だった分野が特定できるようになり、勉強の効率が上がりました。その結果、定期テストや校外模試でのその分野の得点率が上がりました。
同級生、先輩と後輩、かけがえのない人間関係が築ける学校
海老澤さんのように、後輩思いの先輩が多いことでも知られる足立学園。その理由をうかがいました。
足立学園はOBと後輩の繋がりが強いようですが、それはなぜですか?
海老澤さん 部活動が盛んなことが理由の一つだと思います。足立学園にはさまざまな部活や同好会があり、多くの生徒が参加しています。部活動での先輩と後輩との繋がりが、卒業後も続くからだと思います。私自身、大学生になった今でも、部活動の先輩に就職活動の相談に乗ってもらったり、部活動の後輩の受験合格を祝ったりと、先輩や後輩との繋がりを大切にしています。
先輩からの受験生応援メッセージ!
最後に、海老澤さんからの受験生へのメッセージをお届けします。
海老澤さん 卒業して改めて、足立学園で過ごした時間や築いた人間関係はかけがえのないものだと思うようになりました。荒川の河川敷での体育の時間、みんなで悪戦苦闘した調理実習、高校3年生の元日から友人と自習室に集まったことなど、大切な思い出がたくさんできました。受験生の皆さん、受験勉強は辛いことや大変なことがたくさんあると思います。そんな時間も、後から振り返れば自分にとって大切な時間になっていることでしょう。自分自身が納得できる受験経験となりますように。応援しています!
足立学園の行事をチェック!
編集後記
海老澤さんのお話から、在学中の「志共育」が今に生きていて、世のため人のために役に立ちたいという気持ちが、活動の原動力になっていること、また、それが先輩から後輩へと受け継がれていくことを感じました。学校の様子を詳しく知りたい方は、ぜひ学校に足を運んでみてください。
イベント日程
イベント名 | 日時 |
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小6対象中学校入試直前対策 | 1月13日(土)14:00~ |
中学校体験会 | 2月17日(土)10:00~ 10:00~授業見学、校内見学 14:00~全体会14:30~授業・部活動体験、校内見学 |