創立100周年記念 卒業生と在校生による特別対談インタビュー

文京学院大学女子中学校 高等学校
今からちょうど100年前の1924年、創立者で当時弱冠22歳の島田依史子氏によって、自立した女性を育てるための裁縫伝習所として開学したのが文京学院大学女子中学校 高等学校(以下、文京学院)。10月に開催される記念式典に向けたキャッチフレーズは「あなたと共に未来を紡ぐ」となりました。このフレーズに込められた思いを皆さんに伝えるべく、卒業生と在校生による対談インタビューを実施しました。

1956年入学の卒業生が過ごした当時のキャンパスライフ

千代田区に生まれ育ち、女性の地位向上を願うご両親の思いを一身に受けながら、1956(昭和31)年、文京学院に入学した戸波さん。当時の夢やキャンパスでの過ごし方、ご学友・先生との関わり方などについて幅広くお聞かせいただきました。

数学教師を目指していた中高時代

取材時の戸波さん
1956年に入学された大先輩の戸波さん

当時はご健在だった島田(依史子)学院長のお言葉に感銘を受け、私にぴったりの学校だと思って入学したことを覚えています。実家が千代田区で縫製屋を経営しており、女性も仕事をするのが当たり前だと考えている家庭で育ってきたので、学業に励んで将来の職業に活かしたい気持ちもありました。入学してすぐに写真部と数学部を兼部し、勉強の面白さを改めて実感したことで、数学の先生になりたいと考えていました。文京幼稚園(現在は文京学院大学本郷キャンパスに併設)が開園したばかりで、保育専門学校への進学も考えましたが、文京学院と縁のあった主人と20歳の時に結婚しました。その後、ドレスメーカーに就職する際は在校時代に習った社会のルールや女性としてのマナーが活かされました。

素敵な思い出で彩られた人間関係

今でも鮮明に思い出すのは、とにかく楽しかった高校生活です。先生方も若々しく、まるで同年代の友人のような感覚で一緒に過ごしていたのは、今でも大変良い思い出になっています。また、公立校の生徒たちと比べて随分自由な環境だったと思います。クラス委員として早朝に学校清掃などをしているうちに、先生方とコミュニケーションを取るのが楽しみになっていました。私学の良い点は、先生方がずっと同じ学校にいらっしゃるというところですね。

昭和30年代、戸波さんの楽しい学校生活を豊かに彩った先生方
昭和30年代、戸波さんの楽しい学校生活を豊かに彩った先生方
現在の先生方のお写真
現在の文京学院を支える先生方

校長先生からいただいた「信用は売り物でなく大切に育てるもの」という教えが今でも身に染みついています。中学校からの友達はもちろん、高校から一緒になった友達とも未だにお付き合いがありますが、歳をとっていけば友達が宝物だと思えるようになりますよ。最近卒業した人たちは同窓会をする機会が少ないようですが、私は幹事として皆さんと定期的に連絡を取っています。
主人の叔父が文京学院で働いていたことがきっかけで、早いうちに結婚することになりましたが、結婚式の仲人が先生でした。生徒と先生が積極的に人間関係を深めていくといった、今までの関係性をこれからも受け継いでいってほしいと願っています。

2023年入学の在校生が過ごした最初の1年間

初めて来校した際に、エントランスの明るい雰囲気から好印象を持ったという中学1年生(2023年2月取材時)。ちょうど1年間を過ごした文京学院の魅力についてお話しいただきました。

面倒見の良さが伝わってくる文京学院の新入生フォロー

2023年に入学した在校生
2023年に入学した在校生

自宅から通いやすいという条件で受験校選びをしながら、どんな学校なのかを知るために訪れた文化祭では、先輩方がとても楽しそうにしている様子を見ることができました。制服が可愛いだけでなく、カフェテリアなどの施設から入学後の学校生活をイメージできたのが良かったです。友達ができるか不安があったのですが、入学直後の4月に行われた富士吉田市の宿泊訓練のおかげですぐにクラスのみんなと仲良くなることができました。

昭和30年代のクラス単位
昭和30年代は1クラスが60名程度でした
明るく、元気なところは、現在も変わりません
明るく、元気なところは、現在も変わりません

中学からの新しい趣味を兼ねて、書道部に所属しています。文女祭(学園祭)では高校生の先輩と一緒に、大筆を使った書道パフォーマンスを来校者の皆さんに披露しました。苦手意識があった英語は、先生が詳しく勉強法を教えてくれたおかげで、今では英語を使った仕事をしてみたいと思えるようになりました。これからも先生の教えをしっかり守ってテストの成績を上げていきたいです。

時代を超えて受け継がれる「文京学院らしさ」

生まれ育った時代や年齢が大きくかけ離れたお二人から、今も変わらない文京学院の伝統や女子校ならではの過ごし方などをお話していただきました。

先生との交流も人間関係を学ぶ機会のひとつ

戸波さん 私が学生だった頃の女子教育といえば、そろばん、英語、華道、茶道、運針といった授業は欠かせないものでしたよ。宿泊訓練のように外泊する行事はなかったけれども、そういった行事は充実しているようですね。私の場合、当時は女子の部活動としては珍しかった数学部に所属していました。

在校生 そろばんの時間はありませんが、華道、茶道といった礼法の授業や運針は今でも続けられています。学校の外で体験したことのない内容なので、とても新鮮な気持ちで取り組んでいます。それに、部活動で数学にチャレンジしていたのはすごいと思います。

改訂前の制服デザイン
かつての制服デザインも素敵でした
定評ある現在の制服デザイン
女子校らしい学校風景は昔と変わりません

戸波さん どれだけ数学が得意だったかを知ってもらうエピソードを挙げると、先生の代わりに同級生へ数学の補習をしたことがあるくらいだったんですよ。昔は先生方とのやり取りも自由で、公私共にお世話になる機会が多くありました。同じようにはいかないけれども、生徒と先生の信頼関係が深いという美点は今と変わらないですよ。

在校生 文京学院に入学して思ったのは、私学の方がマイペースに過ごせて、女子校の気楽さも心地よいというものでした。これからの5年間をどのように過ごしたら、学校生活がもっと楽しくなりますか。

戸波さん 私が生まれ育った時代は親に逆らうことができなかったので、今の時代であれば早いうちにやりたいことを見つけて、特技をたくさん持っていた方が良いですよ。迷ったときは、先生にアドバイスを求めるのも良いと思います。視野が広がり、可能性も同じように広げられるはずです。

旧校舎風景
閑静な住宅地「大和郷」に建てられた4階建ての旧校舎
一新して生活感あふれる現校舎風景
「六義園」に隣接し、同敷地に教育提携を結ぶインターナショナルスクールも開校した現校舎

受験生・在校生へのメッセージ

戸波さん 若いうちにこそ、人との出会いから視野を広げつつ、成長のチャンスをつかんでください。誰かが行動するのを待つのではなく、私と同じように自ら行動して意見を主張してください。そして、人生は不思議なことだらけなものですから、なにより人とのご縁を長く大切にしてほしいと思います。いつかその人達に思い出してもらえるような存在になれたら良いですね。

在校生 中学受験で勉強しかしていない時期は不安だらけでしたが、文京学院に通い始めてたくさんの友達に恵まれました。可愛い制服、優しい先生方、きれいな校舎、そして友達のおかげで楽しく毎日を過ごせています。受験校選びに迷っているなら、一度足を運んでみてください。きっと笑顔であふれる学校の様子を見ることができますよ。

編集後記

創立100周年記念のタイミングで実現した対談インタビューはいかがでしたか。63年前の在校当時を、戸波さんがまるで昨日のことのようにいきいきと話されている様子から、とても素晴らしい中高時代を過ごせたことが感じ取れました。長い年月を経た今でも、当時と変わらない女子教育や学校で紡がれる絆といったものを感じ取っていただけると幸いです。