志望校別対策講座も実施!生徒の学習をサポートする「校内予備校」

目白研心中学校・高等学校
目白研心中学校・高等学校(以下、目白研心)の学習支援センターは2013年5月にスタート。基礎力を身につけ、自学自習ができる生徒を育てることを目的に設立されました。以来、支援センターを利用した生徒は、志望校進学に向け着実に力をつけ合格を勝ち取っています。
学習支援センターでの学習がどのような成果を上げているか、ご担当の先生や卒業生の声から探っていきましょう。

チューター・スタッフが常勤する学習支援センター

学習支援センターの特徴や学習サポート体制について、五十嵐琴美先生におうかがいしました。

学習支援センターの目的や学習プログラムについて教えてください。

五十嵐先生 学習支援センターは自学自習の習慣をつけ、定着させることを目指して、学習計画のアドバイスや問題演習をサポートしています。具体的には、1.「基礎力定着プログラム」、2.「ステップアッププログラム」、3.クラブ活動と勉強の両立を配慮した「学習支援センター利用の優先時間帯」、4.「受験対策プログラム」など4つのプログラムを設け、生徒の勉強進度、生活や目的に合わせたプログラムを選択できます。

例えば、部活動が週4日以上ある生徒の場合、夜8時まで(中学生は7時まで)学習支援センターを利用し、2のステップアッププログラムを受講することができます。
さらにセンターでは模試や定期テストの結果を踏まえて面談も実施しています。生徒たちは苦手の克服や、朝テストの勉強など、各々の目的に応じて学習しています。

支援センター全景
広々とした学習支援センター
支援センター内の学習スペース
支援センター内の学習スペース。集中できるように個別に仕切られた机もあります

利用中の生徒はどのような雰囲気でしょうか。

五十嵐先生 中学1年生から高校3年生まで全学年の生徒が利用していますが、特に多いのは高校2年生・3年生です。授業で出された宿題や英検取得など、各自、目標に向かって黙々と勉強しています。中には卒業生チューターに部活動との両立の仕方を質問している生徒も見られます。受験に向けて部活の先輩が頑張っている姿を間近に見て、刺激を受けています。
また授業後、本センターに来ることですぐに勉強モードに入れることから、勉強へのモチベーションが維持できる生徒が多いですね。時間を上手に使いながら、モチベーションを維持できています。

指導体制について教えてください。

五十嵐先生 チューターは曜日や時期によって変動しますが、30名ほどが在籍しており、東京大学、千葉大学、早稲田大学、明治大学などの大学生です。本校の卒業生もチューターとして在籍しており、基本的に毎日1〜2名の卒業生チューターが常駐するようにしています。
またセンターには私を含め常駐スタッフも3名おります。勉強していて分からないことはすぐに質問できるほか、学習相談もしやすい環境です。

校内で学習するメリット とはなんでしょうか。

五十嵐先生 通常授業が終わってすぐに勉強を始められることでしょう。また自宅学習だとついついスマホなどを触ってしまうと思いますが、そうした誘惑と距離を置くことができ、メリハリのついた学習習慣が身につきます。
ほかにも、卒業生や先輩の事例を聞くことができるので生徒にとって良い刺激が得られていると思います。
本センターは長期休み中も開いているため、利用する生徒も多いです。学校に行くときと同じ生活が送れるため、学習ペースを落とさずに過ごすことができ、それが結果につながっています。

志望校別対策講座は受講料を半額補助!大学受験も徹底サポート

生徒の進路実現、学習向上に向けてどのような支援を行っていますか。

五十嵐先生 学習計画の相談のほか、大学受験については志望校に合わせた対象プログラム「志望校別対策講座」を実施しており、志望校別対策講座は受講料の半額を学校が補助しています。
また総合型・公募型推薦入試向け小論文の指導も、一人ひとりに合わせて実施し、志望校合格までバックアップします。

23年度の大学進学実績を教えてください。

五十嵐先生 2023年度の「受験対策プログラム」では、志望校別講座15名、小論文添削30名、面接練習23名の生徒が受講しました。
総合・公募型選抜では、1月末時点で青山学院、順天堂大学、中央大学をはじめ36名の生徒が合格を勝ち取っています。

次年度受験生に向けたメッセージをお願いします。

五十嵐先生 学習支援センターには、一般受験はもちろん、推薦入試など一人ひとりに合わせて一緒に考え対策しています。目標に向かって一緒に頑張りましょう。

卒業生に聞く!学習支援センターを利用するメリットとは?

2021年度に卒業し、現在青山学院大学文学部2年生の金光太成さん(在校時は特進コース)は高校1年生から学習支援センターを利用。大学受験において大きな力になったとのことです。いったいどのような効果があったのでしょうか。

学習支援センター内にある自習室
学習支援センター内の自習室

学習支援センターを利用し始めたきっかけについて教えてください。

金光さん 利用し始めたのは高校1年生の夏頃でした。当時は数学がとても苦手で1学期中のテストの成績がとても悪く、そのせいかクラスで最下位の成績になってしまいました。そのことがとても悔しくて、支援センターで勉強するようになりました。

学習支援センターを利用した成果はいかがでしたか。

金光さん 一番の成果は学習習慣がついたことです。学習計画の大切さ、復習することの大切さなど勉強の基礎から教えてもらいました。そのおかげで、受験勉強も早めに取り組むことができました。

個別指導室
個別指導用の専用ブースもあります

学校内に学習支援センターがあることのメリットはなんでしょうか。

金光さん 時間だと思います。通常だと学校が終わってから外部の予備校に通いますが、学校内であればその通学までの時間を有効に使えます。通学時間を削減できるのは、長い目で見ると最大のメリットだと思います。
また一人ひとり苦手な科目や目標とするところが違うと思いますが、個人に合わせたサポートが受けられることも学習支援センターの強みだと思います。
目白研心に入学したらぜひ学習支援センターを利用して、しっかり力をつけてほしいです。

編集後記

卒業生の金光さんは「センターで勉強している上級生の姿を見て、自発的に学習できるようになった」とも語ってくれました。学習習慣が身につくこともさることながら、身近にいるクラスメイトや先輩たちと一緒に勉強することもやる気につながっているようです。
学校内に塾や予備校のような機能が常設され、親身にサポートしてくれるチューターやスタッフの先生が常駐していることは、生徒にとって、心強い味方と言える場所になっていると感じました。