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投稿者: 世界一の授業 (ID:O6htRiiEY86) 投稿日時:2007年 12月 20日 05:43
昨日の朝日小学生新聞より。
学力テスト世界1位のフィンランドの授業時間は、なんと
日本のそれより100時間弱少ないそうです。 習熟度別授業は
効果がないということで採用せず、テストによる競争原理も採用
していません。 少人数クラスで、「考える力、学ぶ力」を重視
している、教材等で現場の先生の裁量が大きいことも特徴とのこと
です。
短い表面的な記事からの分析なので乱暴ですが、次のような結論が
導かれるのでしょうか。
1.現代に求められている学力と授業時間は比例しない。
2.現代に求められている「学力」とは、ちまたで流行っている「読み
書き計算力」ではなく「意欲的に学ぶ力」や「思考力」である。
もちろん基礎学力も大事ですが、「読み書き計算力」の復権のような、
今後のゆとり教育の修正(だとすれば)は時代を逆行する。
3.塾の習熟度別授業やテストの頻度はあまり意味がない。ただふるいに
かけるだけ?
2.については漠然とですが、賛同します。子供は公立小ですが、
ゆとり教育の目指すコミュニケーション能力を高めるような
総合プログラムには大変満足しております。 私達の時代
ならともかく、これからの子供達には机上の学習をいかに利用して、
しなやかに、たくましく情報社会を生きていけるかがより重視される
と感じるからです。
1と2は意外でした。子供は大手塾に入れ中学受験を目指しますが、
習熟度別授業の効果をあまり多くは期待できない、授業時間が多い
私学が必ずしもベストとは限らない(授業時間も志望校選択の一つと
考えていたので)のだろうか、とこれまで考えていた前提と 異なります。
みなさん、どう思われますか。
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【795201】 投稿者: 結局家庭 (ID:W6xwd5834Ro) 投稿日時:2007年 12月 20日 08:43
私立=詰め込みとは必ずしもいえません。愚息の私立中学は、例えば現国の教材の論説文を学んだ後、テーマに基いてそれぞれ自分の意見をリベートし合い、レポート提出をしたり、公民の授業で、現代の日本の外交の問題点、展望など意見を戦わせ、論文提出したり等してます。中1です。授業時間数が多い分、教科書での受身授業以外の時間が取れるのではないでしょうか。只、これらは普段から、ニュース、報道特番等を親子で見たり新聞を読ませたりして、自分の取り巻く環境、社会問題らに常に敏感にさせる家庭環境が必要なのではないでしょうか。「学ぶ意欲」は、始めからある程度ないと、今の公立では無理です。教師の力量の差が公立では大きすぎます。良い教師に偶然当たれば良いのですが・・・。実際、息子の公立の小学校時代、総合の時間は遊びで終わってしまう事が殆んどでした。
昨日、韓国の大統領選があり、特集番組を見ました。韓国の若い世代の政治への関心は考えさせられます。自分の生活、国の将来、一人一人がしっかり意見を持ってますね。日本の若者はどうでしょう。今が楽しければ・・的考えが多い。思考能力がなくなってます。ゆとり教育のせいもありますが、やはり家庭での会話による所が多いと思います。 -
【795289】 投稿者: 違和感 (ID:j7CnEwkVMWw) 投稿日時:2007年 12月 20日 10:31
学力一位の原因は、学校教育のシステムの違いにのみ起因するわけではないと思います。
私が学生時代、フィンランドからの留学生の話を聞いたことがありますが、
日本よりはるかに高い夫婦共働き率、国外で勉強する可能性を想定した教育の在り方、
寒いので自宅で過ごす時間が長い割りには日本よりテレビ番組の内容がつまらない等、
色々なことを教えてもらいました。
そういった様々な要因が複合的に学力に影響を与えているのではないかと思います。
また、これは私的には、隠れた要因の一つだと思うのですが、フィンランドは歴史的に
アジア系の血をひいている人々がいる国です。同様のヨーロッパ国にハンガリーが
ありますが、両国とも長きに渡ってこの手の学力比較調査や数学オリンピック等では
良い成績であると記憶しています。
血筋として、純白人系でなく混血であることが、何らかの影響を与えているような
気がしてなりません。実際ハンガリー語は、ウラル・アルタイ語族の日本人には
最も習得し易いヨーロッパ言語だそうですが、フィンランド語も日本人に向いている
と聞きました。ですが、上出の留学生によると、英語やドイツ語の教育も盛んと
いうことで、フィンランド語と全く異なるタイプの言語を早いうちから学んでいく
ことが、自国と異なった発想(概念)を学ぶことに繋がり、結果的に思考力を
高めるような効果を生んでいる可能性も否定しきれないと思いました。 -
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【795299】 投稿者: 柚子湯 (ID:RE/r/w.yr8k) 投稿日時:2007年 12月 20日 10:54
以前、ビジネス誌で読んだのですが、
フィンランドの文部科学大臣にあたる職に就いている方が、
○落ちこぼれを作らないこと。
○テストで順位をつけないこと。
○考えさせる教育。
という方針で、大胆な教育改革を行ったのだとか。
ボトムアップとエリート教育は背反しないし、
順位をつけなければ劣等感が生まれず、
誰もが自分で考え、それを伝達することに抵抗がなくなる、
ということだそうです。
この改革が成果をあげることができたのは、
すぐれた教師の存在があってこそ。
フィンランドは教師の社会的地位がとても高く、
医師・弁護士と同等の地位だとか。
なので、優秀な人材が教職を目指すとのことです。
日本でも教師がもっと魅力的な職業にならないと、
学習指導要領をいくらいじっても、成果はあがってこないと思います。
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【795320】 投稿者: 考える力 (ID:2ylt7Esj1m6) 投稿日時:2007年 12月 20日 11:15
世界一の授業 さんへ:
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> 1.現代に求められている学力と授業時間は比例しない。
元々、学力は授業時間と比例するわけが無いと思っています。
授業時間の問題ではなく、中身の問題かと思います。
> 2.現代に求められている「学力」とは、ちまたで流行っている「読み
> 書き計算力」ではなく「意欲的に学ぶ力」や「思考力」である。
> もちろん基礎学力も大事ですが、「読み書き計算力」の復権のような、
> 今後のゆとり教育の修正(だとすれば)は時代を逆行する。
思考力、すでに仕事の現場でも、人材育成の点で問題になっています。
大人がまず考えてないのです。20代だけではありません。40代、50代でも一緒です。
だから、それを見て育つ子供は、当たり前ですが考える事をしません。
学校教育だけの問題とは思えません。
読み書き計算は、最低限の知識ですから、それは必要だと思います。
それにプラスアルファで、思考力が必要なんだと思います。
思考力がついてくれば、ある程度の意欲的に学ぶという姿勢は、ついてくると思います。
> 3.塾の習熟度別授業やテストの頻度はあまり意味がない。ただふるいに
> かけるだけ?
これをやる意味をどこに持たせるか?(受け取る側が)によって、違うと思います。
単にテストだと考え、目先の点数だけにしか目を向けなければ、何も意味を成しませんが、社会に出た時のための自己改善の方法の一つだときちんと認識をして、その訓練をやっていると考えれば、かなり意味があることになります。
我が家では、子供に↑の説明を繰り返ししています。 -
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【795360】 投稿者: うらやましい (ID:ymz1/6KtREg) 投稿日時:2007年 12月 20日 11:57
これから小学校へあがる子を持つ親として、フィンランドの教育には興味を持っています。
数冊の本を読んだ程度ですが、かの国の教育レベルが高いのはこの2点にあるように思いました。
(1)教員の社会的地位が高いこと
憧れの職業を持つ人物が日々、目の前にいて導いてくれる。
これ以上の社会人教育があるでしょうか。
(2)子供にプレゼンテーションをさせる授業
子供自身が参加している、ということが重要なようです。
先生の話を黙ってきくだけの授業は何時間増えても身につきません。
フィンランドにも勉強嫌いの子供はいるでしょうが、きっと日本より学校や授業が好きな子供が多いでしょうね。
わが子にも「勉強って楽しい、学校大好き」と思える学校生活を送らせてやりたいものですが、どうなることやら。 -
【795363】 投稿者: 経験者 (ID:McxT4dT/.VA) 投稿日時:2007年 12月 20日 12:01
フィンランドに子連れでいきました。
フィンランドの先生方は柚子湯さんのおっしゃるとおりとても社会的地位が高く、尊敬されています。子どもたちのなりたい職業の常に上位です。殆どの教員が大学院以上の学歴でレベルがとても高いです。授業料はもちろん教材にいたるまで無料で、親は安心して学校に預けられます。先生方も自分達の教育方針をしっかり持たれている方が多く、知り合いが差別的な発言を受けたときも、すぐに熱心に対応して下さいました。親に対しても子どもたちの森林の手入れなどのボランティア活動に一緒に参加協力を求められたりということもありました。高い税金と引き換えではありますが、しっかりと税金に対する説明も国のほうからあるので、国民もある程度納得しているように思えます。日本の公教育にかける貧弱な財政の中で、質の高い教育を受けられるのかとても疑問です。まだ親世代が子どもの頃は尊敬できる先生方も多かったようにうかがえますが…。子どもを現在私立中高一貫校と公立に通わせていますが、教育格差をひしひしと感じている今日この頃です。 -
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【795474】 投稿者: ムダが多すぎる (ID:Th5bXjvDWs6) 投稿日時:2007年 12月 20日 15:21
(植島啓司著『「頭がよい」って何だろう』より抜粋)
われわれが受けてきた教育の中で、おそらくもっとも重要な科目は、すべて幼稚園や保育園で習ったものの中に含まれている。
どう考えても小学校以降の教育にはあまりにもムダが多すぎる。
必ずしも解答がひとつではないということ、違った道順で同じ結論に至ることもあるということ、創造性は間違いの中にも潜んでいること、そうしたことを学ぶ時期はなるべく早い方がよい。
日本の教育では<みんなと同じようにしなさい>と教えられる。だが、海外(特にアメリカ)の教育では、<みんなと違うようにしなさい>と教えられている。いったいどちらが好ましいのか。
みんなが同じことを考えているという前提で運営される社会よりも、さまざまな人がいてさまざまな考え方をするという前提で社会全体の問題を考える方が、はるかに好ましいのではないか。いったん画一的な発想を教えられると、そこから抜け出るには通常の何倍もの努力が必要となる。ひとつの解答に至るまでさまざまな考え方があると、早くから知るべきである。