世界基準の視点が身につく 他校にはない
成立学園だけのナショジオ学習&入試

世界基準の視点が身につく 他校にはない 成立学園だけのナショジオ学習&入試

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知識習得による「見える学力」と、好奇心に基づく自己探求型の学習によって得られる「見えない学力」の2つを少人数制で丁寧に育む成立学園中学・高等学校(以下、成立学園)。中でも好奇心に火がつく学習に「ナショジオ学習」という独自のプログラムがあります。今回は「ナショジオ学習」と入学後の学習につながる「ナショジオ入試」について、受験生や生徒、保護者の声とともにご紹介します。

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日本で唯一の取り組み「ナショジオ学習」とは?

ナショジオ学習とは、地球規模のグローバルな視点で社会に貢献できる力を育む、成立学園独自のプログラムです。日経ナショナル ジオグラフィック社の協力のもと、日本唯一の「ナショナル ジオグラフィック教育実験校」としてさまざまな取り組みを行っています。

毎号自宅に届くナショジオから世界への好奇心を拓く

ナショジオ学習は月刊誌「ナショナル ジオグラフィック 日本版」(ナショジオ)を活用した学習です。ナショジオは「未知の地球を分かりやすく伝える」をテーマに、一流の写真家が撮影した写真が掲載されている世界的なビジュアルマガジン。ナショジオ学習では、毎月自宅に届くナショジオから気になる写真を選び、写真が示す問題や課題を発見し、掘り下げていきます。写真は自然、文化、科学など幅広く掲載されており、毎月さまざまな写真が生徒の好奇心を沸き立たせ、興味・関心が深い学習につながっているといいます。

地球規模の教養、問題意識、発信力を持った人に

グループで行う学習では、メンバーで調査・分析・考察を行い、毎年行われる「ナショジオ発表会」によって、プレゼンテーションのスキルや発信力を身につけていきます。また、日経ナショナル ジオグラフィック社の編集長や写真家の講演は、問題意識を持った生き方、キャリアの多様性などについて考えるきっかけにも。
ナショジオ学習では、今地球で起こっていることを写真という視覚的事実で感じ、教養を深め、問題提起し、発信することで、グローバルな視点で主体的に発信できる力を育んでいます。

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テーマの幅広さ、視点の鋭さ、プレゼンテーション力の高さに驚く「ナショジオ発表会」

実際に生徒たちはどのように学習を進めているのでしょうか。先日行われた中学生のナショジオ発表会のようすを取材しました。

プレゼンテーションのようす
プレゼンテーションのようす。3学年と在校生の保護者が多く参加する中のプレゼンテーション。

個人学習と同様に、ナショジオの中からグループで気になる写真を見つけ、その写真の背景や問題について調査結果や問題提起をするプレゼンテーション。学年テーマをさまざまな角度で捉え、それぞれのグループが幅広いテーマについて発表します。視覚的に訴えるナショジオを見ている生徒たちの発表は、資料の見せ方にも工夫が見られ、中2・3では英語でプレゼンテーションするグループもありました。

発表テーマ一覧

中1【食】

「食の違い」/「アマゾンの食文化」/「食と動物」/「“食”と“殺し”のちがい」/「チーズ」

中2【環境】

「地球温暖化とその対策」/「防犯カメラの未来」/「日本をエコにしよう。」/「薬物依存にはなぜなるのか」/「動物を襲うプラスチック」/「SAVE THE OUR OCEAN」(英語発表)

中3【科学】

「AIの未来」/「私たちの生活は監視カメラと共に」/「睡眠」/「味覚の科学」/「ゲノム編集」/「動物と話すにはどうすればいいのか」(英語発表)

発表を聞いた在校生の保護者からは「ナショジオが自宅に届くので私たちも読むし、一緒に当月のテーマについて話すこともあるが、思った以上にしっかり理解して発表していたので驚いた」という声。さらにナショジオ学習のよさについてうかがうと「興味関心の幅が広がるきっかけになっている」「ある号の特集から興味を持って博物館に行ったり自分で調べたりするようになった」「『こうした方がいいんじゃないかな』という問題点と提案を口に出すようになった」などと多くの保護者の方がお子さまの変化を感じているようです。

英語でプレゼンテーションするようす
英語でプレゼンテーションするようす。資料の中では動画も使い、驚きや発見の多いプレゼンテーションが行われた。

また、英語の発表を行った生徒の保護者からは「英語力はとても身についている。中学校3年間で話す力や表現する力がしっかり積み上がっているのだと、今日の発表でよく感じた」という声も聞かれました。

発表会では「ナショナル ジオグラフィック 日本版」の編集長が講評を行い、各学年の優秀グループには、生徒たちの好奇心をさらに高める本が贈呈されました。生徒たちは学年ごとに贈呈されたさまざまな本に目を輝かせていました。

「ナショナル ジオグラフィック 日本版」の編集長 大塚茂夫氏の講評のようす
「ナショナル ジオグラフィック 日本版」の編集長 大塚茂夫氏の講評のようす。「私たちはよく“好奇心”という言葉を使いますが、『どうすればよくなるんだろう』と考えることも、“好奇心”から始まること。この好奇心をプレゼンテーションを聞いて感じられた。ナショジオには難しいこともたくさん書いてあるが、1枚でも多く『なんだろう?』と興味を持つ写真に出会って、自分の世界を広げてほしい」と語った。

わずか2週間で発表を迎えたという中3のグループは「プレゼンテーションは最初に基礎的なことを伝えてから展開した方が分かりやすいと思って、言葉の定義などから伝えるようにしました。仮説を立てたことから、身近なところで実態調査を行ったり、グラフの見せ方や伝え方に気をつけたりして発表を行いました」と語っており、日頃の学習で身についている調査方法や視点の持ち方、プレゼンテーションに対するスキルの高さを感じる発表でした。

成立学園の監視カメラ数などを調べ発表した中3の3人
「私たちの生活は監視カメラと共に」というテーマで監視カメラと防犯カメラの違いや成立学園の監視カメラ数などを調べ発表した中3の3人。

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学習の入り口は入試から? 独自の「ナショジオ入試」

成立学園ではナショジオ学習につながる「ナショジオ入試」を昨年度から導入しています。入試内容は生徒たちが行っているナショジオ学習と同様、写真から情報を読み解き、その奥にある課題について考え文章で表現するというものです。ナショジオアドベンチャー(入試体験会)では、受験生が試験を受けている間、別室で保護者がその試験の解説を受けることができる独自のイベントを行っています。

体験をする受験生のようす
体験をする受験生のようす。1枚目「ウェストラント地方の夜景」と2枚目「東京の夜景」の写真から共通の課題を見出し、課題に関する身の回りの出来事や課題を解決する方法を文章で表現する。

「2つの写真の共通点を見つけるのが難しかった」という受験生たち。解説を受けた保護者たちも独特の入試に少し難しい印象を持ったといいます。しかし、対策法を聞いて「写真を見て一緒に子どもと考えれば対策ができそう」と希望を持てたそうです。また、入学後に続くナショジオ学習について「世界的な問題に対して自分で考えを持てるようになるし、協力できることを考えられるようになれるのではないかと期待できる。ゴミ問題など家で注意していることがどういう意味でいっているのか、日々の生活とのつながりについて理解が深まるといい」と入試から5年間続くナショジオ学習に期待を寄せていました。

解説を受ける受験生の保護者のようす
解説を受ける受験生の保護者のようす。昨年度の試験問題を見ながら、試験の難易度をチェック。

昨年のナショジオ入試で入学した中1の生徒は「毎号読んで、これから私たちはどのようにしていけばよいか考えるうちに、水の節約やゴミの削減など、さまざまなことに注意して考えて行動できるようになった」と語ります。何よりナショジオ学習をはじめ、毎日の授業や学校生活が楽しいと話し、入学後も満足のいく学習ができているようです。

話を聞いた中1のEさん
話を聞いた中1のEさん。明るくて優しい先生たち、元気なクラスメイトと楽しい学校生活を送っているという。

入試対策で始めた学習が、入学後も自宅に届くナショジオを中心にご家庭での学習が続き、生徒の前向きな学習のサイクルができる成立学園のナショジオ学習。高2まで続く独自の取り組みによって、世界基準の視点が身につき、それがアース・プロジェクトや教科の学びにつながることで、より深い学びを進めていくことができるのではないでしょうか。

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編集者から見たポイント

講評で発表を褒められると素直に喜ぶ生徒たち。毎号感心して読んでいる雑誌の編集長から褒められる経験は、生徒たちの自信にもつながるのではないでしょうか。また、多くの保護者が参加し、生徒の発表を熱心に聞いていたのも印象的でした。学校、生徒、そして家庭とつながっている成立学園独自の学習法だからこそ、身につく力があると感じます。

これからのイベント日程

イベント名 日時 備考
ミニ説明会 12月23日(日)
10:00~/15:00~
1時間程度のコンパクトな説明会です。
わかるテスト(そっくり模試)
<6年生対象>
1月12日(土)
8:30~12:30
本番と同じ体験ができます。
(2科型/4科型から選択)
学校説明会 1月12日(土)
10:00~12:00
全体会(約1時間)後、校内見学や個別相談ができます。

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