7校の生徒が激白! 入学前の抵抗感と入学後のリアル~男子中をつなぐ特集・最終回〜
inter-edu’s eye
男子校に身を置く人々の本音から、男子中の魅力を伝えていく「男子中をつなぐ特集」。これまで先生にお話をうかがってきましたが、最終回となる第3弾は在校生が登場します。7校もの男子校からやってきた中高生8人が、“いま”感じていることを語ってくれました。写真のキャプションでは、それぞれの学校をさまざまなものに例えて紹介していますよ。
参加校
足立学園中学校・高等学校(以下、足立)、攻玉社中学校・高等学校(以下、攻玉社)、芝浦工業大学附属中学高等学校(以下、芝浦)、城北中学校・高等学校(以下、城北)、聖学院中学校・高等学校(以下、聖学院)、高輪中学校・高等学校(以下、高輪)、本郷中学校・高等学校(以下、本郷)
僕たち華の男子校生です
エデュ:男子校を選んだ理由や、入学したときに感じたことを教えてください。
本郷K.Oくん:オープンキャンパスで応援委員会の活動体験に参加し、楽しかったので入学しました。今では応援委員会の主将を務めています。
聖学院Y.Sくん:小学校時代に女子とあまり仲良くなかったので、男子校に行きたいと思っていました。
高輪T.Oくん:僕は受験した男子校が高輪だけで、第一志望もほかの志望校も共学校。高輪への入学が決まってからは、この先6年も男子校で過ごしたら女子と話せなくなるんじゃないかと恐れおののきましたね。最初こそ男子しかいない教室に違和感がありましたが、2か月もすればわいわい楽しく過ごせるようになっていました。
城北R.Mくん:男子特有の内輪での盛り上がりがすごく好きだったので男子校を志望しました。だから入学して「イエーイ!」となったけど、1・2か月して女子がいないことに気づいてへこみましたね。でも、最近また一気に男子校が楽しくなってきたところです。
足立H.Eくん:兄が足立に通っていたので、その流れで入学しました。女子がいないことで学校には特殊な雰囲気があり、最初はそれを異様な空気と感じるかもしれませんが、住めば都で男子校は楽しいですよ。
聖学院Y.Yくん:聖学院では入学式の翌日に行われる3日間の合宿で、いっぱいしゃべってみんなと仲良くなれます。今は合宿からオリエンテーションに変わりましたが。
芝浦M.Nくん:芝浦にも2泊3日の新入生合宿があり、そこでは出席番号の近い生徒がグループになって出し物を披露します。演目は自由に選べたので白雪姫の劇をすることにして、僕は王子役で白雪姫をお姫様抱っこしました。ええ、もちろん姫も男子です。「まだ誰ともしゃべってないのに出し物やらせる!?」って感じで、男子校のノリがあってもきついんですが、乗り切ってしまえばいい思い出です。
これぞ本音!生徒たちに○×質問をぶつけてみました。
①中学受験のとき共学校も受けた | ○3人 | ×5人 |
---|---|---|
②自分は男子校に合っていると思う | ○8人 | |
③生まれ変わったらもう一度男子校に入りたい | ○1人 | ×7人 |
④自分の子どもは男子校に入れたい | ○3人 | ×5人 |
⑤男子校は最高だ! | ○7人 | ×1人 |
エデュ:入学時に感じる違和感は1学期のうちに消えるようですね。では、学校で熱中していることは何ですか。
攻玉社Y.Mくん:部活動です。僕は帰国子女で、高1のとき帰国生の仲間と一緒に廃部寸前だったディベート部に入りました。今では30人の大所帯になり、どうすればもっと部がよくなるか、ディベートの腕が上がるかを自分たちで考えたり話し合ったりしています。自分たちで課題を見つけて立ち向かうところにやりがいを感じています。
聖学院Y.Yくん:自分が主体で始めたSDGsプロジェクトの活動です。環境や人種差別などの課題を、どう自分事として捉えてアクションするか考えて企画書を作り、先生方に見ていただいています。
芝浦M.Nくん:生徒会活動です。中学生のとき、寝ぐせを直さないで登校してくる生徒に怒りを覚え、身だしなみを整えさせようと生徒会の総務役員に立候補しました。当選後は毎朝7時50分から校門の前に立ち、1年間「寝ぐせを直せ!」と言い続けました。そして今は生徒会長を務めています。
攻玉社Y.Mくん:僕もディベート部とは別に生徒会活動もしています。昨年度は外務係として、首都圏生徒会連盟の活動に年6回出席しました。外に出て他校を知ることで、逆に自分の学校のいいところに気づくことができましたね。
エデュ:学校で自慢できることは何ですか。
聖学院Y.Sくん:聖学院は生徒のいろんな能力を伸ばしてくれる学校だと思います。
高輪T.Oくん:高輪には自分たちでクラブを立ち上げやすい環境があるので、趣味を突き詰められます。ダーツ部や琉球三線同好会など、あまりほかの学校にはない団体があり、ダーツ部は世界大会への出場経験がありますよ。
本郷K.Oくん:相互的学習という授業があり、高1・2生が毎年社会問題の解決方法を考えてプレゼンをしています。僕のグループが取り上げたテーマは「空き家の有効活用について」でした。この授業での活動は、外部のプレゼン大会への出場を目的の1つとしていて、実際に全国大会にまで進んだグループがあります。
男子校生が憧れること
第1弾、第2弾の座談会に登場された先生からの質問を投げかける“リレー質問”のコーナーです。
<質問1>男子校の先生ってどんな存在?
足立H.Eくん:先生と生徒の関係は兄弟のような、師弟のような。だから卒業しても学校に顔を出す先輩が多いですね。足立では、「浪人生になったら、先生が引き続き受験の相談に乗るからいつでも学校においで」というスタンスをとってくれています。
<質問2>男子校に入学して後悔したことは?
芝浦M.Nくん:女子と下校したかったですね。「(豊洲の)ららぽーと、今こういうのあるんだね」なんて最寄り駅までキャッキャとしゃべりながら…。
全員:ああ~…。(この後、「大学生になればできるって!」と励まし合う)
<質問3>男子校の面白エピソードを教えて。
城北R.Mくん:バレンタインに学校で“友チョコ”をしました。「みんなで交換しようぜ」って話になって、僕だけなぜか気合いが入って手作りして。途中で複雑な気持ちになったけど、クラスのみんなに1つずつ渡しました。
高輪T.Oくん:ミスコンですね(全員「うちもやる」と)。うちの後夜祭の目玉企画は、男子が女装する高輪ガールズコレクション“TGC”。女装して「すげえ可愛い」と騒がれる生徒がいれば、ごっつい体で登場して「お前は違うだろ!!」と突っ込まれる生徒もいて、面白くて毎年盛り上がります。高輪では後夜祭も一般公開となるので、受験生や多くの方に見ていただきたいですね。
知れば知るほど男子中は面白い!
学校の垣根を越えて話が弾んだ生徒による座談会。「男子校って思っていたイメージと違う」「面白そう」と興味を持たれた方は、ぜひ学校へ足を運んでみてください。6月に開催される「東京私立男子中学校フェスタ」には、座談会に出席した生徒たちのほか、OBや先生、在校生の保護者までもが集結して参加者を歓迎してくれます。男子中高生の凛々しい姿や明るい表情は、保護者が抱える思春期にまつわる不安のいくばくかを、きっと解消してくれることでしょう。
関連リンク:
■東京私立男子中学校フェスタ2019
今年の「男子中フェスタ」は大盛況のうちに幕を閉じました!
来年はどんな男子校生たちに会えるのでしょうか?お楽しみに。
提供:東京私立男子中学校フェスタ2019
期間:2019年5月28日~2019年7月2日
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