第9回　陰山英男著『音読プリント』は中学受験にも最適！:エデュママブック

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親の口コミで売れ続けている『音読プリント』。陰山英男先生が厳選した名作を音読すれば、学習力・集中力だけでなく、中学受験に必須の国語・歴史知識も身につきます！

親の口コミで全国に広がった音読教材

過去10年にわたってロングセラーを続けている『音読プリント』をご存じですか？　『百ます計算』でおなじみの陰山英男先生の著書です。累計800万部を超える「徹底反復シリーズ」の中でも際立った人気で、しかも「親の口コミで全国に広がった一冊」とのことです。

「陰山英男先生が授業で実際に使っていた“朝の音読プリント”を集めて一冊にまとめた本なのですが、発売以来その噂があっという間に広がり、日本各地の学校や家庭でどんどん利用の輪が広がり愛用され続けています」（小学館担当・四井寧さん）

現在は、2004年初版の「音読プリント」と2010年初版の「音読プリント２」の２冊が市販されています。いずれも小説・詩歌・随筆・俳句など、さまざまなジャンルから日本人なら誰でも知っている名作を厳選して、全文または冒頭の文章が抜粋してあります。実は、今回ここで紹介することになったのも、エデュママのNさんのこんなお話がきっかけでした。

「うちの息子は音読の宿題が好きで、もっといろんなのを読んでみたいと言っていたので、本屋さんに行ってこれを見つけました。古今の名著の有名なフレーズがたくさんのっていて、私自身が懐かしくなって、即座に買い求めました。宮沢賢治、高村光太郎、金子みすず、萩原朔太郎……、それに源氏物語や枕草子、方丈記、短歌や俳句、有名な漢文まで、子どものとき、親が教えてくれたり学校で習ったりしたものばかり。名文ってリズムがいいから音読向きですし、古今の名作を覚えることもできて一挙両得でしょう。それが、なんと有名な陰山先生の本。これまで知らなかった自分を恥じちゃいましたよ。」

名文を音読して美しい日本語を味わいながら学力アップ

『音読プリント』『音読プリント2』ともに、冒頭には、陰山先生からのアドバイスと、“お口の準備運動”として北原白秋の詩「五十音」が掲載されています。そして『音読プリント』の本文には、「雨ニモマケズ」「竹取物語」「道程」「蜘蛛の糸」「論語」「千曲川旅情の歌」「学問のすゝめ」「源氏物語」など50以上の名文。『音読プリント2』にも「椰子の実」「走れメロス」「万葉集」「古今和歌集」「新古今和歌集」「徒然草」に加えて杜甫の「絶句」や「孫子」など、さまざまなジャンルの名文がのっています。もちろんすべての作品にルビがふってあり、意味がわかりにくい作品には口語訳もついています。巻末には作者・作品紹介もあります。

「子どもって、古い日本語で意味がわからなくても、音読すると覚えるものなんだというのは、ちょっとした発見でした。それに、音読したあとで意味を調べると覚えがいいみたい。息子と一緒に音読していると、美しい日本語っていいなあと、つくづく思ってしまいます。大人になって忘れてしまっていた大事な何かを思い出すような気がするのは、なぜなんでしょうね。」（Nさん）

・朝からだらだらしていた子どもが、学校に行く前に1分間音読をすることを習慣づけてから、キリッとするようになりました
・登校前に親子で音読すると頭がスッキリした状態で、一日のスタートが切れます
・学校で授業を受ける態度が積極的になったと、先生から誉めていただきました
・名作を音読するうちに自然に文を暗唱できるようになり、国語の授業が大好きになったようです
・言葉をたくさん覚えるようになりました
・（抜粋が載っている作品の）続きが読みたいと言い出し、読書好きの子になりました

効果絶大の音読！　頭スッキリ、集中力も身につく

音読が脳を活性化させ、学習効果を上げることは、すでに多くの教師や専門家が認めており、多くの小学校にも普及しています。また、中学受験のための勉強でも、“子どもがわからないといった文章問題は音読させてみる、すると半分以上の子がわかる”という経験則があります。くわえて『音読プリント』なら、国語や社会に出題される名作や作者を覚えることもできます。

まさに効果絶大の『音読』。その習慣をつけるのに『音読プリント』はもってこいの教材ということができるでしょう。それでは最後に、著者の陰山先生からのメッセージをお届けします。

「子どもが活気ある毎日を送る根本が『早寝・早起き・朝ごはん』です。そして音読は脳を活性化し、子どもの気力・活力を充実させます。つまり朝、元気に音読をすることで、体も脳もすっきりした状態で学校の授業を受けることができるのです。もちろん学習効果もあがり、学力向上に最も大切な『集中力』をも育むことにつながります。お子さんだけでなく、家族で毎朝数分、音読を楽しんでください。きっと家族全員に素敵な『変化』が訪れるでしょう」（陰山英男先生）