基礎から難関校受験まで真の学力を伸ばす子ども百科:第40回
inter-edu’s eye
塾で知識を詰め込むだけでは名門校には受からない。超難関校は真の学力のある子を求めている――中学受験に詳しい専門家は口を揃えてこう語りますが、ではどうすればいいのでしょう? 11月に発売された『キッズペディア地球館』を見て、その方法のひとつがわかりました!
◆難関校が求める、知的好奇心の高い子に
この国と地球の未来を担う子どもたちの身近に、ぜひ置いてもらいたい学習ビジュアル百科をご紹介します。11月に発売された『キッズペディア地球館 ―生命の星のひみつ―』です。中学受験で難関校・超難関校を目標にしているご家庭は、リビングに常備を。知り合いの塾講師は、この本を手にとって、「名門校って、こういう本が好きな子、知的好奇心が旺盛な子を求めているんだよね」と、はっきり言っていました。
全ページをめくって本当に驚いたのですが、この『地球館』には、地球の過去・現在・未来に関する情報が網羅されています。しかもその解説は、すべての漢字にふりがなが付いていること以外、子ども向けとは思えない本格的なもの。
この本に親しんでいれば、理科が苦手ということにはならないでしょう。社会についても同じです。なぜなら、「どうして地震は起きるの?」「地球や太陽は、どこにあるの?」「恐竜って、いついたの?」――こうした子どもが発する素朴な疑問に答えるかたちで、その謎を解き明かしながらさまざまな学問分野の最新情報を提供してくれているからです。
子どもたちは元来、知りたがりです。『地球館』に親しんだ子は、ニュースや会話の中で出てきたテーマに関連して、この本で得た知識を“こうなっているんだよ”と得意げに語ることでしょう。それこそが難関校が求めている知的好奇心の高い子、自分の頭で考える子の姿ではないでしょうか?
◆身近なことが勉強につながっていく
『キッズペディア地球館』の全224ページは、以下のような構成になっています。
第1章 地球の姿
第2章 いのちの歴史
第3章 地球のしくみ(岩石地球編)
第4章 地球のしくみ(気象海洋編)
第5章 地球とともに生きるために
第1章では、地球のこと、太陽系のこと、太陽の恩恵やなぜ季節があるのかなどがわかります。第2章は、地球誕生から原始的な生物が生まれるまでの第1部、植物や動物の進化の第2部、ほ乳類の発展からサルから進化した猿人が現代人になるまでの第3部という3部構成で、地球と生き物の歴史が図解されています。
第3章では地震や火山、日本列島、化石燃料、第4章では大気、気候、気象と天気、それに地球温暖化までを解説。そして最後の第5章には、大気汚染、エネルギーや水問題、森林減少、ゴミ問題など、地球規模で考えるべき環境の基礎知識がまとめられています。
昨年、同じシリーズの『世界遺産』のときに感想を伺った図鑑好きのパパに聞いてみたところ、今回も書店で予約購入したとのこと。
「正直、『地球館』はすごい! 科学の図鑑として1冊だけ買うなら、これで決まりですね。私は科学番組もよく見ていて最新情報にはそれなりに自信を持っていますが、それでも知らなかった情報がのっていましたよ。大人でもすごく読み応えがあります。
それに理科に関しては、ほとんどの単元が網羅されていると思います。もちろん細かい知識が全部のっているわけではありませんが、これで理科の基礎をおさえておけば、中学までの教科書はたやすく理解できるでしょう。
理科・社会という科目は、結局のところ、“これ、どうなっているのかな?”という好奇心があるかないかなんですよ。テストでいい点とらないといけないという義務感で覚えられることは、たかが知れています。大人だって同じですよね。ファッション好きな女性は無数のブランド名を覚えていますから。うちの娘もおしゃれに関心があるようだからブランドは教えなくても覚えるでしょうが、それと同じように将来、自分の武器となる教養も身につけてほしいんです。そうすれば受験に失敗しても知識は身につきます。そのためは、図や写真がいっぱいのっているこういう本がぴったりだと思うんです。」
◆地球規模の教養が必要な未来のリーダーたちへ
『地球館』の紹介ページには、「地球規模で考えれば、すべてのことが結びついていることが理解できます。」という担当編集者の言葉がありました。読んでみて、確かにその通りだと実感しました。勉強となると科目別、単元別に、違う知識が別々に存在するような気になってしまいますが、私たち人類が生きている世界、つまり地球という大きな枠組みでとらえれば、あらゆる知識はつながっていて、しかも影響しあっているのです。このことがわかるだけでも、暗記学習の弊害を取り除き、考える力を育んでいってくれると思います。
『キッズペディア地球館』は、基礎学力を育むという意味からも、中学受験の副教材としてもおすすめです。難関校・超難関校を目指している科学好きのお子さまなら、きっと全ページを覚えてしまい、さらに知的好奇心の翼を広げて、より上位の学校を目指すようになるでしょう。ぜひ、リビングに常駐させて、親子一緒に楽しんでみてください。
キッズペディア地球館 ―生命の星のひみつ―
編:小学館 監修:神奈川県立 生命の星・地球博物館、3600円+税
豊富な写真やイラストを駆使して、子どもたちの持つさまざまな疑問や興味についてわかりやすく解説する、学習ビジュアル百科〈キッズペディア〉シリーズの最新刊。地球の「過去・現在・未来」にわたる、あらゆる方向のテーマを1冊に収録。「過去」は地球の歴史です。生物の繁栄や滅亡の理由も探っていきます。「スノーボールアース」とよばれる地球の全球凍結があったことや、恐竜が羽毛をもち鳥に進化したことなど、最新の研究成果に基づいた記事で伝えます。「現在」は地球の活動です。火山や地震、さまざまな気象現象など、読者がニュースで見たり実体験することをリアルに解説。今後予想される南海トラフ地震のメカニズムや、大型台風が頻発する理由なども分かります。「未来」は地球の保全です。再生可能エネルギーや森林の保護、水問題など、“宇宙船地球号”の一員として、地球と共に生きていく方法を考えます。
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