中学受験に絶対役立つ!学力アップ厳選本
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中学受験をするご家庭の、特にお母さまは、受験にのめり込んでいくと視野が狭くなりがちです。さらに入試が差し迫ってくると、ママ友とも距離を置き、塾と家庭だけの狭い世界の中で孤独を感じてしまうことも。そんなときに読みたいのは「中学受験お役立ち本」です。
過去エデュママブックでご紹介した中から厳選した図書を、今回は「学力アップ編」、次回は「メンタルサポート編」としてお届けします。
中学受験学力アップのノウハウがぎっしり!
中学受験での悩みはご家庭それぞれですが、お子さまの学力に関する悩みが一番多いでしょう。
しかし、無限の可能性を秘めたお子さまは、親御さんのちょっとしたアドバイスや工夫で成績がぐんと伸びることもあるのです。
そのノウハウがぎっしりつまった図書を4冊、ご紹介します。
1.幸せな中学受験への道はどの親子にも開かれている!
「中学受験 偏差値20アップを目指す逆転合格術」西村則康著、青春出版社刊
たくさんの子どもたちを逆転合格に導いてきた著者のカリスマ家庭教師西村則康さんが、家庭でもできるノウハウを余すところなく伝授します。
正しい復習法、つまずきポイント解消術、志望校別・問題の“捨て方”。「点のとり方」さえ分かれば“どん底”からでもグンと伸び、中堅校から超難関校まで、多くの子を“大逆転”に導いてきた著者が教える超メソッドです。
(「中学受験を検討している人、通塾で悩んでいる人必読!」より)
中学受験は、お子さまの成績が「偏差値」として表わされ、塾によってはテストの成績によりクラス替えが行われて序列されるとてもシビアな世界です。
それゆえ、突きつけられる現実に、「うちの子に限ってそんなことはない!」と思ってしまい、志望校選びで見栄を張ってしまうことがあります。 また、親御さんの過去の経験や受験に対する思い込みが、子どもを間違った方向に導いてしまうこともあります。
そういった親の虚栄心や先入観が「不幸な中学受験」を招いてしまいます。
大切なのは、今のお子さまの状態を客観的に見て、感情的にならず、学習のステップを一つひとつ積み上げていくこと。「以前できなかったことが、できるようになった!」そんなお子さまの自信が「幸せな中学受験」につながります。
本書のアドバイスをもとに実行していけば、偏差値20アップも夢じゃない!と前向きな気持ちになりそうです。
2.「中学受験」成功のカギは”親のリーダーシップ”
「成績アップと合格をかなえるコツとわざ もう悩まない中学受験 」小川大介著、海拓舎出版
「すべては受験戦略があるかどうかで決まる」と語る著者個別指導教室SS-1代表の小川大介さん。受験の主導権を塾から家庭に取り戻し、子どもの力を無理なく引き出しながら成績を上げていくコツとつまずきをいち早く立て直して合格につなげるわざの数々を解説しています。
(「【中学受験】親だからできる成績アップと合格作戦」より)
中学受験は、親・子・塾や家庭教師がタッグを組んで挑みます。連携とパワーバランスがうまくとれていれば合格に近づきます。いわば志望校合格という目標に向かって進むプロジェクトチームのようなもの。
しかし、塾や家庭教師が言うことを忠実に行えば大丈夫!と考えるだけでは、時にはそのペースがお子さまの実力と合わず、空回りしてしまうこともあります。
あくまでも、チームリーダーは塾や家庭教師ではなく「親」です。
リーダーは、現状(お子さまの状態や家庭の事情、志望校の傾向)を正確に把握し、やるべきことをリストアップし、それぞれ具体的にどうするかを決めていく。もちろん予測不能なことが起きたときの対応策も決めておく――。
仕事にも通じるような考え方ですね。お父さまの協力が今一つ…というご家庭は、このようなイメージを伝えると、やる気になってくれるかもしれません。
ここで注意点があります! 一般的に、お父さまは完璧な計画を立てようとする傾向にあります。主役はプレーヤーの「お子さま」ということを忘れず、お子さまと一緒に考えていけるようお母さまからも導いてあげてくださいね。
3. 10歳前後の変化を中学受験・子育てに活かそう!
「合格する親子のすごい勉強」松本亘正著、かんき出版刊
10歳ごろになると、学力面で個人差が大きくなってきて差が目立つようになります。学校の勉強についていけなくなる子が出始めるのもこの時期です。だからこそ、10歳になるまえに覚えたほうがいいことは親が教え込んでいきます。そして10歳以降は自分の頭で考える力、物事をつなげて考える力を伸ばしていきます。
著者の松本亘正さんは本書で、そのために知っておきたいお子さまへの関わり方、応用がきく子にするための方法、お子さまを伸ばす言葉がけ、中学受験への取り組み方など、受験を考えているご家庭でも、そうでないご家庭でも、今日からすぐに家でできる内容をお伝えしています。
(「親の勉強サポート法は『10歳の壁』で変える!」より)
中学受験塾は、生徒を志望校に合格させることが使命ですが、ご家庭の教育が目指すところは、もちろんそうではありません。
しかし、中学受験にどっぷりハマってしまうと、偏差値を上げ、志望校に合格することだけがすべてだと思い、中学受験という経験が、将来に活きる「学力」を身につける機会であることを忘れがちです。そこに気づかせてくれるのが本書です。
そして、先を見据えて「考える力」を養うために、10歳前後で学習のやり方を変化させていくこともアドバイスしています。
10歳という年齢はさまざまな教育者や心理学者も、変化点としてとらえています。親御さんは、学習方法のみならず、子育てにおいてどう変えていくのがよいのかを具体的に知っておくと、悩むことが少なくなるかもしれません。
4. 「準備メソッド」は共働き家庭に合う学力アップ法!
「たった5分の「前準備」でお子さまの学力はぐんぐん伸びる!」州崎真弘著、青春出版社刊
灘中合格者数日本一の「浜学園」で支持率NO.1、20年間で2800人を超えるお子さまたちを指導してきた著者、州崎真弘さんが、勉強効率が劇的にアップする「準備メソッド」を初公開!
「授業5分前のウォーミングアップで、授業を効率よく集中して聴くことができる」「文章を「5分でまとめる(口頭要約)」練習で、読解力がみるみる身につく」など実践的な内容が盛りだくさんです。
(「学園元講師が提案!学力を劇的に上げるたった5分の前準備」より )
学力アップの方法として、「前準備」が大切だという視点はとても新鮮です。
確かに準備は大事で、子どもにそう伝えてもなかなか行動が伴わない…。そう悩む親御さんにとって、試してみる価値がある実践方法がたくさん記載されています。
また、たった5分の「前準備」で効果を出すというのは、忙しい共働き家庭にぴったりかもしれません。
子どもの行動を促すために、できるだけ短い時間で効果ある声がけをしたい、強い口調で伝えたり、もので釣るなど安易なやり方を変えたい、と考える親子さんは多いのではないでしょうか。
5分間は子どもに集中し、密度の濃いコミュニケーションの時間を過ごし、それが子どもの学力アップにもつながれば、イライラしたり不安になることも少なくなりそうですね。
いかがでしたでしょうか? 中学受験を通じてたくさんの生徒と親御さんに接してきた先生方だけに、どれも具体的で実践的な内容です。
読むだけで満足せず、実践し、さらに発展させて、ぜひお子さまに合う方法を編み出してみてください。
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