今回は、人気上昇中の「大学付属校」に特化した、初の受験対策書をご紹介します。御三家を頂点とする進学校と、早慶を頂点とする大学付属校では、入試の出題傾向から求められる子どもの資質がまったく違うのに、それを理解している親御さんが少ない…。そうした親御さんに向けて、大手進学塾では教えてくれない具体的なノウハウを満載した、中学受験指南書です。
大手進学塾では教えない大学付属校に特化した勉強とは
近年、早慶やGMARCHを中心とする大学の付属中学の人気が高まっています。中・高の6年間を大学受験のためだけに費やす必要がないという付属校の良さが見直されたことや、文科省が私立大学の定員を厳格化したこと、さらには大学入試改革の影響があったからでしょう。しかし大学付属校の受験方法に特化したガイドブックはこれまでありませんでした。
著者の野田英夫さんは、早慶をはじめとする大学付属中学に合格することを目的にした「早慶維新塾」の塾長です。同塾は入塾テストで足切りをしないとのこと。そのため塾に通う子のほとんどが普通の子。大手の進学塾の授業についてゆけず、5年生や6年生で転塾してくる子も多いのだそうです。
それなのに、早慶中学合格率は80%前後を維持して12年連続ナンバー1。すべての大学付属中学にまで広げれば、合格率は100%を達成しています。なぜこのようなすばらしい実績をあげられるのでしょうか。「はじめに」で著者は、次のように記しています。
「私たちが早慶をはじめとした大学付属校の入試問題を知り尽くし、それに特化した対策をしているからです」
大学付属校に特化した対策とは何なのか。著者がこれまでに蓄積したノウハウの中から、家庭でも実践できること、および付属校を狙うなら知っておくべき知識を体系的にまとめたのが本書です。