通っている塾への不満はどんなこと?:エデュママアンケート第102回

エデュママアンケート
2015年5月15日

第102回 通っている塾への不満、ベスト3は?

inter-edu’s eye
エデュママは、わが子が通う塾に対してどんな不満や不安を抱いているのか?「教え方」「相談対応」「宿題」から「特に不安はない」まで、9つの選択肢からひとつを選んでいただきました。

「教え方に対する不安」が第1位

塾の不満アンケートグラフ

選択肢は左のグラフにある9つです。このうち、いちばん多かったのは、「教え方についての不安」で21.9%。約5人に1人が選んでいました。ついで「特に不満はない」が19.3%。5人の親御さんがいたとすると、そのうち1人は先生の教え方に不安を抱き、もう1人は不安はない、そして残りの3人が「教え方」以外の不安を抱えているという結果です。

といっても第2位の「カリキュラムに関する不安」は、「教え方に対する不安」と同じような不満ともいえます。3位、 10人に1人以上が選択した「親身に相談にのってくれない」は、この中でもっとも深刻な問題かもしれません。「宿題が多い」「先生の交替が多い」「時間設定が不満」なども10%近い数値になっています。なおその他には、「先生の質が低下」「経営状態が悪い」「テキストやプリントがよくない」などがありました。

この結果について、以前塾の教室長をしていた方にご意見をうかがってみました。

不安・不満は塾への直接アプローチで解消を

「教え方やカリキュラムについては、まず、通塾する目的とその塾があっているのかどうかを確かめてみなければなりませんね。親御さんが教室に出向いて、再度確かめてみることをおすすめしたいと思います。

“宿題が多すぎる”ですが、宿題は全部やらなければならないとお思いにならないことです。集団塾だと、多くの生徒にあわせるために宿題が増えてしまいがちです。ですから、個々のお子さまは、学習の進度や通塾の目的に合わせて取捨選択していただいていいのです。選び方がわからないときは、やはり塾とご相談いただくのがいいと思います。

そして、“親身に相談にのってくれない”ですが、これは、塾としては一番避けたいものです。こうした不満を持つ親御さんが多い教室が見つかれば、即刻教室長を呼んで改善策を講じなければなりません。親御さんが塾に不信感を抱くと、お子さまに影響して成績が思うように上がらなくなる可能性があります。これは塾にとっても大問題で、結果的に合格実績に影響してきます。こうした不満を抱かれたときは、ぜひ相談を申し込んでください。話し合ってみると、ちょっとした行き違いだったということもあります。どうぞ積極的に教室長や講師にアプローチしてください。

今はどこの塾も少子化の影響による生徒の減少と人手不足のダブルパンチで、経営が大変です。それを乗り越えていくためにも、親御さんと塾とが、お子さまのために一緒に頑張っていく必要があります。でも、それがどうにもできない…という塾であれば、転塾もしかたがないでしょうね」

学校と違って、塾は、それぞれのお子さまの目的にあわせて選ぶもの。その目的に合っている塾なのかどうか。また目的は合致しているとしても、教室ごとに、通っている生徒の構成(人数や目的)や講師の先生の構成によって違いが生じてくるのはしかたがないことかもしれません。

インターエデュのメルマガ「エデュまが」を監修してくださっている西村則康先生も、“塾は活用するものであって頼るものではない”とはっきり言っておられます。塾に対する不安や不満は、大人同士で解決して、よりよい学習環境をお子さまに用意してあげてください。

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