第123回 中学受験生と東大生の父親を比較してみると?
inter-edu’s eye
中学受験組の多いエデュママ。夫はどんな職業の方が多いのでしょうか? アンケートでうかがってみました。そして、その結果を東大生の父親と比べてみると…
東大生の父親と、エデュママの夫は同じ層?
今回、「夫の職業は次のどれにあてはまりますか?」という質問の選択肢を、東大の学生調査「あなたの父親の職業」の分類と同じ項目にしてみました。
すると、どうでしょう。左のグラフを見てください。円グラフの印象がすごく似ていると思いませんか? 全体の4分の3近くを占めているのが、いずれも「専門的・技術的職業」「教育的職業」「管理的職業」の3つ。その中では「教育的職業」の割合がほぼ同等で、「専門的・技術的職業」と「管理的職業」の割合が正反対という結果になっています。
でもよく考えてみると、中学受験生を持つエデュママの夫と、東大生の父親では、年齢層がだいぶ違います。東大生の父親のほうが10歳近く年上と考えていいでしょう。10年たてば、「専門的・技術的職業」の男性は、企業内で「管理的職業」に移行している可能性がとても高くなります。ですから年齢層の違いが、「専門的・技術的職業」と「管理的職業」の割合を正反対にしていると考えていいと思います。
子どもが東大に行く家庭の特徴って?
4分の3近くを占める3つの職業以外を見てみると、エデュママの夫の場合、8の「農・林・漁業」と9の「生産工程」の人がゼロパーセントでした。これは都市在住の方がほとんどということでしょう。このことを除くと、2つのグラフは本当に驚くほどよく似ています。
ここから推測できるのは、東大生の父親とエデュママの夫とが、男性全体の中で非常に似通った集団だということです。父親側から見ると、エデュママのお子さまの中から東大生が誕生する可能性は、一般全体よりずっと高そうだということになります。
もちろん、だからといって特定のお子さまが東大生になるかどうかはまったくの未知数ですが、インターエデュの掲示板での情報交換が醸し出す一定のイメージは、こうしたことから醸成されているのかもしれませんね。
なお東大生の父親のデータは、下記「学生生活実態調査」の2014年の詳細[PDF]のデータです。この調査には、ほかにもさまざまなデータがあり、見ていると、東大生ってこういう人たちなのか、ということがなんとなくイメージできてきます。興味があったらご覧になってみてください。
●東京大学「学生生活実態調査」
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