2017年中学受験の時事問題にでそうな話題は? 第140回
inter-edu’s eye
中学入試試験で出題が増えている時事問題。今年はどんな話題がでるのでしょうか。
みなさんの予想をアンケートしてみました。
◆絶対押さえておきたい時事ネタは?
『2017年中学受験の時事問題にでそうな話題は?』
1位は「18歳選挙権」、2位は「英国のEU離脱」、3位が「オバマ米大統領の広島訪問」4位が「リオ五輪・パラリンピック」。
5位以下は、「伊勢志摩サミット」「米大統領選」「熊本地震」「国立西洋美術館の世界遺産登録」 「ノーベル賞」「北海道新幹線開通」「東京都知事選」「参院選」「沖縄・辺野古基地問題」 と続きました。
半数以上を占めていた1位から4位について、出題が予想される理由としては、
昨年、選挙権が20歳以上から18歳以下に引き下げられたことを受けて、昨年度入試では、国民の政治参加の仕組みや、選挙制度の移り変わり、憲法に関する問題などが、多くの学校で出題されました。そのため、今年も引き続き出題されるとの見方が多いようです。
そして、英国のEU離脱か残留かを問う国民投票が行われたのは、6月23日。オバマ大統領の広島訪問は、5月27日。多くの学校が入試問題を作成する夏頃までに起きた、歴史的な出来事だったため、出題が高くなると予想されています。
また今年はオリンピックイヤー。 しかも開催国のブラジルは、日本と100年以上も友好関係を築いてきた関係の深い国であるため、こちらも出題が予想されています。
◆社会科での時事問題はもはや定番!
実際にどのくらいの学校で時事問題が出題されているのか、気になりますよね。
時事問題に詳しい文教大学講師(森上教育研究所スキル研究会講師)早川明夫先生にお聞きしました。
「首都圏を中心とした国・私立中学校100校ほどの社会科の入試問題を分析していますが、過去6年分(2011~16年)をみると、出題した学校は約90%です。かつては女子校の出題が多かったのですが、近年、男子校、女子校、共学校での差はありません。
理科は過去6年間でみると約27%で、4校に1校の割合です。
社会科での時事問題は、年々増える傾向にあると言うよりは、すでに社会科の一分野として定着していると言えるでしょう。」
学校種別時事問題(社会科)出題の割合
2016 | 2015 | 2014 | 2013 | 2012 | 2011 | |
---|---|---|---|---|---|---|
男子校 | 96% | 59% | 88% | 71% | 81% | 82% |
女子校 | 96% | 94% | 89% | 96% | 100% | 92% |
共学校 | 95% | 97% | 100% | 83% | 100% | 93% |
全体 | 96% | 96% | 92% | 83% | 94% | 89% |
(森上教育研究所調べ)
◆今からも十分間に合う!時事問題の対策どうすれば?
普段から新聞やニュースで、社会で起きていることに関心を持ち、親子で会話できれば、それが試験対策にもなります。 しかし、なかなかその時間を割けず、これから取り組む方も多いでしょう。
では、どのような対策がよいのでしょうか?
早川先生からは、
「時事問題をまとめた書籍の問題をまず解いてみます。答え合わせで解答に納得がいかない場合には解説を読むというように、問題から入るとよいでしょう。その際、出題される可能性の高い時事問題から優先的にやるようにしましょう。」
と、アドバイスをいただきました。
また、自宅学習だけでは不安…という方は、直前の対策講座に参加してみるのはいかがでしょうか?
アドバイスをいただいた早川明夫先生が講演される『社会時事問題対策 親子講座(森上教育研究所主催)』が12月24日に開催されますので、参考にしてみてください。
インターエデュでは、2017年1月14日と2月1日~3日に「中学入試 解答速報」を行います。
また、難関校の入試問題の中で、時事問題がどのように出題されたかも、後日に分析を行う予定です。
こちらもお楽しみに!
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