【2018中学受験】時事問題の大予想と直前対策
inter-edu’s eye
2月受験が本命のご家族にとって、入試まであとわずかとなりました。親御さんも不安や緊張でいっぱいだと思いますが、今まで頑張ってきたことを一つひとつ思い出しながら、お子さまが落ち着いて受験に臨めるよう明るい気持ちでいましょう!
今回のテーマは「入試の時事問題予想」。 息抜きの時間にでもお子さまと復習を兼ねて、どんな問題がでるか予想してみてはいかがでしょうか。
2018年入試で出題が予想される時事は?
中学入試で最も多く出題されると思う時事を3つ選んでください。
2018年入試で予想される時事問題テーマ | % |
---|---|
天皇陛下の退位 | 12.1% |
世界文化遺産 | 11.3% |
衆議院解散、総選挙 | 11.3% |
18歳選挙権 | 10.5% |
東京オリンピック・パラリンピック | 9.4% |
日本国憲法施行70年 | 8.6% |
少子高齢化 | 7.5% |
イギリスのEU離脱 | 6.5% |
核兵器禁止条約 | 6.1% |
米パリ協定、TPP離脱 | 5.4% |
地震、火山の噴火などの自然災害 | 4.6% |
働き方改革 | 4.0% |
東京都議会議員選挙 | 1.3% |
原発再稼働 | 1.3% |
組織犯罪処罰法改正案 | 0.2% |
差はわずかではありますが、1位から5位が「天皇陛下の退位」…12.1%、「世界文化遺産」…11.3%、「衆議院解散、総選挙」…11.3%、「18歳選挙件」…10.5%、「東京オリンピック・パラリンピック」…9.4%という結果になりました。
この予想が参考にできるかどうか、気になるところですよね。
そこで、同じく独自に行った2017年入試の時事問題予想のアンケート結果と、実際出題された入試問題の分析結果とを比較してみました。
2017年中学受験の時事問題、出ると思うものを3つ選んでください。
2017年入試で予想された時事問題テーマ | % |
---|---|
18歳選挙権 | 18.7% |
英国のEU離脱 | 16.6% |
オバマ米大統領の広島訪問 | 12.5% |
リオ五輪・パラリンピック | 10.5% |
伊勢志摩サミット | 9.9% |
米大統領選 | 8.5% |
熊本地震 | 4.7% |
国立西洋美術館の世界遺産登録 | 4.7% |
ノーベル賞 | 3.8% |
北海道新幹線開通 | 3.8% |
東京都知事選 | 3.2% |
参院選 | 2.0% |
沖縄・辺野古基地問題 | 1.2% |
2017年首都圏中学入試の「社会」で出題されたテーマ(分析校100校)
出典:ベネッセ教育情報サイト「「速報!2017年首都圏中学入試 社会」より
2017年のアンケート結果1位から5位のテーマのうち、1位を除く「英国のEU離脱」、「オバマ米大統領の広島訪問」、「リオ五輪・パラリンピック」、「伊勢志摩サミット」が、2017年入試で予想された時事問題テーマの表の1位から5位に入っていました。アンケートにお答えいただいた親御さんの的中率は高いと言えそうですね。
よって、2018年入試で予想される時事問題テーマはアンケート結果の上位のものから、復習するとよいのではないでしょうか。
時事問題の直前対策、親ができることもある!?
時事問題に関しては、時事そのものが出題されるケースは少なく、時事に絡めて背景にある基礎知識が問われる傾向にあります。
塾の授業や参考書でも時事を説明しながら、知識を確認していますので、親御さんも時事について詳しく知り、お子さまに共有しながら一緒に基礎知識を確認していくと、よりお子さまの印象に残るかもしれません。
そこで、2018年入試予想上位3つについて、親御さん向けの参考サイトをご紹介します。
2017年6月9日成立、6月16日施行の天皇の退位等に関する皇室典範特例法
天皇陛下の退位に向けた特例法は、参議院本会議で採決が行われ、退席した自由党をのぞく全会一致で可決・成立しました。これは明治以降で初めてとなる天皇の退位が、実現することになります。
◆親向け情報:「特例法で皇室はどう変わる?」|NHK NEWS WEB
退位後の天皇陛下について、称号は「上皇」、敬称は「陛下」 となること、また「象徴」としての公的な活動について触れられていることから、日本における天皇制の歴史を押さえておきましょう。
2017年7月9日 福岡県の宗像・沖ノ島と関連遺産群が、世界文化遺産に登録
国連教育科学文化機関(ユネスコ)は、ポーランドのクラクフで開催した世界遺産委員会で、日本が推薦した「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」を世界文化遺産に登録しました。
◆親向け情報:日本の世界遺産一覧|nippon.com
地理に絡めた出題が予想されます。位置、その土地の特色や経済事情をおさらいしておきましょう。
2017年9月28日 衆議院解散
解散の理由についてさまざまな意見がありましたが、安倍総理大臣は、解散の理由に、再来年10月に消費税率を10%に引き上げた際の増収分の使いみちの変更をあげていました。
◆親向け情報:「衆議院解散 総選挙の焦点」(時論公論) | 時論公論 | NHK 解説委員室
入試問題は7月・8月までに作成する学校が多く、それまでの時事が取り上げられる傾向にありますが、衆議院解散は大きなできごとのためチェックしておきたいところです。衆議院、参議院の任期や役割、議席数、国会の機能などが確認ポイントです。
時事問題、試験対策だけではもったいない!
近年、ほとんどの学校が時事問題を取り上げています。それは、社会情勢が刻々と変わる中で、関心を持ち、自分事としてとらえることが求められているからではないでしょうか。
これから中学受験を目指す新4・5・6年生の親御さんは、お子さまに普段から時事に関心を持ってもらうよう、日常会話にも取り入れたいものです。
しかし、「話題に出しても会話が続かない」、「会話の糸口が分からない」など、ハードルが高いと感じるご家庭は、一緒に投票所へ行ったり、世界遺産を訪れてみたり、体験を通じて会話をするのもよいでしょう。
また、親御さん自身が社会情勢に興味を持って、見たり聞いたりと行動すれば、お子さまも身近に感じるかもしれません。
そのような工夫と積み重ねが、試験対策だけではなく、お子さまの将来にも活きてきそうですね。
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