第22回 小学校の学校行事は何のためにやるの?
inter-edu’s eye
このコンテンツでは小学校受験に興味はあるが、どうやって情報を集めていいのか分からない方を対象に情報を発信していきます。第22回では、なぜ小学校に学校行事を多く設けているのか、また親の心構え・関わり方について見ていきます。
小学校は学校行事が満載!
小学校に入学すると年間を通し、様々な学校行事が待っています。
代表的なものですと、入学式から始まって、遠足、運動会、宿泊行事、音楽会、学習発表会、授業参観、バザーなどがあります。これ以外にも、私立小学校では特色のある学校行事を用意しているケースが数多く見られます。
学校行事は子どもだけが参加するもの、親も参加できるものに分けることができます。親子参加型の学校行事ですと、共働きの家庭にとっては休暇をとらなければならないので不安に感じているかもしれませんが、学校行事はそのとき、その場所でしか体験することができません。ですので、時間をうまく工面し参加するようにしたいところです。
私立小学校に限ったことではありませんが、そもそも小学校ではなぜ数多くの学校行事が行われるのでしょうか?
子どもにとって大きな成長となる学校行事
キーワードになる言葉として「自己肯定感」があります。辞書を引いてみると「自分は生きる価値があり、誰かに必要とされていると、自らの価値や存在意義を肯定できる感情」と出てきます。もっと分かりやすい言葉でいうと「自分の居場所を見つける」といったところでしょうか。
私立小学校は、同じ試験に合格した子どもたちが入ってきますが、当然、個々の能力や得意・不得意分野は違います。勉強ができる子もいれば、運動が得意な子、楽器を弾くのが好きな子などそれぞれ個性を持っています。ただその個性のなかには、普通に生活しているだけではなかなか見つからないものも多くあります。ある特殊な状況が必要だったり、他人と比べ初めて見つかるケースも少なくないのです。つまり、学校行事は子どもたち自身が、「自分が輝けるものを見つける場」ともいえます。
実はこの「自己肯定感」は勉強にも大きく影響してきます。皆さまの周りにも勉強もできて、さらに運動もできる子などいませんでしたか?どちらかで人から褒められると、一方でも頑張りたいと思う気持ちが働いてきます。
「自己肯定感」を高めるためにできること
学校行事を通し、「自己肯定感」を高めるために親御さんができることは「褒めてあげること」と「話しを聞いてあげること」です。
例えば、運動会で一等賞をとれなかったとしても、最後まであきらめきれなかったことをしっかり褒めてあげたり、どんな気持ちで走ったのか、負けてしまった悔しさなどをしっかり聞いてあげたりしましょう。
また授業参観では「先生の質問に答えられた」「手を人より挙げていた」という部分に着目しがちですが、「静かに意見者の方を向いて話しを聞いていた」、「授業前に友達の荷物を持ってあげていた」という面も立派な褒めるポイントです。
またこれはどの学校行事にもいえることですが、お子さまの表情に注目してみましょう。目を輝かせていたり、楽しそうにしていたらそれはその子にとって興味のあるものです。普段はあまり自分を表現するのがうまくない子も、意外なほど表情に表れるものです。
家に帰ってから「○○君はあれをやっているときすごく楽しそうだったけど、もっとやってみたくない?」と言って習い事に誘導するのもいいかもしれません。そうすることにより得意分野が増え、「自己肯定感」をさらに高めることができます。
重要なことは子どもが得意なこと=好きなことではないということです。まずはお子さまの表情に注目し「好き」を一緒に探しましょう。
ココがポイント!
学校行事は、子どもにとっては「自己肯定感」を高める場であり、親御さんにとっては「わが子としっかり向き合える場」でもあります。たんに学校行事という視点ではなく、わが子が大きく成長するチャンスという視点で参加してみてはいかがでしょうか?
次回の小学校受験は注目しておきたいあのことです。
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