今すぐ始める!電気代の節約術
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新型コロナウイルスの影響で自宅にいる時間が増えると、気になるのが電気代。これから暑くなればエアコン(クーラー)の使用時間が増えることもあり、気がかりなところだと思います。そこで今回は、すぐにできる電気代節約のコツを、家事アドバイザーで節約アドバイザーでもある矢野きくのさんにうかがいました。
【エアコンで節約】室温に注目!
これから夏にかけての熱中症予防のためにも、エアコン(クーラー)は欠かせない存在です。エアコンの設定温度を気にされている方は多いと思うのですが、矢野さんは「エアコンの設定温度に気を取られがちですが、電気代節約のためには、室温を上げないように工夫することの方が大事です」とアドバイスをくださいました。
矢野さん:エアコンがいちばん電力を消費するのは、室内の温度を設定温度にするまでだといいます。そのため、室温と設定温度の差が小さいほど、電気を多量に使う時間を短くすることができるのです。
そしてこのとき、最大の敵になるのは「直射日光」です。室温を上げてしまう直射日光を、部屋に入れない工夫をしましょう。カーテンやブラインドを閉めるほか、昔ながらのすだれやよしずを窓の外に設置するだけでも、直射日光を遮り、部屋に入る陽射しを和らげてくれますよ。ヘチマやゴーヤ、アサガオなどで作るグリーンカーテンも効果的ですね。
見落としがちなポイントもチェック!
続いて、矢野さんが「見落としがちなポイント」として挙げてくれたのがエアコンの室外機についてです。
矢野さん:室外機に直射日光が当たり熱くなっている状態ですと、運転の効率が悪くなり無駄な電気を使ってしまいます。こちらにもよしずを“斜め”に立てかけて、風通しを良くしながら日よけをするとよいでしょう。室外機の吸排気はエアコンの運転効率に大きくかかわりますので、風通しをしっかり確保しておきましょう。
注目の学校
【調理で節約】調理時間がカギ!
学校の分散登校や在宅勤務などにより、自宅で食事をする機会や人数も増えたことでしょう。特にタワーマンションなどで増えているオール電化のご家庭ですと、調理で使うIHクッキングヒーターの電気代も気になりますよね。矢野さんは「台所に立つ回数は同じでも、調理時間を工夫することで電気代の節約につながりますよ」と、具体的な方法をレクチャーしてくれました。
矢野さん:最大のポイントは、保温調理に切り替えることです。特別な鍋は必要ありません。いつもの鍋とフタだけでできます。
たとえば、じゃがいもを茹でる場合。15分の茹で時間だとしたら、最初の7分で火を止めてしまいます。そのままフタをして、残りの8分待ちましょう。保温しているだけですが中まできちんと火が通りますし、IHクッキングヒーターの使用時間も半分で済みます。このようにちょっとした工夫をするだけで、電気代を節約することができますよ。
ガスでもできる保温調理
ガスコンロの場合でも、保温調理に切り替えることで節約につながります。
東京ガス株式会社の都市生活研究所の調査によると、通常は沸騰してから10分以上加熱して作る「ゆで卵」ですが、沸騰後、火を止めてフタをしておくだけでもできてしまうそうです。通常の作り方と比べると、約40%のガスの削減になるといいます。
調理時間と室温の密接な関係
矢野さん:煮込み料理などで長時間火を使っていると、キッチンを起点に室温が上昇します。ガスだと体感としてわかりやすいですが、さほどではなさそうなIHクッキングヒーターでも、利用時間を短くすることで室温の上昇を防ぐことができます。
保温調理は、室温の上昇も防ぐことができますので、エアコンの電気代と合わせて一石二鳥の節約になりますね。
快適に暮らすための節約
まだまだ油断ができない新型コロナウイルス。学校の夏休み短縮などもあり、例年とは違った夏がやってきます。今回ご紹介した節約方法を取り入れ、無理のない節約をしながら、快適なおうち時間をお過ごしください。
今回お話を聞いた方
家事アドバイザー・節約アドバイザー 矢野きくのさん
女性専門のキャリアコンサルタントを経て、女性が働くためには家事の改革が必要と現職に。
家事の時短、効率化を専門に、テレビ出演、コラム連載、講演などで活動。
著書『シンプルライフの節約リスト』『私らしくシンプル家事 時間とお金を呼び込む節約 大ワザ、小ワザ』、監修書『50代からの 自宅の片づけ 実家の片づけ』など。
公式Twitter:https://twitter.com/yanojapan
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