保護者が自分も通いたい!と思える学校 帝京大学小学校
第5回では、開校して13年目の帝京大学小学校の星野昌治校長にインタビュー。新興小学校の教育カリキュラムや環境・設備の整った校舎で、子どもたちはどんな6年間を過ごしているのかをうかがってきました。
学校は子どもたちが過ごす「家」のような存在
小学校とは思えない校舎と設備
エデュ:貴校の校舎は一歩入ったときから、落ち着いた雰囲気が感じられますね。
星野校長:ありがとうございます。2012年に完成した新校舎と設備には自信を持っています。従来の小学校のようにコンクリートではなく、日本家屋のような屋根、明るい日差しが差し込む大きな窓。そして至るところに使われている木が落ち着いた雰囲気で、子どもたちにとって「家」のような癒しの空間になっています。
エデュ:先ほど校舎内を案内していただいたのですが、設備も小学校とは思えないほど充実していますね。
星野校長:音楽ホール、栽培園につながる家庭科室、プラネタリウムが設置されたサイエンススペース、自然林や水生植物が多く茂るビオトープ、どの部屋もそれぞれ特徴を持っています。そして1人1台の顕微鏡やパソコン、専科教室を含め全教室に備えられた電子黒板など、初等教育環境としては最先端の設備を持っています。
落ち着いた雰囲気の校舎と充実した設備の中で、子どもたちが伸び伸びと6年間を過ごして欲しいと思っています。
エデュ:そうなるとやはり気になるのは教育内容。どんなことを教えているのでしょうか?
星野校長:新しい小学校ということで、世界の学校の良いところをたくさん取り入れています。何からお話ししていいか悩みますが、まずひとつには理数教育に力を入れています。とくに理科では観察・実験を多く取り入れ、本物を「見て・ふれて・感じる」授業が特色です。先ほどお話したビオトープで四季折々の植物や小動物を観察することができます。
また授業以外にも、土曜日に行われる、「サイエンスクラブ」というものもあります。「光るスライム」や「気球を作ろう」などの科学実験を通して、科学的思考力を高めています。
- 校舎見学レポート
- 今回1階から3階まで校舎を見学させていただきました。どの部屋も清潔で落ち着いていますが、共通の特徴として挙げられるのが、大きな窓。
日差しが差し込むのはもちろんですが、開放感を感じられました。右の写真は家庭科室(ランチルーム)ですが、外の畑とつながっていて、子どもたちが作った野菜を収穫し、調理して、食べるところまでをひとつづきでできます。
11日間にわたる海外英語研修とセカンドスクール
ロンドンで学ぶ「生きた英語」
エデュ:学校外での活動で代表的なものを教えてください。
星野校長:国内と海外で行われる英語研修、あとはセカンドスクールです。本校は1年生から会話を中心とした英語の授業を週2時間。5年生からは「読む・書く・聞く・話す」力を総合的に高める授業を含め、計週3時間行っています。その発展として3年生では国内英語合宿で湯河原へ、そして4・5年生では希望者だけではありますが、11日間にわたりロンドンで海外英語研修を行っています。
エデュ:11日間というのは長いですね。どのようなことをするのでしょうか?
星野校長:グループ校の帝京ロンドン学園を拠点に、午前中は英語研修。そして午後は大英博物館、グリニッジ天文台やオックスフォードなどイギリスのさまざまな名所を見学します。11日間親元を離れるのは不安に感じる子もいますが、海外の文化を肌で感じる貴重な機会となっています。
エデュ:確かになかなか経験できないことですね。セカンドスクールについても教えてください。
星野校長:1年生は1泊2日、2・3年生は2泊3日、4・5年生は3泊4日、森や山や海に行き宿泊合宿を行っています。その中でも4年生の、臨海学校では東大の海洋研究所と連携して、独自の学びを展開しています。
歴史は浅いがその分伸びしろがある
より保護者の満足度の高い学校を目指して
エデュ:貴校を受験しようか考えているご家庭へメッセージをお願いします。
星野校長:本校は一人ひとりの子どもたちが自分の能力を伸ばせるように、充実した施設と設備を用意しています。それでも低学年のうちは、他のご家庭の子どもと比較して、「うちの子は大丈夫でしょうか?」と相談を受けることがあります。
エデュ:そんな時はどう答えているのでしょうか?
星野校長:「本校は担任だけでなく、管理職そして学校全体でサポートするので、安心してください」と伝えています。実際に最初不安に感じていたご家庭からも年数を重ねるごとに、保護者から「自分もこの学校に通いたかった」という声をいただけています。そういった意味では新しい学校ながら、保護者の方の満足度は高い小学校といえますし、これからもそのような学校であり続けたいと思います。
エデュ:最後に星野校長が今後行っていきたい取り組みはありますか?
星野校長:本校は初等教育で行う最先端の教育を進めています。しかし学びとしてまだやることがあります。そこをいかに深化させるかが今後のポイントだと思っています。
あくまで例えですが、英語教育でいえば、3階は国語の授業以外は英語だけを使うスペースにするというのもあるのかと思っています。
エデュ:新しい分、伸びしろがいくらでもあるということですね。
帝京大学小学校データ
学校名 | 帝京大学小学校 |
---|---|
男子・女子・共学 | 共学 |
所在地・アクセス | 〒206-8561 東京都多摩市和田1254-6 各線「多摩センター駅」バス13分、「聖蹟桜ヶ丘駅」バス13分、「高幡不動駅」バス10分 |
教育目標 | 強く 優しく 美しく |
制服の有無 | 有 |
給食の有無 | 有 |
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