親子で緊張を和らげる7つの方法1～3
受験シーズンを迎え、落ち着かない、焦ってしまうという方も多いのではないでしょうか？
そんな時こそ深呼吸。ここに紹介する緊張緩和策から、どれかを取り入れてみてはいかがですか？
心理学者の碓井真史先生のHP「心理学総合案内こころの散歩道」に、受験前の緊張を和らげるためのとっておきのアドバイス「受験心理学（緊張と不安に負けない方法）」がありました。保護者へのメッセージもあったので、先生の許可を得てご紹介します。
受験前の緊張を和らげるためのとっておきのアドバイス
「受験生を持つ保護者の方々に、まずお願いしたいのは、お子さんが、親であるあなたに愛されていると、いつも実感できるようにしてあげていただきたいということです。人は、愛を感じると、不安と緊張が下がっていくからです。
受験で強い不安や緊張が襲ってくるのは、「失敗への恐れ」「合格しなければならないという緊張」「他者に評価されることへの心配」などが原因です。「他者に評価されることへの心配」、とりわけ心から信頼している人の評価は、心の状態に大きな影響を与えます。受験に失敗したら、親の自分への評価が下がってしまうなどと思ってしまったら、緊張はどんどんふくらんでいきます。
受験前、「がんばって」と励ますのはいいのですが、そのとき絶対に忘れてはいけないことは、「たとえそうでなくても」という思いです。子どもの側から言えば、たとえ不合格になっても、親の愛情や評価はみじんも下がることはないと信じられることが、とても大切です。そして、受験の日は、心のこもった朝ごはんを作るなど、いつも以上に優しくしてあげてください。」
碓井真史先生のプロフィール
新潟青陵大学大学院教授。新潟青陵大学大学院教授。
日本歯科大新潟生命歯学部、新潟厚生連佐渡看護学校他の非常勤講師、新潟市スクールカウンセラーを兼任。ＴＥＮＹテレビ新潟番組審議委員。専門は、社会心理学。
■心理学総合案内こころの散歩道
http://www.n-seiryo.ac.jp/~usui/index.html
■受験心理学（緊張と不安に負けない方法）
http://www.n-seiryo.ac.jp/~usui/koneko/2009/test.html
受験は、子どもにとっては初めての経験。ですから、受験当日何が起きるのか不安なのはある程度しかたがないことです。ある先輩エデュママは、受験当日と同じ時間に学校（第一志望校）へ出かけ、電車の混み具合や、朝早くスープが飲めるお店があるか、きれいなトイレの場所はどこかなどをチェック！ 色々なシミュレーションを通して、落ち着くことができたそうです。
このように、事前に受験会場を見ておくなど、当日どんなふうになるのか少しでもわかっていると、初体験の不安は和らぎます。受験の日の流れを、親子で繰り返しイメージしてみませんか？
前述の碓井先生のHPから、そんなメンタル・リハーサルの方法を紹介します。これで、入学試験本番も、イメージ通りに落ち着いて実力を発揮することができるでしょう。
メンタル・リハーサルは、オリンピック選手も活用している効果的な方法です。お子さんと一緒に、下にあげたようなイメージをできるだけ具体的に描いてみましょう。
入試の朝、さわやかに目が覚めます。「おはよう」とあいさつをして、おいしい朝ごはん。お母さんと一緒に元気に家を出ます。バスに乗り、電車に乗り、試験会場へ。気力は十分。ベルが鳴り、入学試験がスタートします。問題を見ます。難しい問題もあるけれど、大丈夫。あなたは、落ち着いて実力を発揮し、次々と入試問題を解いていきます。そして、試験が終わり、あなたは充実感と、深い満足感をもって試験会場をあとにするのです。
マッサージをする人と、される人。実は、本当に癒されているのは、マッサージをしている方の人だということをご存知ですか？ アロマサロン「プラーナ」のオーナーセラピストである常川明子さんに、マッサージの効果と、今がんばっている親子にピッタリの『願いが天まで届くマッサージ』の方法を教えていただきました。
「お母さまからお子さまへの、触れ合うだけでできる無言のコミュニケーションは、身体のコリだけでなく、心に溜めてしまいがちな不安も解消できます。マッサージは、タッチケアの延長なのです。もちろん、お子さまにもきちんと説明して、お子さまがＯＫしたときにやってみてくださいね。
メンタル・リハーサルを取り入れると効果UP！
労いや感謝の気持ちを込めるのはもちろん、『受験の後、どこに遊びに行こうか』『志望校に入学したら部活は何にしよう』など、明るい具体的なイメージの会話をしながらマッサージをすると、より効果的が期待できます。（これも、メンタル・リハーサルの一種ですね。）お子さまと一緒に、ご家族でも行ってみてください。」
