【解答速報2020】難関中学で過去出題されたおもしろ問題!~開成・麻布・女子学院編~

御三家をはじめとする難関中学の入試問題と解答をWebにて公開する、インターエデュの「解答速報」。2005年からスタートし、過去の問題と解答が公開されています。今回その中から、2017年に開成中学校、麻布中学校、女子学院中学校で出題された、思わず解きたくなるおもしろ中学受験問題をご紹介します!

答えは日常の中にある! 開成の社会の問題

答えは日常の中にある! 開成の社会の問題

ずば抜けたおもしろさがあったのが、開成中学校の社会の問題です。
学校や塾の勉強だけでは答えられない問題がたくさん出題されていました。例えば、大問2の問8、①の(2)では、首都圏のある駅名標に表示されている略称「JY」は何を表しているか具体的に答えなさい、という問題でした。これは、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据えて2016年にJR東日本で導入された、「駅ナンバリング」のことを出題しているのです。電車好きなら、この問題はすぐにわかったかもしれません。日ごろからさまざまなことに目を向け関心を持つことが大事ですね。
(※解答は「開成中学校2017年度の社会解答」にあります。)

もちろん、年代や人物名など社会科の基礎知識を問う問題もあります。でも、『江戸図屏風』に描かれた橋のたもとに掲げられた看板や女性が着ている衣服の名前を聞いたり、「屏風」の説明を選ばせる問題があったりと、心なしか設問が政治史よりも文化史寄り。大人からすると、入試問題というよりも、クイズに近い印象を受けます。「勉強だけでなく、社会のいろいろなことに興味を持った生徒が欲しい」この入試問題からは、そうした学校からのメッセージが伝わってきます。