小学校の復習と新しい勉強に少しでも慣れておくこと
先生方によると、小学校で学習してきたことをベースに、学ぶ内容が一段と増すのが中学校。中学校で習うことが消化不良とならないためにも、小学校の復習をし、中学校で初めて目にする内容に戸惑わないように慣れておくと、よいスタートが切れるとのこと。
ena中学部の先生に、教科ごとの具体的なアドバイスをいただきました。
国語:黒澤先生
小学校の漢字をしっかり読み書きできるようにしておくとよいでしょう。
辞書を手元に置きこまめに引くこと。スマホやタブレットなどの電子ツールは簡単に調べられるため、調べたことが簡単に抜けてしまいます。紙の辞書がおすすめです。
数学:渡辺先生
小数計算、分数計算ができるようにしておくことと、特に整数、最大公約数を復習しておくことをおすすめします。
理科:御山先生
国立科学博物館に行くと、いろんな理科の分野のことが身近に感じられるのでおすすめです。親が詳しく解説して理解させる必要はなく、子ども自身が体験を通して知ることが大切です。
社会:矢澤先生
初めて習う世界地理に少しでも慣れておくため、世界地図を見て国の名前と首都を一致させておくとよいでしょう。時事問題が定期テストに出るようになるので、興味・関心を持つようにしましょう。
英語:長田先生
英語の文字が読めるようになっておくこと。たとえば、動物の英語名が書かれているお菓子や、国名の英語表記を世界地図帳などで、文字を読めるようにしておくとよいでしょう。また発音できるようになっておくと、より英語への抵抗感がなくなります。加えて、教科書会社が出しているような初級の英和辞典を手元に置いておき、身近なものを調べて文字に親しんでおくこともおすすめです。
ena中学部副部長 原口先生
特に数学については、本来小学校で定着していなければならない内容が抜け落ちてしまっていることが多いです。たとえば、円の円周や面積の求め方は、小学校のときはできていても結構忘れてしまう。その話が出てくるのが中1の2学期からなので、1学期の間にスポッと抜けてしまう。そうなると後でやり直そうと思っても、どうにもならなくなってしまうので、小学校の復習を春休みのうちにやることが大事です。
また、中学受験をされていないお子さんの場合、中学校の先生がさすがにできているだろうと思っていることが、できていないことが多いので、そこをちゃんと埋めるということを早めにしておかないと、思わぬつまずき方をします。