第2回 成長曲線を急カーブにできる幼児教室に行ってみた!

成長曲線を急カーブにできる幼児教室に行ってみた!
2015年9月28日

第2回 成長曲線を急カーブにできる幼児教室に行ってみた!

inter-edu’s eye
「教育最前線に行ってみた!」では、普段何気なく目にするけど、なかなか行けない教育現場へ、皆さまの代わりに行って取材をしてまいります。第2回では、近年幼児期の習い事で上位にも挙がり、注目を集めている、幼児教室に行ってきました。お話をうかがったのは、小学校受験専門の幼児教室で創造性教育に定評のある「スイング幼児教室」の大原先生です。

成長曲線を急カーブにできるのが幼児教室の魅力!

人生は困難の連続!それを乗り越える強さを身につけてほしい

先生と生徒
夢中で絵を描く

エデュ:独自に取り組んでいること、こだわっていることを教えてください。

大原先生:小学校受験と聞くと、子供達を型にはめ、合格するためのテクニックを教えているというイメージがあるかもしれませんが、スイング幼児教室では「一人ひとりの個性を伸ばす事」「自分で考える力を伸ばす事」の2点を大切にしています。

エデュ:具体的に教えていただけますか?

大原先生:幼児期は周りが思っている以上に吸収力があり成長が早い時期です。「今できること」ではなく「少し頑張ればできること」を与え続けてあげることで子供達はぐんぐん伸びていきます。少し高いハードルを越えることで子供の成長曲線は急カーブになるのです。

例えば絵画では、人間の動きや表情、季節の表現等、を伝えることで子供の絵は活き活きとした作品になります。さらに、絵の説明は自分の考えや体験から感じたことまでしっかり説明できるようにしていきます。「子供だからここまで」と限界を大人が決めるのではなく、子供ができるように質の良いカリキュラムを与え、一人ひとりの個性に合わせて指導していくこと、これが子供が伸びる秘訣です。

エデュ:なるほど。子どもたちに、身につけてほしいことはありますか?

大原先生:一番身につけてほしいことは、「チャレンジ精神」と「やればできるという達成感」ですね。学ぶことは小学校にはいってからも、中学、高校、大学、そして社会人になってからも続きます。だからこそ、幼児期に自分で考えたり、工夫したり、チャレンジしたりする基礎体力をつけたいと思います。もちろん小学校受験合格を目標としている教室ではありますが、それだけではなく豊かな人生をおくるためのサポートをしたい。そう思っています。

【見学レポート】
今回は、絵画と体操の見学をさせてもらいました。実際に教えているところを見ると、絵画では、子どもたちと会話をし、コミュニケーションをとりながら絵を描いていたのがとても印象的でした。壁には子どもたちの描いた絵が一面に飾ってあり、幼児が書いたとは思えない、力強さを感じました。

小学校受験に幼児教室は必要?そのワケは…

受験のサポートと心のケアも

会話をしながら絵画
上手に書くのが目的ではない

エデュ:小学校受験でうまくいくご家庭の特徴はありますか?

大原先生:早めから少しずつ学習習慣をつけ、親が情報に振り回されず、子供の成長をしっかり見つめ、学習をうまくカスタマイズしているご家庭は子供が成長していきます。授業の復習も、勉強の進め方も、我が子に合わせて工夫するのです。

例えば図形が苦手なお子さんであれば、教材を大きく拡大し、パズルのように動かしながら具体物を使ってみたり、質問に答えることが苦手なお子さんには、日常会話の中で親が「どう思う?」と子供の考えを表現する機会を増やすなどです。また、机に向かわなくてもできることもたくさんあります。季節の草花や食べ物を覚えたり、料理や洗濯を一緒にしたり。それらをうまく取り入れると子供も楽しみながら成長していきます。

エデュ:では教室はどのように選ぶと良いでしょうか?

大原先生:家庭とポリシーが合う教室を選ぶと良いと思います。もちろん評判も大事ですが、他のお子様やご家庭に合っていたとしても、ご自身のお子様やご家庭に合うかはわかりません。しっかり体験しご自身の目で確かめていただきたいと思います。複数のお教室に通う場合は教え方が異なる場合がありますので、親がコントロールする必要があると思います。

エデュ:ずばり、幼児教室に通わず小学校受験に合格することはできますか?

大原先生:合格はできると思います。親の負担が相当増えることでしょう。なぜなら、小学校受験は親の受験とも言われるほど、ただでさえ親への負担が大きいものです。小学校受験に関する様々な情報を分析することは、個人では非常に大変なことですし、また絵画などは答えがありませんので、どのような絵が評価されるかを親が理解し指導していくことは困難です。

また近年、集団での行動観察を重視している学校が増えているので、家庭で対策が難しいものについては、教室をうまく使うほうが効率的ではないかと思います。一方で、教室にたくさん通えば合格する、というものでもありません。家庭学習が一番のポイントになることも忘れてはいけないと思います。教室はうまく使ってください。

幼児教育のプロが考える教育業界の展望

ご家庭の学校選びの基準に変化アリ

体操も会話をしながら
ハードルは高く

エデュ:近年早期教育(英語教育)が話題になっていますがどうお考えですか?

大原先生:英語を習得するという目的だけなら、早ければ早い方がいいでしょう。ただ、英語が話せればグローバル人材かというと、そうではありません。自国の文化や言語をしっかり学び、理解してこそグローバル人材になれるのだと思います。

エデュ:今後の教育業界はどうなっていきますか?

大原先生:多様化する社会に対応した、One to One教育が主流になっていくと思います。こうあるべきという型を教室が作り上げて子供を当てはめるのではなく、個々の子供の個性を尊重し、子供に合わせた学習方法やコミュニケーション方法を見出して実践していくことが大切だと思っています。これからの時代は、自分で道を切り拓いていく力が必要になります。そのために私たちは、一人ひとりの子供が持っている好奇心・チャレンジ精神・創造力・コミュニケーション能力を引き出していきたいと考えています。

編集者から見たポイント

小学校専門の塾と聞くと固いイメージがありましたが、子供達の様子を見ると、とても伸び伸びしているなと感じました。大原先生がお話してくれた、さまざまな力を身につけることができる幼児教室に通うという、選択肢もいいのではないでしょうか?今回おうかがいしたのは「スイング幼児教室http://www.swing-youjikyousitu.com/ 」です。ブログ(http://ameblo.jp/oh-juken)でも小学校受験への取り組み方法を紹介しています。興味のある方はサイトをご覧ください。

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