新6年からの入塾、どこまで伸びるのか不安…
inter-edu’s eye
おおたとしまささんが、「中学受験を家族にとっていい経験にする」というコンセプトで、中学受験のさまざまな相談にアドバイス! 今回のお悩みは…?
Q
新6年からの入塾です。成績もぐんぐん上がり最難関校を目指す娘ですが、どこまで伸びるのか不安です。
初めての質問で不慣れですが、よろしくお願いいたします。
この2月から、3年生だった弟が大手塾より特待生に選ばれて無料で1年通えることになりました。 教科書なども全部もらえて、今までの全国テストも県で3位や算数は全国1位をとっているので、弟は2月から通うのを楽しみにしていました。
そんな楽しそうな弟を見て、加えて親戚のお兄ちゃんが難関中学を目指して勉強しているのを目の当たりにして 新6年になる娘も受験すると言い出しました。
手前味噌ながら、学校ではほとんど100点。委員会などもやり、絵や書道で賞をもらうので有り難くも成績表は学年で1番か2番かと言われていました。
ですが、中学受験では3年生の2月から入るのがスタンダードで、すでに2年遅れていることや その分の勉強が抜けているので2年分を今から並行して勉強して身につけていかなくてはいけないのもわかっています。ですので、入塾当初は親子ともに中堅の公立志望でした。
入ってすぐの2月の全校模試では偏差値53。 それから3回あった模試で毎月上がって、クラスで一番の席に 3回目の4月模試で偏差値61になりました。
本人は今、勉強が楽しくやる気があって、どんどん上がるような勢いです。このところ、周りの影響もあって志望中学を難関校にしたいと言い出しました。
7月までには2年分を取り戻し自分本来の偏差値でスタートして勝負していきたいとは思うものの 、3年生2月から入った塾生は、5年の夏休み明けや秋には大体自分の位置が固定し、受験までその位置が大体変わらないと聞きます。
新6年からスタートして、どれぐらいで本人の偏差値は固定しますでしょうか? このままわからないところがわかっていて、7月ごろまでに2年間の復習が一回終われば、ある程度偏差値は固定し止まってしまうのか、それともやればやるほど最後まで少しづつでも伸びていくのか…
塾の先生からは、「授業態度もよく吸収力が早いので、来月には1つ上のクラスへと話しています。」と言われています。 本人は最難関校を受験すると頑張っています。私はとてもいい姿勢だと思いますが、頭打ちが来るのでは? 難関校は通学が片道1時間ほどかかるので大変じゃないかと心配しています。
いつごろ志望校を決定するか、今月先生との懇談があり志望校を言うのですが、最難関を書いていいものか恥ずかしい気持ちもあったりします。(4年6年の母)
A
自らのやる気で勉強している子は、受験直前のぎりぎりまで伸びます。最難関校への志望もぜひ応援してあげてください。
いままで中学受験勉強をしていないのにいきなりの偏差値53、さらにたった2カ月で61。地力のあるお子さんなのでしょう。勉強が楽しくやる気があるのなら、まだまだ伸びる可能性を感じますね。楽しみです。
目先のテストで点数をとることばかりに追われていた受験生ややらされている感の強い子どもは、6年生以降失速することもありますが、自らのやる気で勉強している子は受験直前のぎりぎりまで伸びます。娘さんの場合はのびしろがたくさんあるでしょうからさらに伸びるのではないでしょうか。
最難関校を志望することもまったく恥ずかしくないと思います。娘さんが志を高くもっているのなら、ぜひそれを応援してあげてください。
とはいえ、入試が迫ってくると不安になったり、苦手分野で躓いたりと、多かれ少なかれスランプは経験するのではないかと思います。そのときは、お母さまがでんと構えていてあげてください。お母さんまでオロオロすると子どもはさらに不安になります。そこから崩れていくことだけが大きなリスクかなと思います。
もしスランプにおちいるようなことがあったら、「それはスランプっていうの。これを乗り越えるとあなたはさらに大きく成長できるのよ」などといって励まして上げてください。
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