中学受験塾へ行きたい!私立進学を考えていない親はどうする?

inter-edu’s eye
おおたとしまささんが、「中学受験を家族にとっていい経験にする」というコンセプトで、中学受験のさまざまな相談にアドバイス! 今回のお悩みは…?

Q

中学受験を考えていませんでしたが、友だちの影響もあり中学受験塾へ行きたいと言い出しました。どうしたらよいでしょうか。

小3男子(春から4年生)の母です。共働き家庭です。

子どもの仲の良い友だちが中学受験塾に通い始めた影響もあって、塾に行きたいと言い出しました。

私も父親も中学受験は全く考えてなかったので、子どもにもそのように伝えましたが、友だちが「公立よりも私立の方がいいんだよ。」と言っているようでかなり影響されています。

本人のやる気を大切にしたいのですが、どうも友だちと一緒がいい感じで自発的ではないのが気になります。

学童も終わるし、遊べる友だちもいないし、習い事か学習塾を考えてはいましたが、中学受験をしないのに中学受験塾へ通うのはどうかと悩んでいます。まわりに影響されやすいタイプなので、入ったら私立にいきたいと言いそうです。

子どもの気持ちを大事に中学受験塾へ行かせるか、私立への進学は経済的にも難しいので、中学受験塾ではなく違うことをさせようか迷っています。 でも私自身、勉強はさせたいという矛盾した気持ちがあります。

中学受験塾へ行かせるけど、受験はしないという選択はできるのでしょうか?(ゆたろう)

A

勉強の楽しさに目覚めるチャンスかもしれません。中学受験塾ではない塾へ通わせる妥協案を用意しつつ、公立中高一貫校や私立中堅校の特待生について調べてみてはいかがでしょうか?

お友だちに影響されて一時的に言っているだけとも考えられますね。本気度を試すなら、そのままちょっと時間を空けてじらしてみて、熱意が高まるか冷めていくかを見定める方法があります。

でもせっかく本人の口から勉強したいという意思表示があったのにそれをスルーしてしまうというのはもったいないことこのうえないのも確か。お子さんが勉強の楽しさに目覚める千載一遇のチャンスかもしれませんよね。

おっしゃるとおり、中学受験塾に通い始めたら中学受験をしたいと言い出すでしょうね。しないわけにはいかなくなると思います。私立中学に行くということがあり得ないのであれば、中学受験塾ではない塾に通わせるといった妥協案を提案する必要があるかもしれません。

ただ、こんな方法もあるというのをお伝えしておきます。ひとつは公立中高一貫校なら受検してもいいと、提案すること。高倍率で難関ですが、それをモチベーションに勉強しておけば、そこで勉強したことは高校受験でも活かせます。

あるいは私立中の特待生を狙うという方法もあります。特待生とは、よい成績で入試に合格すると、授業料が一部あるいは全部免除される制度です。公立中高一貫校をターゲットにしながら私立中堅校の特待生を狙うということもできます。

現在中学入試は二極化が起きています。難関校はどんどん人気を高め、中堅校は入りやすくなっています。かといって、難関校と中堅校の教育に致命的な差があるかというと、そうでもありません。楽しい学校生活が過ごせることに大きな違いはありませんし、大学進学についても、中堅校であっても意外にいい大学へ推薦で進めたりもします。そのあたりのことを一度調べてみてもいいのではないでしょうか。


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