衝撃!京大が東大を世界大学ランキングで越えた!:大学リサーチ第34回

大学リサーチ
2015年10月13日

衝撃!京大が東大を世界大学ランキングで越えた!

inter-edu’s eye
最高学府と知られる東大。その東大に次ぐといわれている京大が、世界大学ランキングでついに東大を上回りました。では、世界大学ランキングは何を基準にしているのでしょうか? 今回の大学リサーチではこのあたりを分析してきたいと思います。

世界大学ランキングで京大が東大より上に!

京大が上に

「世界大学ランキング」。この言葉は教育に関心がある方なら、一度は聞いたことがあると思います。この世界大学ランキングは数多くの研究機関が独自の指標を定めて発表していますが、その中でもQS(クアクアレリ・シモンズ)が発表したものは衝撃のある結果でした。

何と京大が38位、39位に東大がランクインしたのです。昨年は京大は36位、東大は31位なので結果的には東大はランクダウン、京大はランクアップしています。ちなみに1位から10位は下記の表のとおりです。

1 マサチューセッツ工科大学 アメリカ合衆国
2 ハーバード大学 アメリカ合衆国
3 ケンブリッジ大学 イギリス
3 スタンフォード大学 アメリカ合衆国
5 カリフォルニア工科大学 アメリカ合衆国
6 オックスフォード大学 イギリス
7 ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン イギリス
8 インペリアル・カレッジ・ロンドン イギリス
9 スイス連邦工科大学チューリッヒ校 スイス
10 シカゴ大学 アメリカ合衆国

この結果を見るとほとんどアメリカ合衆国とイギリスで占められています。ちなみに他の研究機関が発表している結果でも1位から10位のほとんどにアメリカ合衆国とイギリスがランクインしており、残念ながら世界的に日本は低い評価を受けています。

世界大学ランキングはどうやって出している?

では次に、世界大学ランキングの評価基準を見ていきましょう。先ほどのQS(クアクアレリ・シモンズ)では、以下の6項目のスコアを個別に算出しています。

●Academic Reputation(学界からの評判)
●Employer Reputation(企業からの評判)
●Faculty Student(教員一人あたりの学生数)
●International Faculty(外国人教員の割合)
●International Students(留学生の割合)
●Citations per Faculty(教員一人あたりの論文引用数)

ここで注目したいのが、「教員一人あたりの学生数」です。少ない方が評価されるのですが、日本の大学は講義形式が多いので低くなっています。また、学生数が多くなれば教員は学生の論文指導なども増えるので研究の質が落ちてしまいます。

近年は、秋田国際教養大学などの国内で評価が高い大学では、少人数制の欧米式の授業形態をとっている所も増えつつあります。また理系の分野でも世界的に高評価を得ていますので、これからの日本の教育には注目していきたい所です。世の中の流れに伴い、必要となる力も異なってくるので当然の結果ともいえます。

これからの大学選びの考え方

入試の入り口も変わる

上記で述べた結果を見ると、一見東大はだいぶ落ちてしまったのか、と考える方も多いと思いますが、他の世界大学ランキングでは京大より上と評価しているところもあります。

以前の大学リサーチ「今さらだけど今知っておきたい!2020年大学入試改革って?」でもご紹介した通り、これからの教育業界はドンドン変わっていく可能性があります。

その時に重要なことは、お子さまがどういった進路をとりたいかをしっかり親御さんが理解しておくことです。中高一貫校を目指されている方は漠然とした目標でもいいので、将来的にどうなりたいのかを、小学校のうちから意識しておくといいのではないでしょうか?

エデュナビトップへ