特集第2回「学費はいくらぐらい?」:大学受験情報

inter-edu’s eye大学の学費は、基本的に入学料・授業料・施設設備費で構成され、その他に実習費や実験費、諸会費などが徴収される場合があります。国公立と私立とで異なり、さらに私立においては学部によっても大きく差があることを頭に入れておかなくてはなりません。卒業までにどのくらいかかるのか、また、初年度にどのくらい必要なのか、その目安をチェックしてみましょう。

在学中の学費はトータルでどのくらい?

◆在学中納付金の目安(単位:円)
入学料 授業料 施設設備費 通学年数 合計
国立※1 282,000 535,800 ※4 ×4年※5 2,425,200
公立※2 397,595 537,960 ※4 2,549,435
私立文系※3 250,910 741,945 160,424 3,860,386
私立理系※3 265,942 1,035,955 189,582 5,168,090
私立医歯系※3 1,034,844 2,803,165 883,265 ×6年※6 23,153,424

※1 「国立大学等の授業料その他の費用に関する省令(平成十六年文部科学省令第十六号)」に定める「標準額」。
※2 文部科学省「平成24年度学生納付金調査」公立大昼間部の平均額参照。入学料は地域外入学者の平均額(地域内入学者の入学料の平均額は231,803円)。
※3 文部科学省「平成24年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額調査」私立大学昼間部の平均額参照。
※4 実習費や施設費などを徴収される場合がある。
※5 ここでは4年制を前提として授業料および施設設備費を単純に4倍しているが、学年によって授業料や施設設備費が異なる場合もある。
※6 ここでは6年制を前提として授業料および施設設備費を単純に6倍しているが、学年によって授業料や施設設備費が異なる場合もある。また、4年制の場合もある。


お金

上記の標準額ではやはり国公立と私立の間に大きく金額の開きがありますが、比較的安い国公立でさえ卒業までに250万円前後かかり、私立医歯系にいたっては2千万円以上の学費を要します。

総額にすると莫大な額になり、愕然としてしまいますが、これらの金額はすべて一度に出て行くわけではありません。大学の授業料は、前期と後期の年2回納める形が一般的なため、半年スパンで出費があるようなイメージになります。入学から卒業まで、納付のタイミングを確認した上で計画的にやりくりしていきたいですね。

一番お金が必要なのは入学初年度

初年度納付金の目安(単位:円)
入学料 授業料 施設設備費 合計
国立※1 282,000 535,800 ※4 817,800
公立※2 397,595 537,960 935,555
私立文系※3 250,910 741,945 160,424 1,153,279
私立理系※3 265,942 1,035,955 189,582 1,491,479
私立医歯系※3 1,034,844 2,803,165 883,265 4,721,274

※1 「国立大学等の授業料その他の費用に関する省令(平成十六年文部科学省令第十六号)」に定める「標準額」。
※2 文部科学省「平成24年度学生納付金調査」公立大昼間部の平均額参照。入学料は地域外入学者の平均額(地域内入学者の入学料の平均額は231,803円)。
※3 文部科学省「平成24年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額調査」私立大学昼間部の平均額参照。
※4 実習費や施設費などを徴収される場合がある。


授業料や施設設備費など在学中に継続的にかかる費用に加え、初年度では「入学料」を納付しなければなりません。そのため、一般的には大学進学において一番お金がかかるのは入学初年度になります。

入学料は100万円と群を抜く私立医歯系をのぞいては、だいたい20〜40万円を納めることが多いようですが、さらに気をつけたいのが、すんなり1校分のみ納めればよいケースばかりではないこと。たとえば私立大を滑り止めとして国立大を受験する場合、国立の合格発表より早く私立の入学料の納入期限が来るなんてこともあります。その場合には、保険として割り切り、実際には通わないかもしれない滑り止めの学校の入学料を納めることもあるため、特に受験期〜入学初年度には多くの支出を想定しておく必要があります。

決して安価とは言えない大学進学。ただし、大学側としても優秀な人材を社会に輩出することをめざし、教育の機会を均等にすべく、学内外あらゆる奨学金制度を用意しています。給付タイプや貸与タイプなどさまざまな種類がありますので、学費と併せて大学HPや説明会などで確認するといいでしょう。