「志入試」で入学し、「アダガクアンバサダー」として活動する日々
中学2年生のI.K.くんは、「新タイプ入試」の一つとして注目を集める「志入試」を利用して足立学園に入学しました。
志入試で受験した理由を教えてください。
I.K.くん 小学生の頃に学園祭と説明会に参加して、志入試の存在を知りました。自分の夢を書いた作文を提出して、国語・算数のテストと面接を受ける内容で、僕自身は「電車の運転士か車掌さんになりたい」という夢をアピールしました。志入試をきっかけに、自分が将来、社会にどう関わりたいかをじっくり考える時間ができたので貴重な機会だったと思います。
志共育についてはどのように考えていますか。
I.K.くん 志は将来の夢を叶えるための目標のようなもので、そこを重視する環境は気に入っています。鉄道研究部で、同じような夢を持つ仲間たちと一緒に活動している時間はとても有意義です。
志共育でどのような活動を行っていますか。
I.K.くん 「アダガクアンバサダー」という有志の取り組みに力を入れています。説明会の準備や当日の司会・案内などを担当したり、パンフレットや学校の公式サイトの写真撮影などをしたりして、志共育をはじめとする足立学園の魅力発信に関わっています。積極的な性格になりましたし、協力し合うなかでお互いの意見を否定せず、尊重する大切さを学んでいます。
松下政経塾の「こころざし探究プログラム」を通して得た変化とは?
高校1年生のO.S.くんは、実業家の松下幸之助氏が設立した松下政経塾が展開する「こころざし探究プログラム」を通して志がより明確になったと言います。
足立学園が導入している松下政経塾のこころざし探究プログラムを受講した理由を教えてください。
O.S.くん 自分自身の志をより明確にするためです。中学時代は「乗り物に関わる仕事に就きたい」という夢を志の軸にしていたのですが、自分でも「どのように社会に貢献していくか」をよりはっきりさせる必要があると感じていました。こころざし探究プログラムでは「2050年の世の中をどうしたいか」という事前課題が出されて、僕自身は世の中がより平和になるために自分には何ができるかを考え、みんなの前でスピーチしました。
こころざし探究プログラム後、どのような変化がありましたか。
O.S.くん 自分のペットが亡くなったという理由で獣医を目指す人もいましたし、震災で自分の地元が被害に遭ったので復興と再生に力を貸したいという人もいました。そうした話を聞いて、世の中を自分ごと化したほうが志はより強くなるのではと実感しました。自分自身は夢が明確になり、航空関係の仕事、たとえばパイロットや客室乗務員としてお客さまを目的地まで安全快適に運びたい思いが強くなりました。
志共育についてはどう捉えていますか。
O.S.くん 志には現状に満足せず、変化を恐れない部分があると感じられますし、生徒だけでなく先生方も志を持っているので、学校全体で高め合う環境に毎日刺激を受けています。
人生の価値観が大きく変わったラオス・スタディーツアー
高校1年生のN.T.くんは2024年10月、中学3年生のときに10日間のラオス・スタディーツアーに参加。「何事に対しても価値観が変わりました」と話します。
ラオス・スタディーツアーに参加した理由を教えてください。
N.T.くん 中学1年生のときの担任の先生が国際協力機構の活動でラオスを訪れた経験があって、そのときに初めてラオスという国を意識しました。中学2年生のとき、その先生が講演でラオスの話を詳しくしてくれたのですが、「決して裕福ではなく開発途上の国ですが、人々が輝いています」という言葉が印象に残りました。ラオス・スタディーツアーに参加したのは、その輝きの理由を知りたかったからです。
ラオス・スタディーツアーで印象に残っている場面はありますか。
N.T.くん 最初に訪れた都市で「貧しいから苦しい」といった視点が大きく覆りました。街全体が楽しそうで活気にあふれていたんです。「これが先生の言っていたことか」と納得しましたし、ツアーで訪れた孤児院でも「輝き」を感じました。裕福ではない国で親もいない、ご飯が当たり前に食べられないような環境でも、子どもたちは満面の笑顔で遊んでいて、とても幸せそうでした。貧困国と考えられるラオスのいろんな場所で笑顔を目にできたことで、何事に対しても価値観が変わりました。
どのように価値観が変わったのですか。
N.T.くん 自分なりにたどり着いた答えが「幸せの価値観が違う」ということでした。日本やアメリカのような先進国では当たり前と思われているささいなことが、ラオスでは幸せと感じられるのだと考えました。自分自身の幸福度の価値観が変わり、志も「感動と笑顔あふれる世界をつくるために、環境を整え、すべての人を夢の実現へ導く」という具体的なものに変わりました。今は子どもたちの志を後押しできる先生になることが夢の一つになっています。
建学の理念が確固たるものだからこそ生徒の成長が促される
受験生に向けて、3名と入試広報部部長の相澤智子先生に足立学園の魅力を語っていただきました。
I.K.くん 勉強については約300人が入れる自習室があり、卒業生の大学生が教えてくださる「学力ジャンプアップ講座」は大きな特色です。部活動も盛んですし、志共育に加えて、さまざまな行事や活動を通して心の豊かさも育まれる学校です。食堂のメニューが多く、特に「アダチキ」というチキンがおすすめです。
O.S.くん 志共育は将来自分が何をしたいかを見つける過程ですし、こころざし探究プログラムやオーストラリア・スタディーツアーなど学びの選択肢も多いので、夢がまだ決まっていない人には特に適した学校だと思います。友達と協力し合う校外学習が充実しており、自己成長が促され、コミュニケーション力も高まります。
N.T.くん 志には生きる強さという部分があり、何かに熱中する際の原動力になっていきます。生徒一人ひとりだけではなく、先生方も志を持っていて、常に真剣に向き合ってくれます。そうした情熱に感化されて何事も本気で取り組める環境が魅力で、自分の「好き」や個性を最大限に活かし、常に成長できる学校です。
相澤先生 建学の理念である「質実剛健 有為敢闘」は分かりやすく言うと「誠実で強くたくましいこと、優秀で人の役に立ち、最後までやりとげる人材(人財)を育成すること」であり、その思いが志共育には反映されています。志は自分本位の夢ではなく、他者が絡む信念であり、志を早くから掲げることで、相手を思いやる気持ちや情熱を貫く忍耐力といった非認知能力がしっかりと伸びていきます。
編集後記
3人の証言から、こころざし探究プログラムやラオス・スタディーツアーなど、学校内にとどまらない足立学園の志共育は生きる強さや原動力を養う環境であることがわかりました。志は目的に向かう確固たる気持ちであり、そうした意志の固さがそれぞれの学びを効果的に促進し、学力はもちろん、心の豊かさをしっかりと育んでいくのでしょう。
イベント紹介
学園祭時の説明会や個別相談は、別途申し込みが必要です。
イベント名 | 実施日時 | 内容 |
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高校説明会 | 8月31日(土)13:00〜 | 13:00~説明会 14:00~探究・部活動体験、個別相談、校内見学 |
中学校説明会 | 9月7日(土)11:00〜 | 11:00~授業見学・校内見学 14:00~説明会 15:00~授業・部活動体験、校内見学、個別相談 |
学園祭(申込制) | 9月21日(土)〜 | 中学校説明会(個別相談)も実施されます |
学園祭(申込制) | 9月22日(日)~ | 高校説明会(個別相談)も実施されます |
中学校説明会 | 10月5日(土)11:00~ | 11:00〜授業見学・校内見学 14:00〜説明会 15:00〜入試問題説明会、校内見学 |
高校説明会 | 10月12日(土)14:00~ | 14:00~説明会、校内見学、個別相談 |