中学3年生の早い段階で、大学の学びを体験する「学部見学」
始めに、学部見学の目的を、進路指導主任の屋嘉比盛哲先生にうかがいました。
屋嘉比先生 「学部見学」とは、日本大学の16もの学部の中から、中学3年の生徒がそれぞれに希望する学部を選んで見学する機会です。実際にキャンパスや講義の様子を見学することで、大学生活を具体的にイメージできます。また、本校を卒業した学生がキャンパスツアーの案内役をしていることもあり、さらに印象に残る体験となっています。こうした経験は、高校入学後に具体的な進路を描くきっかけにもなります。
学部見学での体験や学んだこと、今後目指したい進路について、中学3年生のM.M.さんにうかがいました。
見学した学部と選んだ理由を教えてください。
M.M.さん 日本大学理工学部を見学しました。理工学部の建築学科に興味があります。会社を経営している親と将来について話したことがきっかけで、建物の構造に関心を持ちました。将来は一級建築士になって、家の仕事を手伝いたいと思っています。
学部見学で新しい発見はありましたか?
M.M.さん 見学した理工学部の船橋キャンパスには、校舎が14棟、約14の研究施設があり驚きました。大学は研究専門の施設がいくつもあり、大学の研究だけでなく、企業と協力して研究開発をしている話が新鮮でした。
学部見学で学んだことは何ですか?
M.M.さん 大学は社会人になるための勉強をする、教えてもらう場所だと思っていました。しかし、大学は研究する場所であって、自分で課題を見つけて解決方法を考える場という話を聞き、衝撃を受けました。
これから目指したい進路を教えてください。
M.M.さん
入学してしばらくは、建築学科に入りたいと思っていました。しかし、今は教員という仕事にも興味を持っています。学校で出会った先生方から、いろいろな刺激を受けて、今まで考えたことがなかった教員を目指すことも視野に入れています。
小学校の時は、先生との間に距離を感じていましたが、日大豊山では気さくに話しかけてくれる先生が多く、雰囲気も良くて居心地が良いです。この雰囲気の中で働きたいと思っています。今は、理工学部建築学科を目指し、そこで教職コースを取り、教員も目指したいと考えています。
「科目等履修生制度」で大学進学後に繋がる学ぶ意欲が生まれる
続いて、「科目等履修生制度」の詳しい内容を、同じく屋嘉比先生にうかがいました。
屋嘉比先生
日本大学経済学部、法学部との高大連携教育協定に基づいた「科目等履修生制度」です。経済学部では、高校各学年の生徒が年間10単位までを上限として講義を受講でき、法学部では、前期と後期に分けた各2単位の講義を受講できる制度です。取得した単位は、経済学部、法学部へ入学する際に認定されます。
科目等履修生制度を利用した生徒は、高校在学中に専門的な講義を受けることで、日々の学習に対して、高いモチベーションで取り組むようになり、進学に向けた受験勉強においても、意欲的な姿勢が見られます。
高校2年生のH.SさんとT.K.さんに、「科目等履修生制度」で法学部の講座を受講した理由と、今後の目標をうかがいました。
法学部を選んだ理由を教えてください。
H.Sさん 小学生の頃から法律が好きで、法学部に進学して法律家になると決めていました。豊山に入学した後も個人的に裁判傍聴をしたり、法律書を読んだりしていましたが、高大連携で法学部の講義を聴講できると知り、好きなことを毎週専門的に学べるので、普段の勉強のモチベーションになると思い申し込みました。
T.K.さん 将来、自分の会社を持ちたいと思っています。起業に必要な法知識を学ぶために、法学部を第1志望学部としているので選びました。
目指している進路を教えてください。
H.Sさん 法学部の講義を受けてから、「法学部に進学して法律家になる」という意欲がより高まりました。受験勉強へのバネにしていきたいと思っています。
T.K.さん 現在、「法学I」の講座を選択していて、法律全般を幅広く勉強しています。今後は、今回学んだ法の基礎知識を活かして、大学では経営法学科で学びたいと考えています。
進路実現に向けて力を入れていることは何ですか?
H.Sさん 今いる特進クラスで、優秀な法律家を目指せる大学への進学を見据えて学習していますが、今年は特に、受験で使える得意科目を作ること、テストや模試などで自分の取りたい点数が取れるような学習に力を入れています。また、英語や古典などの日々の小テストに手を抜きがちなので、本腰を据えて取り組みたいと思っています。
T.K.さん 苦手教科である数学の勉強法を今年から変え、勉強時間も2倍近くに増やしました。また、定期テストにおいては、昨年以上にテストの分析に力を入れて対策しています。法学の知識については、本や動画を通して専門用語に慣れるように努力しています。
日大豊山の「キャリア教育」は、自分を知り、自分の可能性に気づく機会
最後に、日大豊山が目指す「キャリア教育」について屋嘉比先生にうかがいました。
屋嘉比先生
本校のキャリア教育では、自分を知り、将来どのように生きていくのか、深く考えることを大切にしています。高校1年次の「総合的な探究の時間」と、高校1・2年次に開催している「社会人セミナー」も将来を考える上で重要な機会です。
「総合的な探究の時間」では、生徒に大学の情報を提供し、生徒同士のディスカッションの機会を設けて、将来について考えます。
また、「社会人セミナー」では、企業に勤務されている社会人の方を講師としてお招きし、高校時代から今に至るまでの歩みと、現在取り組んでいる業務について講演いただいています。生徒は社会人セミナーを通して、さまざまな職業分野があることを知り、想像もつかなかった仕事内容を知ることができます。視野が広がり、チャレンジしてみたいと思うきっかけとなって、自身の可能性にも気づく機会となっています。
編集後記
「学部見学」「科目等履修生制度」を体験した生徒の話から、将来に繋がる学びの機会となっていることがうかがえました。中学3年生のM.M.さんからは、先生との距離が近く雰囲気が良いから教員を目指したいという話も。居心地が良いという学校の様子をぜひ学校説明会で確かめてみてください。
イベント名 | 実施日時 |
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第1回中学校学校説明会 | 2023年8月26日(土) 10:00~ |
第2回中学校学校説明会 | 2023年9月16日(土) 10:00~ |
第1回高等学校学校説明会 | 2023年9月16日(土) 14:00~ |
第2回高等学校学校説明会 | 2023年10月7日(土) 14:00~ |
豊山祭(中学校・高等学校) | 2023年10月28日(土) 10:00~16:00 |
豊山祭(中学校・高等学校) | 2023年10月29日(日) 9:00~16:00 |
第1回高等学校入試説明会 | 2023年11月3日(金・祝) 10:00~ |
第1回中学校入試説明会 | 2023年11月3日(金・祝) 14:00~ |
※掲載のイベントはすべて、予約が必要です。