午前中でほぼ食品が完売しているクラスも
東京都板橋区高島平にある校舎の1階に入ると、食堂とその周辺に3年生の全9クラスによる模擬店がずらりと並んでいました。各クラスが出展する模擬店はメニューが豊富。パスタやたこ焼き、ハンバーガーやたい焼き、パンケーキなど多様なメニューを揃えており、行列ができているクラスだけでなく、午前中でほぼ完売しているクラスもありました。支払いはキャッシュレス決済を採用しており、スムーズな接客が印象的でした。
2階を彩ったのは主に文化系の出展で、書道部や美術部、華道部などの作品が飾られていました。グローバルコミュニティ部は留学生による体験発表を行うだけでなく、大東文化大学に学びに来ている留学生を教室内に招き、国際交流を図れる場を用意していました。また、2階の家庭科室では3年生たちが手際よく模擬店に出す料理を調理していました。
3階では2年生、4階では1年生の各クラスによる催し物が来校者をもてなしていました。縁日を模したスペースや遊園地のようなアトラクション、あるいはお化け屋敷など、全18クラスが手をかけた空間を用意。廊下に行列ができているクラスも少なくありませんでした。SNSなどに投稿したくなるフォトスポットが多く設置されている工夫も施されていました。
個別相談やPTA質問コーナーと、受験を検討している人向けの場所も設けられており、大東一高の魅力をあらためて知った来校者も多かったようです。
名門の書道部とDJがビッグイベントを彩る
各クラスの企画以外で会場を特に盛り上げたのは二つのエンターテインメントでした。
一つは体育館で行われた書道部の「~百折不撓・龍翔鳳舞~」と題されたパフォーマンスです。書道部は東京都高等学校文化連盟書道展において東京都代表に21年連続に選ばれ、最優秀団体賞にも13年連続で輝いている名門です。
多くの観客が見守る中、部員たちが4畳分くらいの大きな用紙に筆を走らせます。音楽に合わせて掛け声を上げ踊りながらかたちにしていく様子は圧巻の一言で、一日目の9月21日(土)は桃色で大きく「想」という文字が書かれ、「何気ない優しさと かけがえのない日々 明るく前を向き どこまでも続く想い 夢を追って一歩踏み出す かがやく未来へ」というメッセージが発信されました。
書道部と同様に来校者の気持ちを高ぶらせたのは「エンタメ選手権」です。これまでの「中夜祭」をよりブラッシュアップしたもので、3階の多目的ホールにステージが用意されました。同会場ではクラシックギター部、吹奏楽部、軽音楽部が熱のこもった演奏を披露。9月21日(土)に行われたエンタメ選手権では、お笑い、ダンス、バンドなど多彩な公演が繰り広げられました。とりわけ大きな歓声を集めたのはDJによるパフォーマンスで、在校生も来校者も大きな音楽に身を委ねて思い切り楽しんでいる様子でした。
書道部のパフォーマンスもエンタメ選手権も雄飛祭では初の試みで、来年以降の発展に期待の声が寄せられています。
生徒実行委員長が振り返る2024年度の雄飛祭
生徒実行委員長として約1,000人の全校生徒を取りまとめ、雄飛祭を見事成功に終わらせた3年生のY.R.くんに、2日にわたった祭典を振り返っていただきました。
まずは文化祭実行委員に入った理由を教えてください。
Y.R.くん 去年も文化祭実行委員として仕事をしていて、そのときにとても大きなやりがいを感じ、「来年もこの仕事をやりたい!」という気持ちがあったからです。今年も文化祭実行委員に立候補するのに迷いはありませんでした。
今年の雄飛祭は2日間にわたって延べ3,400人ほどが来校しました。
Y.R.くん 最高の文化祭でした。これまでの文化祭ももちろん楽しかったのですが、今年の雄飛祭は自分の高校3年間の中で一番楽しかった文化祭だったと思います。そうした機会を生徒実行委員長として経験できたことはとてもうれしいです。
今年のスローガンは「真面目にふざけろ!」というものでしたね。
Y.R.くん 「作業の際は真面目に作業し、楽しむときは存分に楽しむ」という緩急をつけた言葉にしたいという思いがありました。「真面目にふざけろ!」はメリハリのある学校生活を目指す大東一高の校風が表れていると思います。
今年ならではの企画や、個人的に印象に残っている発表などはありましたか。
Y.R.くん 今年から「中夜祭」が「エンタメ選手権」に変わってこれまでとは一味違う演出になりました。今まで出たことのなかったDJが出演したことによりこれまで以上に盛り上がっていたと思います。個人的には音楽選択の1年生によるハンドベルと合唱が特に印象に残りました。ここ数年はコロナウイルスの感染防止のため合唱ができませんでしたが今年は実施することができました。久しぶりに見る合唱は心にすごく響いてずっと鳥肌が立っていました。
生徒実行委員長として特に意識したことを教えてください。
Y.R.くん 「楽しかった!」という思い出が一部の生徒だけにかたよらないように心がけ、全員が「楽しい!」と思えるような文化祭を目指しました。個人的には実行委員の仕事だけでなく、クラスの出し物にも貢献するため、放課後に残り作業するようにしていました。
それでは最後に、受験生やその保護者の方にメッセージをいただけますか。
Y.R.くん 雄飛祭を筆頭に、大東一高では間違いなく一生の思い出が作れます。大東一高の行事は生徒一丸となって作り上げる行事ですし、実際、今年の雄飛祭では「真面目にふざけろ!」というスローガンを守って真剣に作業をし、文化祭当日はみんなが思い切り楽しんでいました。エンタメ選手権も大盛り上がりでしたし、何でも本気で取り組む雰囲気が自分を成長させてくれる高校だと思います。ぜひ、大東一高に入学し、雄飛祭を含め、学校生活をどんどん進化させていってほしいです。
編集後記
雄飛祭の会場を訪れて感じたのは笑顔の多さです。生徒実行委員長のY.R.くんが話したように「作業の際は真面目に作業し、楽しむときは存分に楽しむ」というねらいが存分に凝縮された2日間でした。在校生も来校者も心置きなく楽しめたのは、しっかりとした準備があったからこそでしょう。何事にも真剣に取り組む校風が、2023年3月の卒業生進路状況における4年制大学進学率の91%という数字にも反映されていると感じました。
イベント紹介
学校説明会の開催時間は40〜50分の予定です。
イベント名 | 日時 | 備考 |
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第6回学校説明会 | 2024年11月30日(土) 学校説明会:13:20〜 個別相談会:14:00〜 |
校舎見学あり |
第7回学校説明会 | 2024年12月7日(土) 学校説明会:13:20〜 個別相談会:14:00〜 |
校舎見学あり |
第8回学校説明会 | 2024年12月25日(水) 学校説明会:13:20〜 個別相談会:14:00〜 |
校舎見学あり |