人数ではなく点数基準!特待生になるには
気になる特待制度について、中学校の吉田宏一教頭にうかがいました。
駒込の特待制度のご紹介をお願いします。
吉田教頭
すべての入試回において、成績上位者は特待の対象となります。以下の6種類の措置があります。
・特待S…入学金免除&授業料1年間全額免除
・特待Ⅰ…入学金免除&授業料年間12万円免除
・特待Ⅱ…入学金免除
・特待Ⅲ…入学金半額免除
・特待Ⅳ…授業料年間12万円免除
・特待Ⅴ…授業料年間6万円免除
また、第4回(2/2午後実施)の算数1科または国語1科の合格者に対しては以下の2種類の特待対象となります。
・特待SS…授業料3か年免除
・1科特…授業料1か年免除
複数回受験した場合は、どのようなルールで特待制度が適用されますか。
吉田教頭 一番良い措置が適用されます。1回目で「特待Ⅲ」、2回目で「合格」だったなら、「特待Ⅲ」になります。そのため、例年複数回受験の方が多いです。
どのくらいの受験生が特待生になれますか。
吉田教頭
いずれの場合も、人数ではなく点数で基準を設けています。
各回の平均点から基準を計算しますので、あくまで目安ではありますが、特待SSやSは9割、特待Ⅴは7割5分~8割が設定基準となります。
昨年度の特待合格者数は89名でした(うち入学者は39名)。
特待制度を充実させる理由を教えてください。
吉田教頭 各家庭の事情に関係なく私学の豊かな授業を受けられるようにと、できるかぎりのことをしたいという思いで取り組んでいます。
入試振り返りコメントと「入学してすぐにできた思い出」
入試情報をうかがったところで、中学1年生4名に、駒込の入試を振り返っていただきます。塾に通い始めた時期は小学3年生の2月~5年生の終わり頃とさまざまな生徒が回答してくれました。学校生活についてのコメントもお届けします。
選んだ入試の種類を教えてください。
T.R.くん 「2科(国・算)」です。過去問題集をたくさん解き、算数は応用問題までしっかり練習したことが合格につながりました。受験本番はそこまで緊張しませんでしたが、結果発表を待っているときは怖かったです。
T.S.さん 「適性検査型」「4科(国・算・理・社)」「特待入試1科目(算)」を受けました。適性検査型は塾での対策が活かせました。「特待入試1科目」の算数の問題は、「4科」の算数とかなり異なる形式なのでビックリしました。でも特待SSで合格できて良かったです。
O.K.くん 「英語入試(国・算・英)」を受けました。英検準2級を持っていたので、算数を中心に勉強しました。当日はとても緊張しました。
S.K.くん 「英語入試(国・算・英)」です。算数が意外に難しかったです。塾でも勉強しましたが、母に協力してもらって過去問を解くなどしました。
入学して気づいた駒込の良いところを教えてください。
T.R.くん 文化祭が楽しいです! 高校生と交流して仲良くなることができました。学校の施設が良いことは入学前から知っていましたが、行事の面白さ、盛り上がりにも注目してほしいです。
T.S.さん 授業の始まりの「黙想」や朝礼時の「勤行」などがあって、落ち着いて学校生活を送ることができます。
O.K.くん 先生や同級生の雰囲気がすごく良いです。授業は先生の熱意が伝わってきます。授業が終わると、気さくで面白い一面も見せてくれます。
S.K.くん 仏教を教育に取り入れているところです。普通の学校では習えない仏教について学べますし、お寺に行く研修旅行があって、修行を少し体験できるんです。そこが駒込の大きな特徴だと思います。
受験生にメッセージをお願いします。
T.R.くん やさしい先生ばかりですが、悪いところは悪いと言ってくれます。駒込に来たら設備だけでなく、生徒と先生の雰囲気も見てみてください。
T.S.さん 中学1年生前半の間に、林間学校や博物館など、いろいろなところに行きました。駒込なら思い出がたくさんできますよ!
O.K.くん 林間学校の夜に生徒同士で話し込んだことが思い出に残っています。駒込は良い仲間ができる学校だと思います。
S.K.くん 素敵な先生がたくさんいて楽しい学校です!緊張せず100%の力を出せるようにがんばってください。
「利他心の育成を目指して」先生の思いは
ふたたび、吉田教頭にご登場いただき、入試・学校教育にかける思いをうかがいます。
どんな生徒に入学してほしいとお考えですか。また、入学後にどんな学びが待っていますか。
吉田教頭
他者を思いやる心を表現できる強さ。それを有した皆さんに来てもらいたいと思います。
「良い友達が欲しかったら、良い友達になりなさい」と言われますが、求めるものは他に与えてこそいただけるものです。
人生最高の贅沢とは「人間関係の贅沢さである」ことを学んだ生徒たちが、きっと身の回りの世界を改革していきます。まさにこれが本校の教育理念である「一隅を守り千里を照らす将これ国宝なり」です。
本校の教育の根本は「利他心」の育成にあります。「己を忘れて他を利するは慈悲の極みなり」の精神のことです。他者を思いやることで豊かな人間関係を築き、自己肯定感を心の座標軸にして羽ばたいていってもらいたいと思います。
中1から勉強も部活動も軌道に乗る理由
新入生が学校生活を楽しく送れるように取り組んでいることを教えてください。
吉田教頭
入学式のあと、しばらくはオリエンテーション期間として、学校生活のこと、勉強のこと、部活のことなどを知る機会を設けています。
特に、部活動は生徒会や先輩たちが主体となって「対面式」を開催し、楽しくにぎやかに部活動を紹介してくれています。先輩たちの様子を見て、新入生たちも安心して自分の希望する部活に入部することができているようです。
また勉強に関しては、放課後の「学習サポート」で日々の勉強を支え、必要な生徒には「補習」も実施しています。中学校の学びは今後の基礎となるものですので、学力の定着にむけて、夏期講習、朝学習なども含めてさまざまな取り組みを実施しています。
受験生にメッセージをお願いします。
吉田教頭
本校は生徒自身が「自分探しの旅」をしながら「なりたい自分に目覚める」ことを大切にしています。そのためには豊かな体験が必要です。本校がフィールドワークや実験実習を取り入れたアクティブラーニングを実践しているのはそのためです。
その基軸は、考え方に自由度を持たせた「プロセス重視」の多様性を育む教育です。本校では、生徒も教員も「虫博士がいて、星博士がいて、ゲーム博士がいて、泣きべそくんや笑い上戸くんがいてこその学校だ」という考え方を持っています。こうして多様性を認め合う環境を整え、一人ひとりの子どもにとって、学校を意義のある場所にしていく。そうすることで、本校は「なりたい自分になる」という夢を応援しています。
編集後記
駒込の多彩な入試は生徒の多様性とリンクしています。そして、生徒の多様性は、一人ひとりの生徒が自分自身の得意を伸ばしていこうというモチベーションを高めます。そんな駒込で6年間を送れれば、強い意志を持って世の中に歩み出せるでしょう!
イベント日程
イベント名 | 実施日時 |
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中学説明会 | 1月14日(日)10:00~11:30 |