中学3年生は全員参加!オーストラリア短期留学で得られる学び

目黒日本大学中学校高等学校
目黒日本大学中学校高等学校(以下、目黒日大)では、中学3年次にオーストラリアへ1か月の短期留学を行います。しかし昨年はコロナ禍ということもあって希望制に。今年2月、念願だった全員参加での短期留学が実現しました。
そこで、中高一貫クラスで参加した生徒(現高1生)に参加した感想や現地の思い出をインタビューしました。また英語科東先生に留学中の生徒の様子や、目黒日大の英語学習について紹介いただきました。

3年間の英語の学びを現地で実践!オーストラリア短期留学

はじめに今年の短期留学について、英語科の東先生にうかがいます。

短期留学の概要について教えてください。

留学先のブリスベンでの集合写真
留学先のブリスベンにて

東先生 2月6日から1か月の予定で実施し、85名の生徒が参加しました。事情で数名ほど参加できなかった生徒もいましたが、当初の目的どおりほぼ全員を留学させることができました。
80名以上の生徒が行きますので、現地ではブリスベンとゴールドコーストの2地域、3校に分かれます。
生徒はホストファミリーのお宅に2名ずつ滞在。学校では、生徒一人ひとりに現地校生徒のバディがつきます。バディは生徒たちと同じくらいの学年の場合もありますが、上の学年だったり、下の学年だったりする場合もあります。

現地校の授業はバディと一緒に受けるそうですね。

バディと授業を受ける様子
留学先の学校にて。一緒に組むバディは現地に行ってから決まるそうです

東先生 4時限授業のうち2時限は現地校の先生と目黒日大生とでELS授業を行い、残り2時限はバディが受けている授業を一緒に受けるシステムです。
バディの学年によっては日本では受けたことがない授業を受けることもあり、生徒たちは大変だったようですが、それもまた経験ですね。

参加生徒インタビュー「コミュニケーションに自信がつきました!

短期留学に参加した高1中高一貫クラスの本間さんに、留学の思い出をうかがいます。

本間さんのプロフィール

プロフィール画像

所属クラブ・委員会:文芸部・広報委員会所属
英検取得級:3級
目黒日大に入学した理由:中学受験の説明会でオーストラリア短期留学ができると知り、留学に行ってみたいと思っていたから。
滞在した地域と学校:ブリスベン、グローブスクリスチャンカレッジ

バディの生徒と一緒に授業参加

留学した地域や学校の雰囲気を教えてください。

本間さん とても自然が豊かな場所で、学校に行く通学路も木々がたくさんで林の中を通学するような感じでした。
生徒も日本に興味がある子が多く、日本語で話しかけてくれたり、日本キャラクターやアニメが好きな子もいて、共通の話題で盛り上がりました。

現地の授業はどうでしたか。英語でのコミュニケーションで困ったことはありましたか?

本間さん 私のバディは14歳の女の子で、日本の学年だと1つ下でした。数学は知っている内容だったので、私が問題を解くとバディの子はその解答をササッと写していました(笑)。ただ理科は難しかったです。習っていない範囲で、しかもその授業はすでに一通り終わっていてすぐ翌日にテストというタイミングで参加したので、バディに試験範囲を教えてもらい、一晩だけ勉強してテストを受けました。

英語は、最初の頃は何を言っているのか分からずとても困りました。なので、日中分からなかった単語やフレーズは必ずメモして、夜に復習したり、次の日に話したいことは事前に調べておいたりして、コミュニケーションには困らないようにしていました。

留学中楽しませてくれたホストファミリーとの思い出

ホストファミリーはどんな方でしたか。

本間さん ホストファザーは音楽家で、マザーは日本の方だったんです。3歳の男の子がいて、最初は人見知りしていたんですが、だんだん私たちに慣れてきて、弟のようで可愛かったです。やんちゃな子だったので、その子を叱る英語はいっぱい覚えました。

ランチの画像
生徒のランチはホストファミリーが用意
本間さんのランチボックス
ホストマザーが日本人だった本間さんのお弁当はいなり寿司もはいった日本風

ホストファミリーとの思い出を教えてください。

本間さん 週末はホストマザーがピクニックやブリスベンの街などいろんな場所に連れて行ってくれて楽しく過ごしました。
また滞在中に、ちょうど私の誕生日があったので、私のために家中を飾り付けしてパーティーを開いてくれて、近所のお家の子もお祝いにきてくれたんです。学校ではフェアリーブレッドというオーストラリアで定番のお菓子を作ってきてくれたクラスメイトもいて、一生の思い出になりました。

ホストファミリーが開催した誕生日パーティー
ホストファミリーが開催した誕生日パーティー

短期留学は待っていては上達しない!

留学中、困ったことはありましたか。

本間さん 自分の時間を確保するのに苦労しました。週末のお出かけ以外にも、平日はみんなで夕飯の支度をして、食事をしたらまたみんなでアイスクリームを食べに行ったり、リビングで過ごしたりしていたため、逆に自分の時間がなくて…。寝る前の短時間で効率的に勉強できるよう工夫しました。

留学に行って良かったと思うことはどんなことですか。

本間さんの写真
日本のお菓子は現地校の生徒たちに大人気で、すぐになくなってしまったそう。抹茶のお菓子が人気で、日本のお菓子も大切なコミュニケーションツールになったようです

本間さん もともと英語が得意ではなく、正直、留学は不安でした。
最初の頃は自分から積極的に話すことができず、受け身な状態でした。でも、短期留学では待っているだけでは英語は上達しないと思い、勉強の時間を工夫して、次の日のための準備するようにしていったら、だんだんとコミュニケーションが取れるようになったんです。そんな成功体験が積み重なってきて、英語を話すことが楽しいという感覚に変わったことが一番良かったです。

留学から帰ってきてご自身の中で変わったと思うことはありますか。

本間さん 英語がとても好きになったのでもっと上達したいと思うようになりました。それに、「これは英語だったらどう言うかな? 」と日本語を英語に変換する癖がつきましたね。機会があったらまた留学に行きたいです。

受験生へのメッセージをお願いします。

本間さん 全員参加の留学があると聞くと不安な気持ちになるかもしれませんが、現地に行ってしまえば、そこからどうするかは自分次第。まずは留学に行ってみていろいろ体験してみてほしいなと思います。

ホストマザーと一緒にショッピング
ホストマザー、ルームメイトと一緒にスーパーへ買い物
ホストファミリーとの写真
大好きなホストファミリーと
大好きなホストファミリー
大切なもう一つの”家族”に

積極性が向上した生徒も!留学経験が生徒に与えた影響

東先生も引率として留学期間中はオーストラリアに滞在され、生徒たちの様子や現地での相談に乗ってきました。最後に留学が生徒たちにどんな影響があったのかをうかがいました。

東先生
英語科の東先生。英語学習だけでなく「日本では当たり前のことが海外ではそうではないこと、日本で過ごす日々のありがたさを感じてほしい」とも話されていました

留学中の生徒たちはどんな様子でしたか。

東先生 どの生徒も前向きに頑張っていました。留学前の説明会では、「不安なのは自分だけではないから」とよく話していました。3年生の中で自分の意見をペラペラと完璧な英語で話せる人はまずいません。ですから「大事なことは伝えようとする姿勢だから、ポジティブに行こう」と指導し、生徒たちも、きれいな英語でなくてもいいから伝えようという思いでコミュニケーションを取っていました。

留学後の生徒に変化はありましたか。

東先生 英語に対しての苦手意識を持つ生徒が減りました。また勉強の仕方も変わってきたようで、前向きに取り組んでおり、今後、英語の力がグッと上がるように思います。
英語以外では、生徒の積極性が格段に変わりました。人前ではあまり意見を言わないような子が、先生にも自分の意見をはっきり言うようになり、留学報告会を今の中3生にした際も、留学中の過ごし方をしっかり伝えていました。これは予想以上の効果でした。

英語学習はアウトプットが大事!目黒日大の英語学習の強み

目黒日大の英語教育の特徴とはなんでしょうか。

現地校の生徒とハグ
現地校の生徒と一緒に過ごした日々は大切な“宝物”に…

東先生 当校ではまずネイティブ教師やオンライン英会話教材などを使うことで、リスニングができる「耳を育てる教育」をし、それを定着させ、アウトプットするまでのプロセスを大事にした授業を展開しています。
また留学では短期留学以外に、ニュージーランドへの中長期留学も実施予定です。生徒たちの関心も高く多くの生徒が説明会に応募してきています。
また高校2年生は修学旅行でサンフランシスコ(4泊6日)に行きます。
それ以外にもEnglish Dayでは週1回、朝のホームルームをネイティブ教員が行うなど、英語をアウトプットする場を設けるようにしています。

留学ではどんなことを学んでほしいと思われますか。

東先生 中3生には英語で生活する楽しさを体験すると同時に、行ったことによって日本で生活する中では気づけないことに気づいてほしいと思います
高校生には、語学だけでなく、現地の文化を体験してほしいです。

受験生のご家庭へメッセージをお願いします。

東先生 英語はコミュニケーションツールです。当校では授業や留学など日常的に英語を使う場を用意しています。
お子さまに生きた英語をしっかり学んでほしいというお考えがあれば、ぜひ本校の英語教育をご覧ください。

オーストラリアの海岸で楽しむ生徒たち
海外で過ごした1か月は生徒たちの大きな自信になりました

編集後記

東先生は、「中学3年生という時期に留学体験するというのは、人生の選択肢を増やすほどの大きな意味がある」とも話されています。海外で生活し、現地の学校に通うという体験は一生の宝となり、そして生徒たちの自信にもつながっているということを強く感じた取材でした。

イベント情報

イベント名 開催日時
すずかけ祭(文化祭) 2023年6月17日(土)・18日(日)
第1回学校説明会 2023年6月24日(土)
第2回学校説明会 2023年9月16日(土)
第3回学校説明会 2023年10月21日(土)
第4回学校説明会 2023年11月25日(土)