日大各付属校の選抜生徒が参加!ケンブリッジ大学研修プログラムとは?
ロンドンから電車で約1時間、イギリス東部に位置するケンブリッジ大学。同大学と学術交流協定を結んでいる日本大学の付属校では、大学寮に宿泊しながら授業を受けるプログラムを、毎年合同で春休み、夏休みの期間に実施してきました。近年は新型コロナの影響で休止していましたが、今年8月、4年ぶりに再開しました。
本プログラムでは各付属校の1〜3年生の中から1~2名が選抜され、期間中は大学内にある学寮「ペンブルックカレッジ」に滞在します。参加生徒たちは現地に着くと、まず他の日大付属校生とともに筆記試験を受け、英語のレベル別に4グループ分かれ、授業を受けます。また授業以外にも同大学の学生ボランティアとの交流など、学習・生活面を含めてさまざまな体験を積んでいきます。
授業では劇も披露!楽しみながら英語を学ぶ日々
梶山月泉紗(るいさ)さん
在籍コース:普通コース
英検取得レベル:2級
日大明誠を選んだ理由:日本大学の付属校だから
将来の目標:金融関連の仕事
渡邊優(ゆう)さん
在籍コース:特進コース
英検取得レベル:準2級
日大明誠を選んだ理由:兄が日大明誠卒業生だから
将来の目標:公務員
参加しようと思った理由を教えてください。
梶山さん 家の近くに英会話教室があり、4歳から英語を習っていました。ネイティブの人と話したい、自分のレベルを知りたいと思い参加しました。
渡邊くん 海外の文化は好きでしたが、正直、留学に行こうという気持ちはありませんでした。しかし、留学を経験した友人から1回くらい行ってみたほうがいいと言われ、思い切ってみようと思いました。
印象に残った授業はありますか。
梶山さん
英語での授業は大変だと思っていましたが、ラジオ番組でDJがしゃべるような雰囲気で会話をするなど工夫を凝らした授業もあり、楽しんで授業を受けることができました。
最後の授業では6人グループになってシェイクスピアの『ロミオとジュリエット』の劇を披露しました。しかも結末は自由に設定してよいというものだったので、それまであまり話す機会のない人とも相談しながら、英語の台詞や結末を考えて演じるという貴重な体験ができました。
渡邊さん その劇では、僕以外全員女子のグループだったので必然的にロミオの役でした(笑)。そのほかだと、イギリスの歴史や文化を街歩きしながら勉強するという授業がありました。海外の文化にもともと興味を持っていたので、刺激になりました。
授業で大変だったことはなんでしょうか。
梶山さん 言われていることは大体分かり、また分からない単語は電子辞書で調べることでなんとかなりましたが、伝えたいと思ったことを英語でどう言えば分からなくなるときがあり、やはりスピーキングには苦労しました。
渡邊さん 日本の授業と異なり、問われる授業が多かったです。さらにどう思ったかをみんなの前で披露するという機会も多く、また生徒同士での対話を求められる授業もあるなど、考えをまとめどう伝えるか、しかもそれを英語で行うことが大変でした。
寮生活で経験した海外での“一人暮らし”
研修中は寮生活でしたね。
梶山さん 一人で生活するのは初めてで不安もありましたが、夜は隣同士仲良くなった子といろいろ話すなど楽しく過ごしました。
渡邊さん 一人暮らしってこんな感じなのかなと思いノビノビと過ごしました。学食は口に合うもの合わないものがあり、その日のメニューを見て「今日はこれか!」と思ったり。そういうことも含めて楽しめました。シナモンロールがとてもおいしかったです。
放課後はどのように過ごしたのでしょう。
梶山さん
PA(Program Assistants:ケンブリッジ大学の学生ボランティア)が、楽しめるような企画を用意してくれて、川まで出かけてパンティングというアクティビティを体験しました。またネイティブの人と話すという目的もあったのでPAには積極的に話しかけるようにしていました。
渡邊さん お題を渡されて指定した写真を撮りに行くという宝探し的な企画もありましたね。PAの企画は有志参加でしたが、みんな楽しんでいました。
今回の留学生活は皆さんにとってどんな経験となりましたか。
梶山さん もっと喋れるかと思いましたが、実際はそうではなかったのでもっと英語を勉強しないといけないと思いましたし、国際経済について学びたいという思いが強くなりました。2週間は短いのでまた留学に行きたいです。
渡邊さん 街では現金が使えるかを聞く場面が多く、日常で使うフレーズはスムースに言えるようになりました。また海外の文化を知りたいという目的は達成できましたが、やはりもっと英語を使えるようになりたいと強く思いました。大学でも留学したいです。
一生モノの体験ができるケンブリッジのプログラム
引率された英語科教諭・平野真紀子先生にもおうかがいしました。
サマープログラムの特徴、また大学での生徒たちの様子を教えてください。
平野先生 授業はもちろん、授業後にはPAがさまざまな企画を用意してくださり、遊びを通しても言語や文化を学ぶことができるのがこのプログラムの特徴です。また食堂での注文ももちろん英語、食事中も周りの席には他国からの留学生がたくさんいるため、刺激が多いです。参加生徒たちはすぐに仲良くなり、中には、自分たちの英語力をさらに高めるため、友達同士でも英語で会話しようと決めている生徒もいました。全国から選ばれた生徒たちが参加しているので、お互いの英語力の高さに驚き、刺激を受ける子もいます。
このプログラムに参加することで、生徒にどんなことを学んでほしいですか。
平野先生 英語が使えることで、世界中の人々と会話ができ意見交換ができること、そして、異文化を学ぶことにより視野が広がり自分の考え方が変わるということ、を経験してほしいです。また日本にいるだけでは気づかなかったことがたくさんあることを知り、さらに英語を学びたいという意欲が増すと思います。
受験生およびご家庭に向けて、日大明誠の留学について伝えたいことやメッセージがあればお願いします。
平野先生 私自身、このプログラムの引率は2回目だったのですが、大好きな仕事です。以前参加した本校の生徒で、「人生が変わった」と話す生徒がいたことを思い出し、今回参加した生徒たちには、「このプログラムに参加すると、人生変わるよ!」と事前に伝えたのですが、「本当にそうだった!!」と話していました。私が生徒だったら、必ず参加したいと思えるほど、一生モノの体験をすることができるプログラムです。本校での海外研修でさまざまな経験をすることで、多様な考え方ができる、素晴らしい大人になってほしいと思っています。
編集後記
ケンブリッジ大学で、しかもホームスティではなく学校の寮で生活するという体験はなかなかできないものだと思います。先生がおっしゃるとおり、一生モノの体験ができる、とても良い刺激になる経験が同校に用意されていると感じました。
イベント紹介
学校施設見学は以下の通り開催しています。また建設中の新校舎の様子もご覧になれます。
キャンパスツアー:土曜日
個別学校見学:日曜日(および平日)