アメリカで成長する10日間!ボストンリーダーシッププログラム

明星中学校・高等学校
東京都府中市に校舎のある明星中学校・高等学校(以下、明星)は国際教育に力を入れており、高校生の希望者を対象にアメリカを巡る「ボストンリーダーシッププログラム」を実施しています。新型コロナウイルスの影響から中止が続いていたものの、2024年3月、5年ぶりに開催されたプログラムの特色を先生と参加者にうかがいました。

さまざまなことにアンテナを張る力の大切さを学んでほしい

2024年のボストンリーダーシッププログラムは3月17日から10日間にわたって実施されました。18名が参加した今回のプログラムについて、英語科の佐藤由菜先生にお話を聞きました。

プログラムの運営に携わる佐藤先生
プログラムの運営に携わる佐藤先生

ボストンリーダーシッププログラムの概要を教えてください。

佐藤先生 2018年3月に始まったもので、明星グローバルサイエンスクラス(以下、MGSクラス)の高校1年生が対象です。ただ、コロナ明けで5年ぶりに実施された今回のプログラムでは、スーパー明星グローバルサイエンスクラス(以下、SMGSクラス)とMGSクラスの高校1、2年生から希望を募りました。このプログラムでは、アメリカ東部マサチューセッツ州に位置するボストンに主に滞在し、ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学(以下、MIT)を訪問します。現地の大学生とキャンパスツアーをしたり、研究室を訪問して研究者の方と話をしたり、世界最高峰の大学が集まる都市ならではの体験をします。

このプログラムを通して学んでほしいことは何でしょうか?

佐藤先生 さまざまなことにアンテナを張る力の大切さを学んでほしいです。実際、このプログラムは歴史、経営、医療、テクノロジーと、文理を問わず多様な分野に精通した方と直接お話ができる機会も多いので、日本ではできない新たな自分の発見につながると思います。

プログラムに参加した生徒たちはどんな成長を見せてくれましたか。

佐藤先生 何事にも積極的になった点は大きな成長です。ホームステイ先から集合場所まで生徒だけで公共交通機関を使って向かう途中、思い切って見知らぬ人に英語で声をかけて助けてもらったり、学生さんへ直々にお願いして普通では入れないような大学施設を見学したりという経験を通じて、自ら行動すれば誰かが助けてくれる、そして見える景色は変わる、ということを実際に体験できた10日間は大きな財産です。

参加者が語るボストンリーダーシッププログラムの魅力

ボストンリーダーシッププログラムは参加した生徒にどのような成長を促したのでしょうか。プログラムに参加したOくんとIさんに振り返っていただきました。

Oくん

プロフィール画像

SMGSクラス
高校2年生
英語の資格:英検2級
部活:テニス部

Iさん

プロフィール画像

SMGSクラス
高校2年生
英語の資格:英検準2級
部活:将棋部

ボストンリーダーシッププログラムに参加しようと思ったきっかけを教えてください。

Oくん 高校1年の夏頃に募集が始まったのですが、「アメリカに行ってみたい!」という気持ちが強かったです。ハーバード大学やMITに行けるのも貴重な機会だと感じましたし、自分の英語力を試したい思いもありました。

Iさん 私も同じで、「世界の中心的存在のアメリカを自分の目で見てみたい」と思ったからです。友達も興味を持っていたので、「一緒に行こうよ」と誘い合いました。

プログラム参加前にはどのような目標を立てましたか?

Oくん できるだけ英語でコミュニケーションをとることです。ハーバード大の学生に質問できる内容に特に興味があったので、事前に英語で質問も用意しました。

Iさん 4泊5日のホームステイも予定されていたので、私もできるだけ積極的に英会話をしようという目標を立てました。

プログラムで特に印象に残っていることを教えてください。

Oくん ハーバード大の女子学生2人の話を聞けたのは貴重な経験だったと思います。高校時代からハーバード大に入るために、勉強だけでなく、生徒会長を務めたり、ボランティアに励んでいたりということで、大きな刺激を受けました。

Iさん 2人とも努力家という感じでした。成績優秀なので給付型の奨学金をもらっており学費は実質無料で通えているとのことで、そうした環境は素晴らしいなと感じました。ハーバード大は卒業生がお金を寄付して後輩たちの未来につなげる体制ができ上がっているそうです。

Oくん MITでは日本からの留学生にキャンパス内を案内してもらい、話を聞くこともできたのですが、その時間も印象に残っています。僕たちのグループには日本で製薬会社に勤めている方がついてくださって、とても楽しそうでした。大人になってからも学ぶ姿勢は本当に参考になりました。

Iさん 私たちのグループをガイドしてくださったのは、日本では医師として活躍している方でした。日本で安定した仕事があるのに、さらに研鑽を積むためにMITに留学するという考え方には感銘を受けました。


2人とも特にハーバード大とMITで大きな刺激を受けてきました
2人とも特にハーバード大とMITで大きな刺激を受けてきました

Oくん 僕はデータサイエンスやAIの活用を含めた情報系の研究や仕事に興味があるのですが、世界トップクラスの工科大学であるMITの空気を肌で感じられた時間はかけがえのないものになったと思います。MITの研究者から最新の3Dプリンターについて説明を受けたとき、英語で質問できたのもいい経験でした。

Iさん MITの環境には圧倒されました。研究分野ごとに建物が分かれていて、各々にさまざまな人種の方がいて、まさに「サラダボウル」という感じでした。そうした多様性にあふれる光景を見て、日本だけで物事を考えることがいかに視野が狭いかを実感しました。

同じようなプログラムがあればまた参加したいですか。

2人 参加したいです!

Oくん 高校の後輩や中学生、受験生にもこの経験はおすすめしたいです。世界の中心であるアメリカで、世界のトップレベルの大学の環境を見れる機会はなかなかありません。アメリカで挑戦している日本人の方から刺激を受けることもできます。

Iさん 自分が成長できた10日間だったと実感しています。特にホームステイの最後の日にホストファミリーと2時間くらい英語で会話した成功体験は、今後の自分にとって大きな価値を持つと思います。

お二人とも世界観が広がった感じですね。

Oくん 僕は大学に進学してからの留学も視野に入れるようになりました。実際、プログラム後、英語学習にさらに力を入れています。

Iさん この経験を生かして、大学生になったらいろんな国を訪れてみたいです。英語の勉強も頑張りたいです。

MIT(マサチューセッツ工科大学)のグレートドーム
MIT(マサチューセッツ工科大学)のグレートドーム
フリーダムトレイル
フリーダムトレイル
フェンウェイ・パーク
フェンウェイ・パーク
ビーコンヒルの石畳
ビーコンヒルの石畳

学び続ける人にこそ世界への扉が開かれます

明星を目指す受験生に向けてメッセージをお願いします。

佐藤先生 学校の机の上での学びと、学校を飛び出して自分の足でする学び、どちらも大切です。学び続ける人にこそ世界への扉が開かれます。ぜひ今動かしている頭と手、そして足を止めずに進んでください。その先には素晴らい景色が待っていますよ。

Oくん 先生方がとても優しく、質問すれば休み時間でも放課後でも丁寧に教えてくれます。海外研修を含め国際教育にも力を入れていますし、ボストンリーダーシッププログラムにぜひ参加してください!

Iさん 「健康、真面目、努力」という校訓が示すとおり、誠実で優しい生徒が多く、穏やかな雰囲気が特色の学校です。ボストンリーダーシッププログラムでは間違いなく自分の視野や世界観が広がります。

編集後記

10日間のプログラムは英語力のみならず、人間力の向上も促す場であることが分かりました。十代のうちに世界の有名大学を訪れる機会はめったになく、進路選びもグローバルな視点で行うようになる人もいるでしょう。国際教育に力を入れる明星で学ぶ選択肢がわが子の成長をぐっと後押ししてくれるはずです。

イベント紹介

説明会の申し込みは約1か月前からの受付となっています。

イベント名 日時
第4回 中学校説明会 2024年9月7日(土)
第5回 中学校説明会 2024年10月12日(土)
第6回 中学校説明会 2024年11月16日(土)
第7回 中学校説明会 2024年12月14日(土)