中村「国際コース」から台湾へ!海外大学進学の夢を叶えた卒業生

中村中学校・高等学校
大学合格実績が伸びている中村中学校・高等学校(以下、中村)は、海外大学進学においても実績を上げています。2022年9月には、卒業生3名が台湾の大学への入学を果たしました。今回は、元智(げんち)大学に進学した卒業生に、大学入学の経緯や台湾での生活、また、国際コースでの学びについてうかがいました。

台湾の大学で、中国語・英語・プログラミングを学ぶ!

中野天寧(なかのあまね)さん

プロフィール画像

・元智(げんち)大学の情報学部に進学
・9月から大学2年生
・高校では国際コースに所属(在籍当時の名称は「国際科」)

台湾の大学を目指したきっかけを教えてください。

中野さん 高校1年生の1月から高校2年生の12月にカナダへ留学に行きました。その経験から海外の大学に興味を持ちましたが、コロナ禍で海外に行けないかもしれないと悩みました。そのときにクラスメイトから台湾留学を勧められ、海外留学をサポートする外部団体の説明会に参加しました。IT分野が日本よりもかなり進んでいることを知り、台湾では英語も中国語も勉強できることもあって、進学を目指しました。

大学入学の審査内容について教えてください。

中野さん 留学生枠で、成績証明書や英語能力証明書などの書類、英語のエッセイを提出しました。入学試験はありませんでした。

台湾での日常生活や大学生活について教えてください。

中野さん 台湾と日本は文化的にも似ているのでとても過ごしやすいです。驚いたことは、台湾では英語を話せる方が多いことです。また、進学したのが情報学部ということもありますが、台湾では高校からプログラミングが必修科目なので、スキルが高い人が多くてびっくりしました。

留学生が多く集まる台湾だからこそ学べることも
留学生が多く集まる台湾だからこそ学べることも
台湾での学生生活を謳歌する中野さん
台湾での学生生活を謳歌する中野さん

台湾生活を始めたころ、戸惑ったことはありましたか?

中野さん 日常生活に問題はなく、強いて言えば中国語が全然通じなかったことです。でも、カナダへの留学経験で最初の3、4か月は英語が通じなかった経験をしていたので慣れていましたし、気合で乗り切るしかないと思っていたので辛くはなかったです。台湾は留学生が多く、中国語を話せない人もたくさんいるので、困っていたらすぐ助けてくれます。台湾の方はみんな優しいですね。

1年間のカナダ留学体験が、海外大学進学への大きな一歩に

中野さんは、小学6年生のときに中村の体験学習会に参加し、雰囲気がとても明るいと感じたことがきっかけで中村に進学しました。入学当時は海外留学を特に意識はしておらず、中学の3年間を過ごすうちに国際コースを目指すようになったとのこと。そこで、中野さんに国際コースとカナダ留学についてうかがいました。

国際コースを目指そうと思ったのはなぜですか?

中野さん 何回か家族で海外旅行に行き、海外の雰囲気が好きになりました。海外に目が向いたときに、中村の国際コースで1年間留学ができる機会があると知りました。そういった機会を与えてもらえるのだったら、挑戦してみようと思ったのがきっかけです。

国際コースに入るためにどういった勉強をしましたか?

中野さん 中学3年生から上位に入れるようにと本気で勉強を頑張りました。定期テスト勉強は早めのスタートを切り、塾には通わず、コツコツと勉強することに力を入れました。

国際コースでの学びで、大学進学後に役に立った授業は何ですか?

中野さん やはりネイティブの先生の授業ですね。エッセイをたくさん書いたり、「ドラマ」という授業でリスニング力などを上げたり、オールイングリッシュの授業が今の大学での授業でも役に立っています。

中村中学校・高等学校のネイティブ教員による授業
ネイティブ教員によるオールイングリッシュ授業

カナダ留学で自分のどんなところが成長したと思いますか?

中野さん 行動力や決断力が上がったと思います。留学の前半はコロナの影響もあり、授業はオンラインでしたし、やりたい活動ができず、思うように行かなかったことが多かったです。でも、その体験を通して精神的に強くなったと思います。

カナダでのどういった体験が海外大学進学を目指すきっかけとなりましたか?

中野さん 日本の学校では、クラスや部活ごとの限られたコミュニティの中で生活することが多いのですが、海外ではさまざまな人種の方がいますし、海外の学校では、自分の好きな授業を取り、クラス関係なく学校中にいろいろな友達を作ることができます。そういった環境が自分に合っていると思いました。

カナダ留学後のネイティブ教員のサポートで、英語力がさらに伸びる

中村中学校高等学校国際コースの元担任の先生
写真右:佐藤恭太先生

国際コースでの学びやカナダ留学での体験が、海外大学進学に繋がったという中野さん。当時、中野さんの担任だった佐藤恭太先生にも、国際コースの授業の特徴や海外留学についてお話をうかがいました。

ネイティブの先生の授業の特徴を教えてください。

佐藤先生 国際コースは留学することが必須のコースなので、現地の授業にも繋がることを意識して授業を行っています。例えば、「ドラマ」という授業があるのですが、それはただ生徒たちが英語劇を作ることだけを目的にしているわけではなく、劇の中で役を演じること、つまり他者になりきることを通して、他者の目線で物事を考える体験をし、他者理解・異文化理解につながる力を伸ばすことも目的としています。また、ネイティブの教員は生徒をわが子のように思い、とても親身になって声をかけていますので、安心して学習ができていると思います。

海外留学後のフォローはいかがでしょうか。

佐藤先生 留学中は英語を使わないと生活が成り立たないので、生徒は文法的に少し違うところがあってもまずは使うことを意識します。そこで英語力の底上げはされますが、帰ってきてからのネイティブ教員の授業によって改めて語学として英語を学び、さらに英語力を伸ばすようにしています。実際、留学から帰ってすぐの外部検定の結果よりも、しばらく勉強してからの外部試験の結果の方が良いこともあります。

「キャリアデザイン教育」で叶う“行きたい進学先”の実現

中野さんに、これからの目標や将来の夢をうかがい、佐藤先生には、生徒が夢を実現するための中村の「キャリアデザイン教育」を紹介いただきました。

これからの目標や将来の夢を教えてください。

中野さん 今後プログラミングは、世界中で最も求められるスキルになると思いますので、スキルの向上や、また、中国語と英語の語学力も向上させていきたいです。将来の夢は漠然としていますが、私が経験している台湾留学やプログラミングについて、こういった進路もあることを伝えていきたいと思っています。

行事にも思いきり取り組める中村の学校生活
行事にも思いきり取り組める中村の学校生活
生徒の交流は卒業後も。中村は帰ってこられる場所
生徒の交流は卒業後も。中村は帰ってこられる場所

佐藤先生にうかがいます。貴校のキャリアデザイン教育について教えてください。

佐藤先生 「30歳からの自分」をキーワードとし、世の中のいかなる変化に対しても、自分軸で行動を決めていけるように、私たちはキャリアデザイン教育を行っています。中学からの生徒は6年間、高校からの生徒は3年間をかけて、最初は自分を知るところから始め、実社会にはどんな仕事があるのかと視野を広げていきます。さらに、自分自身の理解を深めて、自分は将来どういう道で生きていくのかを考えます。その中で高校卒業後の進路についても考えるわけですが、本校では「行ける進学先ではなく、行きたい進学先」に生徒たちが進めるよう、進学指導を行っています。

最後に中野さんから受験生へのメッセージをお願いします。

中野さん 中村ではグループワークの授業がたくさん行なわれます。そこでコミュニケーション能力が培われますし、英語をたくさん学ぶ機会もあります。英語を学ぶことで世界中のさまざまな人とコミュニケーションが取れますし、視野も広がります。今まで自分が知らなかった世界を知るきっかけになると思います。中村でぜひ、いろいろなことを勉強して、将来海外で活躍してほしいと思います。

編集後記

中野さんを含めた卒業生3人はそれぞれに異なる台湾の大学へ進学しています。佐藤先生のお話にあった「行ける進学先ではなく、行きたい進学先」を選んだ結果だと感じました。ぜひ学校説明会などで、一人ひとりの夢をサポートする中村の教育を知っていただけたらと思います。

イベント名 日時
学校説明会~中村AMBASSADORが運営します!(中学校) 2023年9月16日(土)14:00~16:00
学校説明会(高等学校) 2023年9月16日(土)14:00~15:30
学校説明会~中村AMBASSADORが運営します!(中学校) 2023年10月14(土)14:00~16:00
学校説明会(高等学校) 2023年10月14(土)14:00~15:30
清澄祭(中学校・高等学校) 2023年10月28日(土) 9:00~15:30
清澄祭(中学校・高等学校) 2023年10月29日(日) 9:00~15:30
学校説明会(高等学校) 2023年11月11日(土)14:00~15:30
入試体験&入試説明会~2科・4科徹底対策~ 2023年11月19日(日)9:30~11:30