親身なサポートが進路を拓くきっかけに。卒業生が語る中村の6年間

中村中学校・高等学校
東京の人気エリア・清澄白河にある中村中学校・高等学校(以下、中村)。中高一貫生は6年間、どのような学校生活を送っていくのでしょうか。そこで、中村での学校生活や大学受験時の思い出、学校生活で得たことが今の進路にどのようにつながったのか、現在大学生、社会人となった卒業生に、中村で過ごした日々についてうかがいました。

不安を払拭してくれた先生の言葉で乗り切った大学受験

K.K.さんは2021年に卒業し、現在明治大学文学部4年生。在学中は先進コースに在籍し軽音部で活躍されました。

中村で過ごした6年間の感想を教えてください。

K.K.さんの写真
K.K.さんは塾・予備校にも通わず大学を受験。計画を立てて学習する習慣が役立ったとのこと

K.K.さん 「楽しかった」という一言しか思いつきません。休み時間に友達とくだらないことで笑い合っていた時間、授業中に先生とした雑談、修学旅行などの宿泊行事、体育祭や文化祭といった学年行事も、中村で過ごしたすべての日々が楽しかった思い出です。もちろん大変なことや辛いこともありましたが、それも今思えば自分が成長できるきっかけになったと思います。

在学中一番の思い出はなんでしょうか。

K.K.さん 軽音楽部に所属していたため、文化祭が1番の思い出です。全校生徒の前でライブをする機会があり、友人が積極的に盛り上げてくれました。文化祭に向けて多くの時間を費やして練習していたので、とても嬉しかったです。ライブ中に見た景色や味わった感動は今でも忘れません。

在学中はどのように勉強に取り組みましたか。

K.K.さん 塾に通っていなかったため、勉強についての質問はすべて学校でしていました。習ったことはなるべく当日か次の日までには復習して、苦手をそのままにしないことを心がけ、宿題は当日中に取り組みました。
テストでは、試験範囲や時間割が発表されたら、いつ・どのぐらい・何の科目を勉強するのかスケジュールを立てて取り組んでいました。高校2年生のときに部活の部長と生徒会の副会長を兼務していたため忙しかったのですが、そんな中でも勉強を計画的にできていたのは、中学生のときから自分で計画を立てる習慣が身についていたからだと思います。

文化祭の写真
中村の魅力がいっぱい詰まった文化祭(清澄祭)
2023年の文化祭の写真
コーヒーカップのアトラクションも生徒手作り

大学を選ぶにあたりどんなサポートがありましたか。

K.K.さん 自分がさらに学びを深めたいことが日本史だったため、大学では日本史について専門的に学ぼうと決めました。キャリアサポーターの先生からは「大学の教授の研究内容について調べ、自分の興味がある内容に最も近いことを研究している教授がいる大学を見つけてごらん」とアドバイスいただきました。その結果、自分が最も興味のある内容について研究している教授の下で学ぶことができています。

受験期、先生からはどんな言葉があったでしょうか。

K.K.さん 大学受験に対して不安があり、先生との面談では毎回泣いていました。不安な気持ちから泣いてしまうこと伝えると「不安ではなく心を配る“心配”という言葉を使いましょう」と言ってくださいました。その言葉を聞いて以来、勉強につまずき不安な気持ちなっても、心配しているだけだから大丈夫だと自分の中で思うことができ、ネガティブな気持ちになることが減りました。

将来目指していることを教えてください。

K.K.さん 中学生の頃から漠然と教師になりたいと思っていました。中村の先生はどんな些細なことでも話をしっかり聞いてくださり、悩んでいるときに相談したいと思う存在でした。そんな先生の姿を見て、教師になりたいという気持ちがより強くなりました。
来年の4月から私も教師になります。憧れの先生のように生徒と関わっていきたい。そして、いつかは大好きな中村に教師として帰りたいです。

中村は「第二の家」。先生との交流が今の職業にも影響

社会人として仕事に邁進する卒業生、K.I.さん(2015年卒業、和洋女子大学に進学)とR.M.さん(2013年卒業、立教大学文学部に進学)にもお話をうかがいました

社会に出てから感じる中村の良さについて教えてください。

K.I.さん 社会に出て出身校について話をすることがありますが、ここまで先生との距離が近く、「第二の家」として安心感があり、また帰って来たくなる学校はなかなかないと感じます。職員室は先生たちの部屋ではなく、生徒たちとのコミュニケーションのできる賑やかな場所であり、私にとっても大好きな場所でした。

R.M.さん 振り返ると、毎朝7時半くらいには学校にいたので、学校が本当に楽しかったのだと思います。自分の好きなことを好きと言いやすい環境で、先生方もよく見守ってくださっていて、とても居心地が良い学校だなと感じます。

在学時の一番の思い出はなんでしょう。

K.I.さん 生徒会にいた同級生が「NA夏MURA祭」と題し、夏のイベントを一から企画・運営したことが印象に残っています。生徒や教師だけでなく中村おやじの会の保護者も巻き込んだイベントで、私は軽音楽部として楽器経験のあるおやじの会の保護者の方と来場客の前でライブを行いました。

R.M.さん 修学旅行や文化祭、体育祭など楽しいことはたくさんあるのですが、一番の思い出は学習合宿かもしれません。夏にホテルで文字通り朝から晩まで勉強します。人生であんなにみんなで勉強することはないと感慨深く思っています。

沖縄美ら海水族館前での集合写真
修学旅行では沖縄へ。美ら海水族館も訪問

現在の職業を選ぶ上で在学時のことが影響になったことがあれば教えてください。

K.I.さん 前職は幼稚園教諭をしており、現在は教育関係の営業の仕事をしています。新しいことに挑戦しようと思い切れたのは、私のことを尊重し、認めてくれた先生方がいたからこそ、自分のやりたいことに突き進んでいこうと思えました。

R.M.さん 授業だけでなく親身に受験対策をしてくれたので、教員とは本当に大変な仕事だと思っていました。私にはできない仕事だと思っていました。今は先生方や生徒の魅力を伝えるお仕事をしています。間接的にはなりますが、最前線で働いている先生方のサポートができ、学校ぞれぞれの魅力を受験生に届ける仕事は非常に楽しいです。

卒業生から受験生へのエール!中村で思いっきり挑戦を!

最後に3人から受験生の皆さんへのメッセージをいただきました。

K.K.さん ぜひ人前に立つことに挑戦してみてほしいです。うまくできなかったらどうしようと思って、挑戦できない人はその気持ちを先生に伝えてみてください。きっと先生はその気持ちに寄り添い、あなたの背中を押し、挑戦をサポートしてくれますよ。応援しています。

K.I.さん 学校行事を全力で楽しんでほしいです。特に、体育祭や文化祭は全身全霊で挑む一大イベントです。女子校らしい華やかさと、女子のみだからこその全力で挑む姿勢が大好きでした。中村の全力な学校行事を楽しみにしていてほしいです。

体育祭の写真
各クラスで趣向を凝らした出し物を披露する体育祭

R.M.さん 入学したら、まず自分の好きなこと思いっきりやってみてください。好きなことでつながる友達や応援してくださる先生にきっと出会えます。ありのままの自分で自分が選んだ道を進んでいいと心の底から思える学校です。

編集後記

卒業生3名が共通して話されていたことは、中村が大好きだったこと、そして、生徒一人ひとりに親身になって寄り添う先生方のサポートについてでした。将来を決める際は誰もが迷い、不安を感じるものです。中村にはそんな生徒の気持ちを尊重しつつ、応援してくれる温かさがあると感じた取材でした。

イベント紹介

イベント名 日時 備考
入試体験&入試説明会~2科・適Ⅰ徹底対策~ 2024年12月15(日)9:30〜11:30 本校の過去問(2科または適Ⅰ)を実際に解いてもらい、その後各教科から解説と入試に向けた対策をお話します。
学校説明会@首都圏模試~中村の魅力をおさらい~ 2025年1月13日(月・祝)9:00〜10:50 受験直前に中村の魅力を再確認する説明会です。もちろん、入試要項や出願状況についての説明もあります。
※模試受験者の保護者が対象ですが、模試を受験していなくても参加は可能です。
入試体験&入試説明会~入試問題にチャレンジ~ 2025年2月23日(日)9:30〜11:30 4・5年生(次年度5・6年生)対象です。