卒業後の進路に安心感 高大連携と併設大学への「推薦入学」

共立女子第二中学校高等学校
現役進学率が約99%(※)という非常に高い数値を誇る共立女子第二中学校高等学校(以下、共立女子第二)。そのうち、併設大学である共立女子大学・短期大学への進学率は36.8%(※)となっています。中学受験を志すご家庭では卒業時の大学進学を念頭に置いた受験校選びが欠かせませんが、6年後の心配を安心感に変える共立女子第二のオリジナル制度や併設大学があるメリットをご紹介します。※2023年度卒業生

進学への意欲向上につながる高大連携学習

進路指導を担当する萩原有紀先生から、併設大学との高大連携体制についてお話しいただきました。

大学併設校ならではの学習活動があるそうですね。

萩原先生 大学入試改革を機に始まった高大接続の流れがより一層広がりつつある中、本校では併設大学への進学を前提とした自分らしい学びを継続していける共立進学コースを設けています。一般選抜のための受験勉強に代わり、高3まで部活動なども継続しながら、自分らしい学びにも取り組めるという点が特色となっています。この共立進学コースではKWU高大連携プログラムがスタートしています。その目的は、生徒が興味を持った学問領域への深い関心を、大学の協力も受けながら早い段階から育てていくことです。
高2の段階から併設大学の教授・現役大学生との交流や大学講義の見学などに参加し、高3では大学生と同じ講義を受けながら週1日のキャンパスライフを過ごします。各講義で履修した単位は入学後に認定されるので、プログラムのメリットは大学単位の先取りとも言えます。こうした先取りによって大学入学後の生活に時間的余裕が生まれ、海外留学や課外活動、資格試験対策やアルバイトなど、大学生だからこそ取り組める自己成長の機会を得ることができるようになります。
他大学との高大連携も多様な角度とレベル感をもって進められています。2024年9月には津田塾大学とも包括的な高大連携協定を締結しました。早い段階から大学の学びに触れて刺激を受ける体験は、生徒自身が進路を考える上でも大きなメリットになることでしょう。

共立女子大学で取得可能な資格例(受験資格を含む)

・看護師 ・管理栄養士 ・小学校教諭 ・幼稚園教諭 ・保育士 ・一級建築士 ・中学校教諭 ・高等学校教諭

校舎の清潔感は受験校選びの重要なポイントです
校舎の清潔感は受験校選びの重要なポイントです

萩原先生 共立女子大学・短期大学説明会では各学部学科の先生方が本校に来訪し、高2対象の学部説明や、高3対象の個別相談を行っていただきます。四年制大学には6つの学部と10の学科、短期大学には2つの学科があり、幅広い資格、あるいは受験資格を得るチャンスを得られます。
※2026年度には児童学部が新設されます。

共立女子大学 各学部の就職イメージ

家政学部:民間企業、管理栄養士の資格が必要な就職、教員(幼保、小学校、中高)、研究職
文芸学部:民間企業、公務員、教員(中高)、など一般的な就職先
国際学部:民間企業、公務員、教員(中高)、など一般的な就職先
看護学部:看護師・保健師
ビジネス学部:民間企業、公務員、など一般的な就職先、公認会計士の受験もサポート
建築・デザイン学部:民間企業、公務員、建築士(一級を含む)
短大:民間企業など一般的な就職先

特別教室をはじめとする設備・施設が充実しています
特別教室をはじめとする設備・施設が充実しています

大学進学面でも活かされる探究学習

続けて、生徒が見出した進路への実現を後押ししてくれる「総合的な探究の時間」の現状についてお話しいただきました。

すべてのコースに設けられた「共立探究」は進学後にも活かせる内容だとお聞きしています。

萩原先生 高1から水曜日の5時間目に共立探究の授業を設定し、地域や企業そして卒業生などの協力のもとで主体的な探究活動に取り組みます。この探究活動を通じて、知識や情報に基づく推理的思考力や問題解決力を身につけていくのが最終目標です。
生徒自身が関心を持っているテーマを7つの領域から選び、学問領域の学びとして自らが問いを立てながら仮説を設定し、問題解決に向けて自らの考えをまとめ発表していきます。高3では将来の活躍像を思い浮かべながら進路探究に取りかかります。
1年間かけて取り組んだ探究の成果として、資料や発表スライドを使用した総合選抜型入試で第一志望への合格を実現させた生徒も出ています。

共立探究 7つの領域

・文化 ・自然 ・科学 ・生活 ・歴史 ・国際 ・キャリア

これらを深めて女性の自立自活や社会参画を実現します。

共立女子学園八王子講堂の様子
行事などにも使用される共立女子学園八王子講堂

併設校特別推薦制度の活用例

合格の権利を持ちながら他大学を受験できる併設校特別推薦制度。併設大学がある学校、あるいは大学附属校にも見られる制度ですが、その詳細は各校ごとに異なります。そこで、共立女子第二の推薦制度を利用する際の条件や注意点を挙げてみました。

併設校特別推薦の利用条件

各学部が求める評定平均値をクリアした者がエントリーできます。また、校内の推薦会議の資料として英検等のCSEスコアもあわせて提出します。

共立進学コースの場合

各学部が求める評定平均値をクリアした者がエントリーできます。また、校内の推薦会議の資料として英検等のCSEスコアもあわせて提出します。

総合進学コースの場合

共立女子大学の併設校特別推薦を利用しつつ他大学の受験もできます。文理クラスに進めば、看護学部・家政学部(管理栄養士専攻)も指定校推薦と併設校特別推薦の両方を利用できます。また、外部大学の指定校推薦(文系)は総合進学コースの生徒が対象になります。

特別進学コースの場合

共立女子大学の併設校特別推薦にエントリーできます。理系を選択すれば、他大学の指定校推薦(理系学部)にも出願できます。

英語コースの場合

共立女子大学の併設校特別推薦にエントリーできます。

自然から学びを得られる環境
自然から学びを得られる恵まれた立地・環境です

入学後の楽しい学校生活を想像させる広大なキャンパス

共立女子第二の在校生からは中学受験時の志望理由をたくさん聞かせてもらいました。そのたびに言及されるのが「自然あふれる開放的なキャンパス」に魅力を感じたという話です。共立女子第二の校舎は元々、大学として利用されていた建物を活用していると知れば、敷地の規模感にも納得できるというものです。

元大学校舎ならではの施設や環境を活かした学び方を教えてください。

萩原先生 各校舎がゆとりを持って配置されており、ワンフロアに広がる理科実験室群、蔵書数6万冊超の図書館、全校生徒が一堂に会する講堂などを活用し、体験を重視しながら探究心を育む学び、表現力や発信力を育む学びを実践しています。本校の素晴らしさは高大連携体制を利用した実学要素と、緑に囲まれた環境を利用した女性教育にあります。学校説明会や入試説明会の際には、ぜひともキャンパスを見て回ってください。

編集後記

共立女子大学との関係性に焦点を当て、高大連携や特別推薦によって実質的に進路の選択肢が増えている点をお伝えしました。大学現役合格を目指すことが主流となっている昨今、合格の権利を持ちながら他大学受験にチャレンジできる制度は何よりも安心感につながります。

イベント情報

イベント名 日時
学校説明会 2024年10月12日(土)
学校説明会 2024年11月16日(土)
入試体験(適性検査型)・入試説明会 2024年12月7日(土)
入試説明会 2024年12月15日(日)