中学受験に挑むなら参加しておきたい入試体験イベント

共立女子第二中学校高等学校
不特定多数の受験生と得点を競い合う中学入試は、わが子にとって初めて、かつ大きなチャレンジであり、その結果は本人の今後に大きく影響する重大事です。後悔しない受験学年を過ごすための最終調整として、共立女子第二中学校高等学校(以下、共立女子第二)では12月に入試体験会が実施されます。その先駆けとして開催された、受験生が集まり過去問の解き方を教わる「入試問題研究会」の特別レポート取材が実現しました。あらゆる学校の入試に通用する解答のポイントとしてもご覧ください。

得意な教科で受けられる多様な入試形態

共立女子第二の入試は、一般的な2科・4科から都立校にも応用できる適性検査型、さらには英語4技能型まで、受験生の「得意」な科目を活かせる内容を導入しています。その特色とともに、あらゆる学校の入試に通用する解答のポイントをご紹介します。

重要!2025年中学入試に関する最新情報

算数入試は記述式が1つから3つに増え、思考力・判断力・表現力といった要素を試す形式に変更されます。また、総問題数が19題から17題に減り、そのうち問題2つが記述式の各10点(部分点あり)に変更されます。
英語入試は4技能型なのでリスニング(20分・40点)、リーディング&ライティング(40分・40点)、スピーキング(10分程度・20点)があり、日本語力の確認を目的とした日本語作文があります。ただし、スペルミスによる減点はありませんので、積極的に書くこと自体を重視した採点が行われます。試験内容については英検対策をイメージすると良いでしょう。

国語・算数の入試問題にチャレンジ

受験生にとっての入試体験イベントは、本番同様の環境を体験しておくメリット、時間の使い方、緊張のほぐし方など、こうした場に参加することで実際に試してみないと分からないことに気づける最適な機会です。さらに、中学校で受ける授業の雰囲気や面白さを前もって感じることができます。

国語(試験時間50分)

普段は古典を担当しているM先生(国語)による授業形式で、説明文に関する問題の簡潔なアドバイスを受けた後、解答のポイントを教えていただきました。

たくさんの受験生が集まりました!
たくさんの受験生が集まりました!
本番さながらの緊張感が漂います
本番さながらの緊張感が漂います

M先生 国語は本文の中に答えがある教科です。ただし、苦手意識をなくして得意な教科にしていくために、以下の項目を意識してみましょう。

①文章をある程度のスピードで読めるようにしよう
さまざまなジャンルの話題に興味を持ったり、文章の要点を考えながら読み進めたりするといった読書習慣が役立ちます。

②漢字の読み書きは確実に解けるようになろう
熟語の構成(組み立て)や四字熟語に弱い傾向が見られます。また、漢字の読み書きは設問数4つ、計8点となるので間違いをなくして得点源にしましょう。

③たくさんの過去問にチャレンジしてみよう
まずは過去問をたくさん試してみましょう。とてもよく似た問題が出てきたり、どんなところが苦手なのか分かったりするようになってきます。そのうえで、間違いがあったらやり直して知識に変えていきましょう。

M先生 記述式問題は解答に適した文末処理が必要です。これはどの教科の記述式問題にも必要となりますから気をつけましょう。
先ほど述べたように、国語は本文の中に答えがあるので、どんな問題でも本文に根拠を求めれば間違いが減ってきます。また、余裕をもって各問題への時間配分を考えて解いていきましょう。

算数(試験時間50分)

高3の授業を担当しているN先生(数学)による授業形式で、2023年度の第1回AM入試で出された問題に取り組みました。

まるで進学塾のような講義でした
まるで進学塾のような講義でした
誰一人も集中力が途切れることありませんでした
誰一人も集中力が途切れることありませんでした

N先生 今までの入試には奨学生を狙うレベルでないと苦労する記述式問題があって、受験生によっては解答を諦めてしまうケースが見られました。本来であればそうした問題にこそチャレンジしてもらいたかったので、従来の1つから3つに増やした記述問題は難易度を上げず、算数に取り組む姿勢を評価することにしました。

①途中の計算式を書いて解き方を伝えよう
記述式の問題は1問10点、3つに増えたので総計30点と大きなウエイトを占めています。相手に分かりやすく伝える記述の対策をすれば、どんな科目にも通用するでしょう。

②時間配分が変わる点に気をつけよう
基本の計算問題は10問から8問に減ります。その代わりに記述式の問題が増えましたので、国語と同様に解答のペースや時間配分を考えて取り組みましょう。

N先生 記述式の問題に対応する能力は、探求の授業や大学入試でも必要になってきます。まずは、算数であれば方程式を知らなくても解ける考え方があるので、それが採点者にも伝わる記述方法を練習してください。将来の夢を掴むために、大きな目標を持って勉強を続けられるように頑張ってください。

これから参加できる入試体験イベントは?

今回の入試問題研究会に参加した受験生の皆さんは、若干の緊張を見せつつも、実際の入試本番よりも少し時間をかけて集中しながら取り組んでいました。解答後は正解を導くためのヒントを電子黒板に投影し、先生が受験生と視覚を共有しながら解説する中で、アドバイスをたくさん聞くことができました。
続いて、広報担当のT先生からは12月に開催される入試体験会について紹介いただきました。

一足先にキャンパスの雰囲気を堪能する受験生
入学より一足先にキャンパスの雰囲気を堪能する受験生
算数の解答用紙も記述部分が増えました
算数の解答用紙も記述部分が増えました
八王子駅・高尾駅から定期運航するスクールバスはイベント参加時も利用可能です
八王子駅・高尾駅から定期運航するスクールバスはイベント参加時も利用可能です

T先生 今回の入試問題研究会は、算数は2025年度から一部出題方式が変わる点を強調しつつ、受験生が間違えやすい分野を選んで、過去問を使用した問題研究を行いました。12月7日(土)の適性検査型入試体験と12月15日(日)の国算2科型入試体験が実施されますので、受験本番同様の環境を体験することで解答のヒントだけでなく「時間の使い方」、「緊張のほぐし方」などを実感できるメリットがありますよ。

12月7日(土) 適性検査型
適性Iは、問題傾向や備えておきたい点についてアドバイスがあり、適性IIは、実際の過去問をアレンジした問題を使用した受験体験をしてもらいます。その後、適性IIの3分野の担当者からは解説授業とアドバイスがあります。同じ時間を使って、保護者の方を対象に入試説明会を行います。

12月15日(日) 国算2科型
入試当日と同一の教室と環境で、過去問をアレンジした問題を使用した「本番さながら」の模擬受験体験ができます。また、当日の答案は採点後にレターパックで送付します。算数の問題も2025年度からの新方式の問題形式になっています。同じ時間を使って、保護者の方を対象に入試説明会を行います。

T先生 4月から始まる志望校での新しい中学生活への期待に胸をふくらませ、大変なこともあると思いますが、最後まで受験を乗り切ってくださいね。健康にも気をつけつつ、ぜひ「合格の扉」を開いてください。共立女子第二中学校は、頑張っているすべての受験生を応援しています!

編集後記

12月・1月といえば受験本番直前の冬休みシーズンですが、共立女子第二ではまだまだ熱いイベントが用意されています。今の機会をお見逃しないよう、今から予約スケジュールを確認しておきましょう。

イベント情報

イベント名 日時
適性検査型入試体験+中学校入試説明会 2024年12月7日(土) 14:00~15:30
国算2科型入試体験+中学校入試説明会 2024年12月15日(日) 9:30~12:00
中学校入試説明会 2025年1月11日(土) 10:00~11:30
理科体験授業3(焼き芋教室)+入試相談会 2024年1月11日(土) 14:00~15:30