公募推薦でも国立大学へ! 日大中高だから成し遂げられた大学受験

日本大学高等学校・中学校
日本大学高等学校・中学校(以下、日大中高)2023年度大学合格が好調です。総合型選抜・公募推薦において国公立・最難関私立大学に続々と合格者が決定し、今年度の大学進学者は、日本大学以外の進学が日本大学への内部進学者の割合を上回りそうな見込みとなりました。今回は公募推薦で東北大学、東京外国語大学、電気通信大学への進学を決めた3名の特別進学コース(以下、特進コース)生徒に学校生活や合格までのエピソードをお聞きしました。

勉強に取り組む環境ができている「特進コース」。友達の姿に奮起

K.I.さん

中学時の在籍コース:NSコース(コース名改称)
進学先:東北大学工学部機械知能・航空工学科
選んだ理由:小さい頃からパイロット志望。将来の幅を広げるため航空エンジニアの道も検討し東北大へ
日大中高に入学した理由:適性検査型入試があったこと、学校説明会での先輩の挨拶が元気よく楽しそうだったから

M.Y.さん

中学時の在籍コース:NSコース(コース名改称)
進学先:東京外国語大学言語文化学部
選んだ理由:中国語や中国文化を勉強するため志望
日大中高に入学した理由:通いやすい大学付属校を志望していたから

S.J.さん

中学時の在籍コース:GLコース
進学先:電気通信大学II類(融合系)
選んだ理由:ゲームのプログラミングに興味があり、実際に作ったりもしている。オープンキャンパスでの印象が良く、この大学でもの作りがしたいと思ったから
日大中高に入学した理由:第1志望の併願受験校として選んだから

特進コースのクラスはどのような雰囲気でしょうか。

K.I.さん 静かに淡々と勉強し続けるような雰囲気です。また分からない箇所があると友達同士で教え合うことも多く、先生も教え合うことを推奨しています。

S.J.さん クラス全員(S.J.さんはK.I.さんと同クラス)、友達との共通の話題が勉強というくらい勉強に対する意識が高いと感じます。

M.Y.さん みんな真面目だなと思います。もちろん趣味や共通の話題を話すことはありますが、休み時間は次の教科の予習をしている生徒も多いです。

勉強する生徒の画像
先生も「特進コースは勉強への集中力がすごい!」と感嘆していました

勉強に取り組む環境が自然とできているのですね。

K.I.さん 勉強への努力量の差で遅れを取りたくない、自分だけサボっているというのが嫌だったんです。友達が勉強している姿を見ていると「やらなくては」と思い、それがやる気につながりました。

S.J.さん そういう気持ちを促進してくれたのは先生の影響が大きいと思っています。特に英語の単語テストは、出題範囲が1000語もあり実際出題されるのはそのうちの20語。覚えることはとても大変でしたが、3年間良い緊張感が続いたことは大切なことだったと思いますし、英語は日頃の積み重ねであること、勉強し続ける大切さに気づいたことも良かったのだと思います。

苦手科目の克服方法「とにかく逃げない」!

先生と話す生徒たち
「先生のテストは厳しい!」とのことですが、その厳しさが必要だったと感じているようでした

そうした苦手な教科にはどのように取り組まれましたか。

M.Y.さん 付属志望でしたが、中国語や中国の文化に興味を持ったことがきっかけで、東京外国語大学を目指しました。外語大合格に向けて、とにかく英語は絶対頑張らないといけない教科でした。長文読解には特に力を入れ、精読が大切だと思いそこは意識して取り組みました。

K.I.さん 高2で履修した数学のベクトルが苦手でした。高3になるまでずっと苦手意識があったのですが、担任の先生(数学科)から「分かるくらいまでやっているのか」と言われたんです。その言葉に「やってないから苦手につながっていたんだな」と気づき、避けずにとにかくやろうと決意し取り組みました。

S.J.さん 僕は物理が苦手でしたが今では一番好きです。苦手をなんとか克服しようと思い『物理が面白いほど分かるシリーズ』という本で勉強しました。とても分かりやすくて、まずはその本でさまざまな問題を解きまくり、そこからどんどんレベルの高い問題に取り組むようにしました。

「当たり前を頑張れる環境」があったから合格につながった

皆さんが勉強を頑張れたモチベーションはどこから生まれたのでしょう。

K.I.さん 友達が頑張っている姿を目の前で見ていたからだと思います。自分はつい怠けてしまう弱いところがあるのですが、周りがそういう環境だと頑張ろうという気になります。

M.Y.さん みんなが当たり前に頑張っている姿を見ていると自分も頑張るのが当たり前、という気持ちになりますね。

S.J.さん 僕も同じです。友達の姿を見ていると引き締まりました。また僕は塾に行かず図書館で、一人で勉強していたのですが、進度に迷ったときや凹んだ時など、さまざまな先生が僕の状況を理解し指導してくれたので、勉強の状況を自分自身でも振り返ることができ助かりました。

将来のことを考えるターニングポイントはありましたか。

S.J.さん 僕の場合は、中学受験がうまくいかなかったことがターニングポイントだったと思います。「受験はだめだったかもしれないけど、ほかの領域で頑張ってみたら」と父に言われ、プログラミング教室に通うようになったんです。もともと興味があったので、自分の好きな方向を見い出せたことが今につながっていると思います。また「大学受験」から逃げたくなった時、先生に踏みとどまらせてもらえ、「受験」にリベンジしようと思えました。本当に行きたい大学に出会い、目指してこれたと思います。

M.Y.さん 私の場合中国語を勉強したいと思ったきっかけは、中国の俳優さんを好きになったことでした。日大中高の友達は皆、何かしら自分が頑張ろうと思っているものに熱中していて、高校受験がなかったからこそ好きなだけ趣味にも没頭でき、自分の好きなことを見つけることができました。それで大学の4年間でこれを勉強したいと思えることに出会えたのだと思います。

K.I.さん 子どもを私立の中学校に入れることは親にとっては大変なことで、自分は恵まれた環境にいることが分かり、将来、自分の子どもにもそういう環境を提供したいなと思いました。そのような思いから一時期、パイロットではなく医師になることを考えたこともありました。最終的にはやはり当初の志望通りの進路を選択しましたが、将来の選択肢が広く開けている日大中高ならではの環境と、さまざまな気づき、きっかけをくれる先生が多い恵まれた環境で、6年間過ごせたことで、将来について真剣に考えられたからこそ気づけたことだと思います。

日大中高6年間で得た学びとは

日大中高での6年間を振り返って、どのような学びが得られたと思いますか。

K.I.さん 勉強はもちろんですが、プレゼンや行事、生徒会、部活動などさまざまな経験から、勝負にいける精神的な成長を感じるほど、人間性の面で成長ができたと思います。僕は地元の中学校がちょっと荒れていたので、中学受験をしました。日大中高の友達はみんな同じように受験を突破してきた人たちで、自分にないものを持っている、尊敬できる人が多くいます。そういう人たちに囲まれ、自然と自分自身が成長できる環境だったと思います。

M.Y.さん 勉強でも部活でも、自分はこれを頑張ろうと「情熱」を持って取り組む雰囲気が皆にあり、そういう友達を見ていると、自分も頑張ろうと思える。当たり前に努力する環境があったと思います。

S.J.さん “気づき”のきっかけを与えてくれる先生や友達に恵まれました。自分が知らなかったことなど、いろいろと知るきっかけをくれて、自分自身成長できたなと感じます。
僕は第1志望に落ちてしまったこともあって、入学当初はすごく落ち込んでいましたが、日大中高の良さが分かるにつれ、今では進学したのがこの学校で良かったなと思っています。

編集後記

インタビューは、先生方も一緒に楽しく話し合いながら進行しました。先生曰く「難しい問題でも、クラスで他の人ができることが分かると、自分もできると思えるものなんですね」とのこと。日大中高には、そうやって友達同士で切磋琢磨しながら勉強を頑張っていける環境が、自然と生まれていると感じました。