人気急上昇の日駒に通い始めた1年生が過ごした半年間

日本工業大学駒場中学校
進学校としてのカリキュラムや指導体制が定着した結果、毎年のように右肩上がりで中学受験志望者数の増加が続いている日本工業大学駒場中学校・高等学校(以下、日駒)。年々実質倍率が上がり、難化が続く状況を乗り越えて中学校に入学してきた1年生はどのような半年間を過ごしてきたのでしょうか。

女子の視点に立って初めて分かる私立共学校の魅力

誰もが気にする「友達づくり」をはじめとして、女子二名から日駒で過ごした日々を幅広い視点でふり返ってもらいました。

日駒の女子生徒
水泳部で全国大会出場を目指しつつ海外留学も検討中のC.O.さん
日駒の女子生徒
クラシックバレエを続けながら適性検査型入試で中学受験に挑んだM.F.さん

友達づくりの手助けになったフレッシュマンキャンプの話を聞かせてください。

C.O.さん 班が同じになったクラスメイトとほとんど自由行動をしながら、集合時間に遅れないように気をつけて過ごしていました。いろんなクラスの人たちにも話しかける機会があったおかげで、名前を覚えながらすぐに仲良くなれました。

M.F.さん 小学生時代は男子だけが主役だったドッジボールを、日駒では男女が協力し合って楽しめたのが印象に残りました。それと、団体行動が基本なので時間を守れるようにみんなの動きに合わせるようにしていました。

初めての宿泊行事となるフレッシュマンキャンプ
初めての宿泊行事となるフレッシュマンキャンプ

7月は赤倉山荘サマーキャンプで楽しんだそうですね。

C.O.さん みんなでカレー作りに取り組んだ際、初めてかまどを使って調理することになりました。火起こしだけでも難しかったので、昔の人は毎日大変だったんだろうと想像できました。サイエンス活動としてフォッサマグナパークと呼ばれる公園で糸魚川・静岡構造線という断層を見たのですが、本当に二つに分かれていたのには驚きました。

M.F.さん 女子の全体数は多くないのですが、だからといって男子が優先されるわけではなく、みんな平等に良い雰囲気で過ごした3泊4日でした。サイエンス活動とカレー作りのどちらも、私たち自身が主役になって行動できたことがとても嬉しい思い出になりました。4月のフレッシュマンキャンプと比べて、本音で会話できる友人関係が少し広がっています。

大自然を体験できる赤倉サマーキャンプ
大自然を体験できる赤倉サマーキャンプ

どういった理由で部活動を選びましたか。

C.O.さん 先輩方が優しくしてくれたのが後押しになって、以前から入部を希望していた水泳部に所属することにしました。中学生のうちに全国大会に出場できるくらい、練習を頑張りたいと思っています。

M.F.さん 習い事でクラシックバレエを続けているので、練習時間と両立させられるクラブ選びにとても悩みました。山岳部だったら活動数を調整できるそうなので入部することにしました。

普段の授業や宿題にはどのように取り組んでいますか。

C.O.さん 理科が好きなので、生物のレポートが宿題に出されるといつも楽しみながら勉強しています。中学生になる前には興味が無かった科目でも、個性的な先生方の面白い授業を受けるようになって、その奥深さが伝わってくるようになりました。
朝テストはみんなが苦手な内容が出されたり、授業で学んだ範囲よりも広く出題されたりするので、定期試験前の対策になって助かっています。

M.F.さん 夏休みの宿題で読書感想文がありましたが、中学受験で適性検査(都立中入試)対策をしてきた経験を活かせました。今までは授業を後回しにして入試ばかりを意識してきましたが、中学校では覚えることが多いだけでなく出題範囲も広いので、初めての定期試験を終えてからは毎回の授業に集中するようになりました。復習しても満点を取れなかったり、ケアレスミスが多かったりするので今後気をつけていきたいです。

中学から取り組んでいる英語授業の感想を聞かせてください。

C.O.さん 知っている単語はそれほど多くないのですが、会話の流れに沿って言葉の意味を想像しながらコミュニケーションを取れるように頑張ってきました。普段の英語授業ではネイティブの先生がとても面白く盛り上げてくれるので、少しずつ気楽に話せるようになっています。

M.F.さん 電子黒板やタブレットを使っているのでノートへの書き写しが少なく、授業そのものに集中できるのが嬉しいです。文法を完璧に覚えたうえで自信満々で英会話をしたいのですが、実際にはジェスチャーで意図を伝えることも多いのでまだまだ勉強不足だと思うことがあります。

基礎を重視する中1英語授業
基礎を重視する中1英語授業

これからの目標や楽しみを教えてください。

C.O.さん 私たちにとって来年からの話になりますが、難関大合格を目指す校内塾の「光風塾ジュニア」が気になっています。中学2年生の春には入塾に向けた事前選抜があるそうなので、今から目標にしているんです。最終的には海外留学できるくらいの学力を身につけたいです。
施設で好きな点を挙げるなら、売店があったり女子ラウンジ(女子生徒専用スペース)があったりするので、来校するタイミングがあればぜひ見てくださいね。

M.F.さん 学校の中心にある図書館の前を往復するたびに、中で一生懸命勉強している先輩や友達の姿を見ています。そうした風景の一つひとつが、学校に通うモチベーションにつながっています。初めて日駒の校舎に足を踏み入れた時には、屋上庭園に続く吹き抜けから降り注ぐ陽光を浴びて、ここから始まる学校生活を期待したのを覚えています。
これからもバレエと学校生活を両立しながら中高6年間を満喫しようと思います。

精神面での成長もしっかりサポート

自分の言葉でしっかりと話してくれた中学1年生たちを見守るクラス担任の松本先生から、ご自身の指導方針や生徒たちの成長過程をお話しいただきました。

日駒の先生
国語科の松本先生

中学生になったばかりの生徒たちにどういった指導をされていますか。

松本先生 入学したての頃から伝え続けているのは、他者と苦楽を共に分かち合える「優しいひと」が集まるクラスになってほしいという願いです。友達が相手でも、駄目な物事はしっかりそう伝えることが優しさでもあります。新入生がそうした優しさを今すぐ理解するのは難しいかもしれませんが、みんなが協力し合って問題解決に取り組むことで助け合いの心が芽生えるような指導をしています。

生徒の成長を感じる場面はありますか。

松本先生 一人ひとりの表情を見てきましたが、周囲の仲間から刺激を受けて喜怒哀楽を自己表現できるようになったと感じています。自律的な行動を促しつつ、他者の助けになるような姿勢も見られるのは、お互いの信頼関係が築けてきたからでしょう。

図書館でのインタビュー取材風景
先生と打ち解けた様子を見せてくれた1年生のお二人

中学受験生への応援メッセージをお願いします。

松本先生 日駒の校内における出来事のすべてにはあらゆる選択肢があります。部活動の選択肢の豊富さ、施設が充実していること、授業の魅力などが挙げられますが、いずれにしてもお子さま自身が輝ける居場所が用意されているという点が共通項になっています。私たち教員は、日駒を選んでくれたみんなをバックアップする準備ができていますので、春からの中学校生活を楽しみにして受験に挑んでください。

編集後記

さまざまな才能を持った受験生を受け入れるべく、日駒では5種類の入試方法を導入しています。適性検査型はもちろん、英検やプレゼンテーションのように特技を活かした内容がありますので、わが子のタイプに合った入試にチャレンジすることができますよ。

イベント情報

イベント名 日時
第7回 中学校説明会・授業見学会 2024年10月26日(土) 9:30~
第8回 中学校説明会 2024年11月23日(土・祝) 10:00~
入試プレテスト(適性検査型入試希望者) 2024年12月8日(日) 9:00~
第9回 中学校説明会 2024年12月8日(日) 10:00~
入試プレテスト(教科型入試希望者) 2024年12月15日(日) 9:00~
第10回 中学説明会 2025年1月11日(土) 14:00~