あらゆる大学への進学を可能にする「日大付属校」の進学サポート

日本大学櫻丘高等学校
日大付属校であるにも関わらず、難関大とされるGMARCHへの合格実績を163%も伸ばした日本大学櫻丘高等学校(以下、日大櫻丘)。もちろん、付属校としての内部進学は大きなメリットですが、それだけにとどまらない生徒ファーストを掲げた進路指導体制が大きな成果を上げています。

2023年度卒業生のGMARCH合格実績が大きく躍進

日大櫻丘の進路指導部主任として、毎年多くの卒業生を送り出してきた大山啓明先生から、大学進学に関する最新情報をお聞かせいただきました。

進路指導部主任の大山啓明先生
進路指導部主任の大山啓明先生

さまざまな入試にチャレンジできる体制が整ったとお聞きしました。

大山先生 カリキュラムの改定により、2024年度より特別進学クラスの3年生で「自由選択科目」がスタートしました。ALTによるWriting/Listening(英検対策)の講座や、理科2科目受験に対応した講座など、入試方式に特化した講座を選択できるようになっています。また、市進予備校が提供する「アドバンスウイング」という実践力を養成する学習動画が無料で視聴できるほか、添削指導を含めた小論文対策講座や、英検2級、準1級対策講座のオンライン受講を含め、多様な入試制度に対応できるよう、受験生をサポートしています。

大学進学を意識した進路指導にはどのようなものがありますか。

大山先生 1年生は日本大学への法学部、医学部などを含めた全11学部の中から希望する学部へキャンパス訪問します。そうやって早いうちから大学を身近に感じながら、学習意欲を高めていきます。また、併設の文理学部と連携して、教員志望の大学生(大学院生)に「放課後学習チューター」として協力してもらい、質問や勉強方法について相談に乗ってもらっています。年々利用者が増えており、付属生のメリットを最大限活用しながら学習を進めています。

放課後チューター制度
日本大学文理学部に所属する教員志望の現役学生による放課後チューター制度
勉強に集中できる環境を整備
チューター制度を利用する生徒にとってもリラックスできる環境を整備

併設大学に進学するという選択肢も人気ですね。

大山先生 日大進学を希望する生徒にとって、最も重要な「入試」として位置づけられているのが基礎学力到達度テスト(通称、基礎学)です。一般選抜を目指す生徒に比べて、9月という早い時期に入試本番を迎えるため、早い時期から計画的に学習に取り組む必要があります。自ら目標を設定し、計画的に学習を進められるよう、2024年度から『学習計画の立て方』という冊子を総合進学クラス全員に配布し、アドバイスしています。

2023年の合格実績で注目に値するトピックスを教えてください。

大山先生 まずはGMARCHへの合格者数を大幅に伸ばしました。さらに、現役合格率は98.7%と毎年高いパーセンテージを誇り、現役進学者521名のうち、他大学への進学者が142名となっています。以前と比べて将来への選択肢が広がっていることが一目瞭然です。

大学名 2024年度実績 2023年度実績
学習院大学 6名 9名
明治大学 12名 6名
青山学院大学 11名 6名
立教大学 15名 5名
中央大学 15名 17名
法政大学 36名 15名
6大学合計 95名 58名

今後の新たな取り組みはいかがでしょうか。

大山先生 2024年度は、キャリア教育の一環として、企業・研究施設の見学や体験活動を増やしていきます。7月下旬には「東証Arrows」の施設見学・投資体験を予定しています。コロナ禍を経て、本校ではオンラインツールを活用していますが、一方で、画面越しでは感じられない生の体験や、対面でしか味わえない臨場感こそ、生徒の好奇心や探究心を刺激すると考えています。2023年度から実施している卒業生による社会人講演会に加えて、生徒が校外に出て本物に触れる機会も大切にしながら、進路観、職業観を育成する進路指導をこれからも継続していきます。

2024年春の卒業生が乗り越えてきた大学受験期

あらゆる可能性の中から自分だけの道を切り拓いた卒業生の皆さんから、乗り越えてきた大学受験期の過ごし方について振り返っていただきました。

日櫻の卒業生
H.O.さん(日本大学生物資源学部)
日櫻の卒業生
R.H.さん(日本大学文理学部社会学科)
日櫻の卒業生
A.K.さん(埼玉大学教育学部 心理・教育実践学専修)

最終的な進路を決定したきっかけを教えてください。

H.O.さん 大学入試説明会では部活動の先輩だった卒業生から自分の行きたかった学部の説明を聞いたことで、具体的な授業内容を知っただけでなく、より通いたいという気持ちが湧きました。

R.H.さん 入学当時は進学先を史学科と地理学科のどちらにするか迷っていましたが、日大の出前授業や文理学部への体験授業を通して、都市や観光について多角的に学べる社会学科が自分に合っているのではと思いました。

A.K.さん まだ大学受験について知識がない中、他大学入試説明会に参加して入試の種類や必要な手続きについて知ることができました。また、校内から一般受験で他大学を目指している人がたくさん参加していたので、同じイメージを持つのは私一人ではないと気付くことができました。

特別講習の風景
長期休校期間には多くの生徒が特別講習に自主参加します

受験勉強の中で先生方から受けたアドバイスや、自分なりに工夫した学習法を教えてください。

H.O.さん 先生から「今の点数では厳しいかもしれないけどお前ならできるぞ、信じているぞ」と言われたのがとても励みになりました。しっかり現実を教えてくれた上で励ましの言葉をかけてくれて、とても助かりました。

R.H.さん 基礎学は出題傾向が変わりにくいので、過去問を解き苦手分野を見つけ、学校配布の問題集を繰り返してどんな問題が出ても解けるように対策しました。得意科目だった日本史は、理解できていない友達にわかりやすく説明することで、自分の中での理解度も高めました。

A.K.さん 私は文系だったため、数学の勉強に一番時間がかかりました。すべて基本に立ち返って時間をかけながら、もう一度勉強をやり直しました。朝は計算に集中できたため、一日中勉強できるときは午前中に必ず数学を勉強していました。一般受験が少なかったため、とにかく周りの人に流されないように意識をし、志望校への気持ちを思い出すようにしていました。

サイエンスリテラシー
サイエンスリテラシーのような探究型授業を通して、多様化する大学入試への対応力が培われます

現在の大学生活でも活かされている母校での教えや体験したことを教えてください。

H.O.さん 部活動で時間の使い方から、5分前行動を大切にという教えが今でもしっかりと定着しています。電車が遅延していても授業などに遅れない生活ができています。

R.H.さん 校長先生がよく仰っていた「物事にバイアスをかけず、多角的な視点を持とう」という教えを常に心がけています。大学の勉強内容は、答えが定まっていない問いも多く、特に私が専攻しようとしている都市社会学はこれから時代とともに変貌していくので、さまざまな視点から都市を研究していきたいです。

A.K.さん 日大櫻丘では、勉強の環境がよく先生方も厚いサポートをしてくれます。日大の基礎学選抜だけではなく一般受験で上を目指すことができるため、自分の進路の選択肢は大きく開いています。たくさんの友人と助け合いながら、きっと充実した高校生活を過ごすことができますよ。

編集後記

大学入試が従来型の「一般選抜」から「総合型選抜」や「学校型選抜指定校推薦」といった方式に変わりつつある中、学校側でも当然のように、制度の変化に対応する能力が求められる時代になりました。そうした場合であっても揺るぐことなく、生徒を支える体制が確立されている日大櫻丘の今後にご期待ください。

イベント情報

イベント名 日時 備考
※すべてのイベントで予約が必要です。
キャンパスツアー 2024年7月下旬~8月上旬 本校教員が校舎内をご案内いたします。
部活動体験 2024年8月中旬~下旬実施予定 詳細が決まり次第、公式サイトで公開いたします。
第1回入試学校説明会 2024年10月12日(土) 本校の特色及び令和7年度の入学試験についてご説明します。
授業公開 2024年11月2日(土) 生徒の日頃の様子や授業風景をご覧いただけます。ぜひご参観ください。
1時間目(8:40~)から3時間目(~11:30)までの公開となります。
第2回入試学校説明会 2024年11月9日(土) 本校の特色及び令和7年度の入学試験についてご説明します。