情報化社会で活躍するために!スキルとモラルを学ぶ情報科の授業

日本大学櫻丘高等学校
日本大学櫻丘高等学校(以下、日大櫻丘)の情報科の授業では、現代の情報化社会を生き抜くための“実践力”を身につけることを重視しています。そこで今回は、情報科教諭の田中忠司先生と高校3年生の生徒に授業内容について詳しくうかがいました。

実習中心で理解を深めるのが日大櫻丘流!

まずは、情報科教諭の田中忠司先生に教育目標や授業の詳細を教えていただきました。

情報科ではどのような教育目標を掲げていますか。

田中先生 正しい知識とスキルを身につけ、課題や目的に応じた情報手段を適切に活用できる判断力や実践力を養うことが目標です。情報モラルや情報に対する責任を持ち、情報化社会の形成に参加してほしいと思っています。

授業の様子
情報を学ぶ意義を理解できるように、授業では教科書の内容だけでなく、社会の動向に合わせたテーマも取り入れています

授業の詳細を教えてください。

田中先生 授業では生徒全員に貸与されるiPadとCAI教室のWindows PCを併用し、生徒とのデータのやり取りにはGoogle Driveを活用しています。授業は実習を中心に展開しており、事前に授業で扱う内容の動画を視聴したうえで、個人ワークやグループワークを行う形式です。また、学んだ知識をもとに思考・判断する小テストも適宜実施しています。学習管理システム(LMS)としてGoogle Classroomを採用しているので、課題の作業や提出ができるほか、授業資料の閲覧ができます。

実践形式の楽しい授業だから自然とスキルが身につく

次に、高校3年生の生徒4名に情報科の授業についてうかがいました。

情報科で特に興味を持った内容を教えてください。

Kさん iPadを活用した動画作成です。アプリは「Canva」と「ロイロノート」を使いました。私は古典に苦手意識を持つ人のために「古典文法と単語の替え歌」の動画を作りました。

Nさん 「Be Internet Awesome」というオンラインゲームで、インターネットの利用に関するルールや注意事項を知れたことが面白かったです。楽しみながら学べたので、自然と内容が頭に入ってきました。

Rさん プログラミング教材「プログル」で、プログラミングの勉強ができたのはうれしかったです。 難しく苦戦しましたが、できたときにとても達成感がありました。

Aさん プレゼンテーションの資料作りなど、みんなで試行錯誤しながら協力して作業ができるのが楽しいです。

チームに分かれて動画撮影
チームに分かれて動画撮影を行う生徒
動画撮影
自分たちでテーマを決めた動画を思い思いに撮影します

授業でどのようなスキルが身についたと思いますか。

Kさん 発信力が身についたと感じます。修学旅行の観光スポットを紹介するポスター作りでは、見る人が楽しめるように興味を引く工夫を凝らせたと思います!

Nさん 私はメールについて学び、基本的なやり取りができるようになりました。普段はLINEや電話をよく使うのですが、メールは大学生や社会人になってからも役立つツールなので学べて良かったです。

情報科で得た知識を活かして、大学進学後に取り組みたいことはありますか。

Rさん 建築計画や設計プランなどのシミュレーションの研究がしてみたいです。

Aさん 大学進学後は、いろいろな意見を持つ人たちと一緒にプレゼンテーションをしてみたいと思います。情報科で培った資料を作る編集力を発揮したいです。

互いに教え合いながらコーディング作業
互いに教え合いながらコーディング作業に挑戦! 難しい内容になりますが、生徒は興味津々でコーディング作業を行っていました
プレゼンテーションの準備
チームで協力しながらプレゼンテーションの準備。資料作りや編集作業もすべて自分たちで行うため、実践的な力が身につきます

授業外でもスキルを活用! 情報科による進学サポートも

続いて、情報科の授業における生徒の成長と、これからの目標を田中先生に語っていただきました。

授業を通して生徒の意識が変わった、成長したと感じる点はありますか。

田中先生 校内では授業で学んだスキルを活かし、より充実した学校生活を送っている姿を見かけます。たとえば、電子メールのアカウントを管理し、学校が提供するさまざまなオンラインサービスを活用する生徒が増えてきました。生徒は日常的にSNSを使っていますが、授業では電子メールのマナーやSNSとの違いに加えて、アカウント管理の重要性を学びます。教えた内容を授業外でも活かしてくれる生徒が多く、生徒の活動がより活発になってきたと実感しています。

iPadを使用した学習
ミーティングや発表など、生徒はあらゆる場面でiPadを使いこなして学習に役立てています

情報科による進学サポートについて教えてください。

田中先生 大学共通テスト受験予定者を対象に、高校2年生の3学期に放課後講座を実施しています。表計算ソフトの基本操作とデータベースの取り扱いについて、実習を通じて集中的に学ぶ講座となっており、実際に操作しながら学ぶことで理解が深まると好評です。

今後の情報科としての目標をお聞かせください。

田中先生 テクノロジーが発展し、できることが増えているからこそ、生徒自身が試行錯誤する必要性がさらに高まると考えています。大学共通テストにも情報Ⅰが導入されますので、最新の状況を考慮し、生徒だけでなく、教員も楽しみながら学べる取り組みを展開したいです。また、本校では進学先に情報科学系学部を志望するのが現時点で男子生徒のみなので、今後は女子生徒にも情報科学系分野に興味を持ってもらえるよう、工夫していきたいと思います。

受験生へ伝えたい日大櫻丘の魅力

日大櫻丘の魅力を教えてください。

Kさん 高大連携の特別授業があり、法学や経済学などの授業が受けられます。そのため、自分の進路計画が立てやすいのも日大櫻丘の大きな魅力です。将来やりたいことが決まっていなくても、やりたいことを探し出せると思います。

Nさん 私は日大櫻丘のグローバル教育に魅力を感じて入学を決めました。週に一度あるネイティブの先生の英語の授業は、少人数制でリスニング・スピーキングの力を伸ばせます。

Rさん 行事は生徒会役員が中心になって生徒が作り上げるため、運営に携わるととてもやりがいがあります。「文化祭や体育祭を自分たちの手で作り上げてみたい」という方におすすめの学校です。また、先生方は生徒を良く見ていて、進路相談ではやりたいことへ導いてくれます!

Aさん 先生も生徒も個性豊かな人が集まっています。生徒数も多いので、相性の良い友達を見つけやすいですよ。マイペースに楽しく学校生活が送れる環境です。

編集後記

高校生のうちから情報に関する知識やスキル、モラルをしっかり学んでおくことは、情報化社会を生きる生徒にとって大切なことです。活躍の幅を広げるだけでなく、生徒自身の身を守ることにもつながります。最先端の環境で楽しく学べる日大櫻丘で、将来への基盤をしっかり築いてほしいです。