過去最多の70名が国公立大学に現役合格した2023年度
2023年度の大学合格実績や進路指導について、進学指導部の内野佑紀先生にお話をうかがいました。
2023年度の大学合格実績を教えてください。
内野先生 国公立大学の現役合格者数は過去最高の70名でした。また、早慶上理GMARCHといった上位私立大学の延べ合格者数は202名。こちらも過去と比較して伸長してきています。中でも、Sコースから医学部の現役合格や過去最多7名の難関10大学(東京大学、京都大学、一橋大学、大阪大学、東京工業大学、東北大学、名古屋大学、神戸大学、九州大学、北海道大学を指す)への合格が出たことは、特出すべき実績です。
近年、生徒の志望校の傾向や入試の特徴について教えてください。
内野先生
近年、半数以上の生徒が理系への進学を希望するようになったのが大きな傾向です。それに伴い、国公立大学への進学希望者も増加しています。
また、これまで巣立っていった全国津々浦々にいるOB・OGとの交流で地方国公立大学独自の研究や生活に魅力に触れる機会も多くなりました。さらには現在、国公立大学は少数教科での受験が可能であったり、推薦入試での門戸が拡大しているのも追い風となり、本校のコース関係なく全体的に首都圏の私立大と併願する生徒も非常に増えています。その中で挑戦校の私立大学に受かる生徒も年々上昇しており、それが国公立大学、私立大学いずれの実績向上にも繋がっています。
桜丘において、国公立大学や難関私大学の合格者が増えている要因をどのように分析されていますか?
内野先生
生徒の自主性を引き出すロードマップが引かれていることや、教科数を絞らず苦手を作らない指導の徹底、英語のカリキュラムを早期に完了させることで、早くから他教科の強化を行えることが要因だと考えています。
そのほか、共通テスト対策や2次試験対策の指導はもちろん、OBOGチューターの在籍、オープンキャンパスへの積極的な参加も挙げられます。
他校にはない、桜丘独自の進路指導の特徴を教えてください。
内野先生
進路は絞るものという固定概念を壊し、「進路は広げるもの」を合言葉に進学指導を行っています。世の中には様々な問題があり、その原因が複雑に絡み合う現代において学問もどんどん越境しています。興味関心や進路もあえて絞る必要はないと考え、面談スタイルもイベント企画もとにかく興味を広げることを意識しています。
また進学指導部が進路情報を収集・一元化し、それらを担任の先生が進路指導に反映させるには全国レベルだと自負しています。具体的には、学問系統や合格者平均偏差値が掲載された受験校一覧表や学力層ごとにとるべき戦略アドバイスが載った受験戦略冊子を生徒一人ひとりへ配布。先生用の受験情報集約シートも活用し、進学指導部と担任が密に連携しながら、生徒に合った進路指導を行います。
過去最多の難関10大学への進学実績を記録したSコース
英語科のSコース担当教諭である廣井岳郎先生に、Sコースの合格実績や学びの特徴をうかがいました。
Sコースならではの取り組みについて教えてください。
廣井先生
特徴的な取り組みは4つあります。1つ目が、早稲田大学名誉教授の樋口先生による探究ゼミの展開です。明確な答えのない課題について、調べ、話し合い、発表することを通じて、考え方や社会との関わり方などを学びます。
2つ目は、オンライン英会話です。配布されている自身のiPadからオンライン英会話を受講できます。外国人講師と常に話せる環境を作ることで、スピーキング能力はもちろん、難関大学受験にも活用できる英語力や英語への好奇心も高めます。
3つ目は、小論文・英作文の育成講座です。自分の考えを論理的に思考し、日本語でも英語でも相手に伝えられる能力を育成していきます。
最後に、東大スタディークラブです。現役で東京大学という生徒と世代の近い講師から、学習のアドバイスや気持ちのつくり方を伝授することでモチベーションを高めます。
そのほか、英語の授業の進捗がアカデミックコースと比べて少し早いことも特徴です。特に、高校1・2年生では、英検の上位級取得を目指した指導に力を入れており、導入している英単語帳も英検の傾向に準拠したものを使用しています。
2023年度のSコース進学実績は、過去最高とのこと。廣井先生の所感はいかがでしょうか。
廣井先生 難関10大学の現役合格者数が7名だったことは、過去最高の成果でした。また、国公立大学希望者の70%以上が現役で志望校合格を果たしています。桜丘の進路指導がしっかりと機能し、生徒たちが頑張った成果だと思います。
Sコース一期生および高入生たちの特徴を教えてください。
廣井先生
Sコース1期生として入学した生徒は、前年度までよりも難易度の高い大学を志望して入学していたように感じます。3年間にわたりクラス替えがないため、入試に近づくにつれて、比較的早い時期から、集団として受験に対する意識を高め合っていました。
また、一人暮らしをして大学生活を送ることを視野に入れていた生徒もいたため、そのような生徒に触発され、自宅圏内や関東県内にある大学だけではなく、多様な大学を自分の志望と照らし合わせて幅広く検討して進路を決めた生徒が多かった印象です。
高校1・2年生時の早い段階ではどのような進路指導をするのでしょうか。
廣井先生 私立大学に比べ、国公立大学は首都圏に学校数が少ない傾向にあります。そんな中で幅広い選択肢から自分に最も合った大学を選択できるよう、高校1・2年生の段階から新幹線や飛行機を使って興味のある大学に出向き、自分の目で確かめるようアドバイスしています。
手厚い進路指導のもと、今だからできることをやりきる高校3年間を
最後に、内野先生と廣井先生のお二方に今後の展望と受験生へのメッセージをうかがいました。
今後の展望を教えてください。
内野先生 国公立大学、中でも難関10大学への進学を目指し、将来日本の抱える様々な課題を解決する力を磨いていってほしいです。それにふさわしい環境が桜丘にはあります。教員たちは、積み上げてきた進路指導体制をより良いものにブラッシュアップし、より質の高い教育を展開できる環境を整えていきます。
桜丘への進学を検討している受験生へメッセージをお願いします。
廣井先生 Sコースの生徒は、学業だけでなく体育祭・文化祭にも積極的に参加する生徒が多いです。勉強ももちろんしますが、行事やイベントでは大いに盛り上がります。メリハリをつけて充実した学校生活を送りながら、志望校への合格を目指すことが桜丘ではできますよ!
内野先生 勉強はもちろん、部活動や友達との交流も今だからできることをやりきる3年間にしていってください。先生たちのサポートに耳を傾け、素直に実践できる姿勢があれば、楽な道ではないかもしれませんが、どんなことだってできます。時に苦しくなることもあると思いますが、一緒に壁を乗り越えていきながら成長し、巣立っていった先輩たちと同じように、3年後、素敵な景色を見ましょう!
編集後記
近年、入学生徒の学力上昇が顕著に見られるという桜丘。Sコース独自の取り組みや充実したサポート体制により、今後ますます進学実績の向上が期待できます。
イベント日程
すべての説明会は予約が必要です
イベント名 | 日時 |
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第4回学校説明会(高校) | 2024年9月14日(土)14:30~16:00 |
第5回学校説明会(中学) | 2024年9月15日(日)10:00~11:30 |
第5回学校説明会(高校) | 2024年10月12日(土)14:30~16:00 |
第6回学校説明会(中学) | 2024年10月13日(日)10:00~11:30 |