白鷗型適性検査型入試で入学した生徒に聞く充実のスクールライフ

桜丘中学・高等学校
桜丘中学・高等学校(以下、桜丘)が適性検査型入試を導入してから今年で4年目。当時、適性検査型で受験した生徒たちは現在中学3年生になりました。
そこで適性検査型入試で入学した中学3年生に、入学からこれまでのことを振り返りながら学校生活についてうかがいました。さらに入試広報部の先生方に適性検査型入試へのアドバイスをいただきます。

新型コロナに振り回された受験生時代。勇気づけられた友達の姿

インタビューした二人は都立白鷗を目指していたこともあり、白鷗型の適性検査型入試を実施する同校を受験。受験生時代のことを振り返っていただきました。

前田幸毅さん

プロフィール画像

剣道部とサッカー部に所属。今年度は桜華祭(文化祭)実行委員として活躍。自宅からも近く、小学生の頃から仲良くしている友人が桜丘に進学するため同校に入学。

木村侑理さん

プロフィール画像

吹奏楽部に所属し担当楽器はトランペット。合唱コンクール委員会でも活動。
併願私立は同校のみ受験していた。

受験勉強ではどんなことが大変でしたか。

前田さん 本番直前で新型コロナに罹患してしまいました。入試当日までには回復しましたが高熱も出たので、勉強することより当日までに治すことが優先という状況でした。
勉強面では、適性検査Iの作文がとても苦手だったので、作文は塾の合宿にも参加して一番頑張りました。

木村さん モチベーションを保ち続けることが大変でした。コロナで志望していた白鷗の文化祭にずっと行けず、行きたい気持ちが薄れてしまったんです。でも、塾の友達が全員同じ目的に向かって頑張っていたことに勇気づけられ、乗り切れました。

二人とも桜丘に入学することになりましたが、入学して気づいたこの学校の魅力はどんなところでしょうか。

広島風お好み焼きの店舗カウンターとお好み焼きを待つ生徒の写真
広島研修旅行にて、みんなでお好み焼きを堪能!

前田さん 行事が多い学校だと思います。体育祭や文化祭はもちろんそのほかにも宿泊研修などもあり、刺激的で魅力があると思います。一番の思い出は中学2年で行った広島の研修旅行でした。友達と広島風お好み焼きを食べたことなど、いっぱい思い出ができました。

木村さん 私も思い出深い行事がたくさんあります。その中でも文化祭は一番の思い出です。吹奏楽部では中高合同で出場します。練習では高校の先輩方と関わる機会が多くあり、指導していただいたおかげで苦手だったところがうまく演奏できるようになりました。

吹奏楽部の演奏の写真
吹奏楽部の演奏発表会の様子

やってきた勉強は決して無駄にならない!

好きな教科や面白い授業についてもお聞かせください。

前田さん 音楽の先生がクラス担任なので親しみやすいということから、音楽の授業が好きです。この学校では音楽の授業で全員ギターの練習をするんです。これはちょっと珍しいかなと思います。

木村さん 英語Aという授業でiPadを使ってゲーム感覚で英語を学びます。先生はネイティブの方で明るい方ばかりで、毎回楽しくて好きな授業です。

一番頑張っていることを教えてください。

前田さん 9月に学力推移調査で高校進学時のコースが決まります。僕はAコースを狙っているのですが、できたら特待を取りたいと思っています。

木村さん 同じく学力推移調査で良い結果を出せるようにしたいです。私はSコースに行きたいのですが、まだ力が足りないので毎日コツコツ頑張っているところです。

将来の目標はありますか?

前田さん 父が介護や福祉用具のレンタルを行う会社を経営しているので、将来会社継ぎたいなと思っています。

木村さん 私はまだ決めていないのですが、将来やりたいことができたときのために今頑張ろうと思っています。

中学受験の先輩として、受験生へアドバイスをお願いします。

前田さん 受験のときは自分一人で抱え込みがちだと思います。でも自分だけの勝負と思わず、親に相談するなどしていくと少し気持ちが楽になると思います。あと体調管理は絶対に気をつけてください!

木村さん 勉強では思うようにならないこと、できないことに直面することもあると思いますがあきらめずにいてください。やったことは決して無駄にならないので自信を持って臨んでほしいと思います。

中学3年生のトップ層は適性検査型で入学した生徒。その理由は…

適性検査型入試で入学した生徒たちについて、入試募集部部長の石田修一先生(担当教科:保健体育科)、同部の辻本正明(担当教科:理科)にうかがいました。

辻本先生と石田先生の写真
「本校の適性検査型入試は今取り組んでいる勉強をそのまま活かせます」と語る石田先生(右)と辻本先生(左)

適性検査型での入学推移や傾向はいかがでしょうか。

石田先生 昨年度入試の適性検査型試験で出願した生徒は約250名。導入前、思考力入試という名称で実施していた頃は30名ほどでしたので、大きく伸びました。
本校の適性検査型は白鷗型と小石川型に準拠し出題していますが、昨年の受験生の傾向を見ると白鷗型が75%、小石川型が25%という割合です。白鷗中の適性Iが共同形式型問題になった事もあり、近年では両国志望も多くなりました。また、王子という土地柄か、川口市立付属中学校との併願で受験するお子さまが増えました。

適性検査型で入学した生徒の特徴についてはどのようにご覧になっていますか。

辻本先生 第一期生である中学3年生の中間や期末テストを見ますと、トップ層には適性検査型で入学した生徒たちです。コツコツと頑張れる生徒が多く、それは他の学年でも同様の傾向です。
また接していても、意味をしっかり汲み取り、自分なりに理解した上で発言する生徒が多いですね。勉強でもどんなことでもコツコツ続けられる生徒は特に力を伸ばす傾向が見られます。

K.M.さんY.K.さん辻本先生 石田先生が並んでいる写真
辻本先生は桜丘の卒業生。部活動では合唱部の顧問をされています

貴校の適性検査型入試で問われる力について教えてください。

石田先生 基本的なことですが、文章を読む、書く、まとめる力。また教科横断型のさまざまな問題を総合的に出題します。とはいえ、白鷗、小石川の過去問をしっかり行えていれば本校の入試でも力を発揮できる問題構成になっています。

受験生や受験生のご家庭に向けて、先生方からぜひアドバイスをお願いします!

辻本先生 適性検査型の文章題は、読むだけでは分からないことが多いと思います。特に理科の問題は一人で勉強すると煮詰まることもあると思います。ぜひ保護者の方も問題に興味を持っていただいて、「こういうことなんだね」と話しながら、お子さまと一緒に取り組んでいただくと、楽しみながら、より一層知識を深めることができると思います。

石田先生 両国の併願校としても本校を選択肢に入れていただけると思います。2月1日に限ってですが、振り返りができるよう解答用紙をコピーしてお戻ししますので、本番前の確認としても使っていただければと思います。
11月16日には適性検査型入試体験会を行います。お子さまが問題を解いている間に保護者向けの説明会も開催いたします。ぜひこの機会に本校の魅力を知っていただければと思います。

編集後記

2台並んでいる一人がけソファ

二人が在籍する中学3年生は生徒数が多く現在7クラス。学年の様子を聞いたところ、誰にでも親しく明るい生徒が多いとのこと。学校全体が明るいので、自然とそういう雰囲気になるそうです。
同校の校内には至る所にソファが置かれており、同級生や先生と交流しやすい環境が備わっています。こうした交流のしやすさも学校全体を明るいものにしているのでしょう。

イベント紹介

イベント名 日時
適性検査型入試体験会(小学5年生・6年生対象) 11月16日(土) 14:30〜16:30
第7回学校説明会 11月17日(日)10:00〜11:30
ナイト説明会 12月04日(水)18:30〜19:30
第8回学校説明会 12月15日(日)10:00〜11:30
オンライン入試直前対策会 12月16日(月)〜