受験結果が詳細データで返ってくる!適性検査型の注目校

聖望学園中学校高等学校
聖望学園中学校高等学校(以下、聖望学園)は注目の適性検査型入試実施校。受験者に対し、試験結果を順位なども含めて通知する対応を取っており、都立中受検への反省材料が得られる受験先として知られています。今回は適性検査型入試に加え、力を入れている教育活動やミッションスクールならではの行事について紹介します。

都立中の勉強がそのまま聖望学園対策に!出題のモデル校は?

募集広報部副部長の武正光裕先生にお話をうかがいました。

受験生とその保護者に向けて学校紹介をお願いします。

武正先生 聖望学園では、「敬愛信義」を建学の精神として、人間教育を中心に置いてすべての教育活動を行っています。中学生という多感な時期に、さまざまな価値観に触れ、他者と協働時間を多く用意しています。お子さまに「いろいろな挑戦をさせたい」「自身の考えを伝えられるようになってほしい」という考えをお持ちの保護者の皆さまには、本校の教育をぜひ知っていただきたいと思います。

聖望学園の適性検査型入試にはどんな受験生が挑戦していますか。

武正先生 西武池袋線沿線、八高線沿線のエリアから来る受験生が目立ちます。併願校としている都立中は立川国際・南多摩・大泉・富士・武蔵というケースが多いです。

聖望学園過去問
聖望学園の過去問。情報を読み解く力が試されそうです
聖望学園の授業
答えのない問いについて議論する授業も。適性検査型入試対策で培った力が役立ちます

出題の特徴を教えてください。

武正先生 モデル校は立川国際・南多摩・大泉・富士・武蔵などです。
本校オリジナルの問題というよりはモデル校に準じた作問を心がけています。昨年の適性Ⅰでは「実際に経験したことをふまえて、自身の考えを論述する」、適性Ⅱ・Ⅲでは「ウェットシートの温度変化の実験結果から分かることを説明する」「食品ロスをテーマにして、さまざまな資料から情報を読み取る」「身近な現象から規則性を見つけ一般化する」といった問題が出題されました。

合格のためにすべきことを教えてください。

武正先生 まずは第一志望校の過去問に取り組み、文章や資料から情報を読み取る練習をしてください。また、それらを自身の言葉で説明する力を養ってください。入試問題にかぎらず、新聞やニュースの内容などを保護者の方に説明する練習をするとよいでしょう。都立中高一貫校を受験するための勉強をしていれば、本校独自の対策をする必要はありません。最初に受ける適性検査型の入試だと思うので、時間配分や会場での過ごし方をイメージしてみてください。

試験結果について詳細データを出してくれる!

試験を受けた後に、受験生にどんな対応をするのか教えてください。

武正先生 1月11日が試験当日で、18日にwebで合否を発表します。そして、本人の解答用紙のコピー、順位や受験者の順位分布をまとめた文書を郵送します。誤字脱字や計算ミスなどがないかを確認をしていただきたいと思います。

受験の後にこうした対応をするのはなぜですか。

武正先生 多くの都立中志望者に受験していただいているため、全体の中での順位や分布は今後の受検の自信となるデータになると思います。結果が良ければ自信をもって都立中受検に臨んでいただき、思ったような結果が得られなくても、反省材料にして本番へと向かっていただきたいと思います。

聖望学園の快適な校舎
明るく快適な校舎は埼玉県飯能市の落ち着いた環境に囲まれています

どんな受験生に受験してほしいとお考えですか。

武正先生 「授業を大切にし、基礎学力が定着している児童」を求めています。本校ではさまざまな学びの機会を用意しています。何事にもチャレンジする気持ちがある、チャレンジする自分になりたいという気持ちがある児童は本校のカリキュラムで大きく成長しています。

中学受験直前期を迎える受験生への応援メッセージをお願いします。

武正先生 受験が近づくと、気持ちが不安定になりモチベーションが上がらないことがあります。モチベーションは高いときもあれば低いときもあるのが当たり前です。そんなときには「周りの人の支えがあって自分がある」という気持ちをもって「苦しいときの一歩」を踏み出してください。その経験は輝かしい未来につながっていきますよ。

アートDAY・スポーツDAY…そしてクリスマス!イベントいっぱいの1年間

聖望学園に入学したら、どのような学びが待っていますか。

武正先生 入学と同時にタブレット端末を貸与します。本校では、連絡も授業もすべてこのタブレットを使って行われます。コロナ禍になる以前から導入して8年目となりますので、セキュリティや教員のスキルには自信があります。

英検取得にも力を入れていて、英検対策用アプリで毎日課題配信を行っています。常駐しているネイティブ教員2名と交流する機会も多いため、2次対策もばっちりです。さらに、長期休みには級ごとに分かれ特別講座も行っています。ほかにも優れたカリキュラムを用意して皆さまの入学をお待ちしています。

ICT授業
黒板にICTを使って集約した生徒の意見を表示。全員が積極的に参加する授業デザインを実現
聖望学園のスポーツイベント
各行事も大盛り上がり!勉強もイベントも全力の6年間を

受験生に注目してほしい行事・部活動をご紹介ください。

武正先生 本校では、授業などの学校生活で学んだことをより深めるための学校行事を企画しています。特に学校生活に慣れてきた後期には、さまざまな行事があります。芸術の秋、スポーツの秋にちなんで、後期に入るとすぐに観劇に出かけるアートDAYがあります。最近では劇団四季の公演を観に行きました。中学校3年間で高度な芸術に触れ、感性を育み、社会性を身につけてもらいたいと考えています。校内でも日本文化部の生徒たちが、季節に合わせた生花や装飾をほどこし、季節の彩りを日常的に体感できています。

次に行われるのがスポーツDAYです。マラソンなど単純な体力測定ではなく、運動が得意でなくとも楽しめる多様な種目に取り組み、チームワークや競技に必要な思考力を学んでいきます。昨年は、スポーツ雪合戦とモルックに分かれてチャレンジしました。

ミッションスクールとしての行事では、ハンドベルクワイアの生徒たちの素敵な演奏も行われます。11月の下旬には校内のもみの木をはじめとしたイルミネーション装飾に一斉に灯りをつける「ツリー点火式」が行われます。生徒たちは特別に日没まで学校に滞在し、礼拝を終えて点火を見守ります。

12月の終業日にはクリスマス礼拝が開かれ、中学3年生が最高学年として十字架に飾られたろうそくに火をともします。奏楽やチャプレンによる祝福があり、通常では体験できない特別な時間になります。

ミサ
ミッションスクールならではの「クリスマス礼拝」
ツリー
華やかで、どこかおごそかなクリスマスツリー

入学した生徒たちをどのように育てていきたいですか。

武正先生 適性検査型入試で入学してくる生徒は、基礎学力があるのはもちろんのこと自身の考えを表現するのに長けている子が多いです。本校の多種多様なカリキュラムにリーダーシップを発揮して取り組んでくれています。その結果、高校では一番上のコースに進学し、大学入試でも輝かしい結果を残しています。これから入学してくる生徒についても、さまざまなチャレンジを通して「リーダー性」「論理的思考力」を伸ばしていきたいと考えています。

編集後記

適性検査型入試の結果が詳細に返ってくる聖望学園は、私立中を考える都立中志望者にとって第一候補にすべき受験先かもしれません。入学した場合も、多彩な体験がいっぱいのカリキュラムで学び、これまでの小学校生活・都立中対策で身につけた力が大きく開花するでしょう!

イベント日程

イベント名 実施日時
入試対策特講(問題解説あり) 11月18日(土) 14:00~16:00
クリスマスツリー点火式 11月24日(金) 17:00~17:30
第4回学校説明会 12月10日(日) 10:00~12:00
入試直前入試相談会 12月23日(土) 09:00~12:00
入試直前入試相談会 12月26日(火) 09:00~12:00
入試直前入試相談会 12月27日(水) 09:00~12:00