ミッション系ならではの「毎朝のイベント」が心に影響
今回、お集りいただいたのはこちらの皆さんです。
聖学院の雰囲気を教えてください。
S.E.さん 男子校にしては落ち着いている子が多い印象です。もちろん中1はみんなわちゃわちゃしていましたが、学年が上がっていくにつれて、自分の振る舞いを第三者的な視点から見ることができるようになり、自然と落ち着いてきます。
T.N.さん 男子校の元気の良さもありつつ、どこか落ち着いた雰囲気があります。ミッションスクールだからかもしれませんね。中学校選びをしていた時期にたくさんの学校に子どもを連れて行きましたが、本人が「好き」と言った学校は全て宗教学校でした。子どもの中で感じる雰囲気があったのだと思います。
T.S.さん 毎朝の礼拝の時間が、一人ひとりを大切にしていること、自分たちの居場所があることを伝えてくれていると思います。礼拝の時間は静かな空間で心を落ち着ける時間を与えてくれます。私自身も女子聖学院中学校高等学校の卒業生として、礼拝の時間が強く印象に残っています。
世界と向き合うバイタリティー「毎日のキャッチボール」の成果かも!?
お子さまの聖学院入学を後押しした理由を教えてください。
T.S.さん 私が通っていた女子聖学院中学校高等学校がとても大好きだったので、最初から聖学院ならば息子たちの6年間は大丈夫だと、安心して預けられると思っていました。
S.E.さん 息子たちは両方とも幼稚園から聖学院出身だったのですが、先輩のお母さまから、保護者同士も先生とも風通しが良い学校だと聞いていました。聖学院小学校から外の中学校を受験するか悩みましたが、息子たち自身に考えてもらいました。男子中フェスタなどに参加して、他の男子校と比べながら、最終的に兄弟ともに聖学院を選びました。
T.N.さん 聖学院ではない私立の小学校に通っていたので、付属の中学校に上がることもできましたが、なんとなくではなく、自分で見て決めてほしかったです。小学4年のときから学校を回り始め、親の感覚と息子の感覚が違うことに気づき、たくさんの学校を回る中で、息子自身が行きたいと言ったのが聖学院でした。
授業や面倒見に関する学校の長所を教えてください。
T.S.さん 弟の入学時はコロナ対応となっていましたが、教科を問わず、オンライン授業や授業動画の配信などのシステムがしっかりしていると感じたスタートでした。また、体育の時間に剣道の授業があり、経験者である息子は授業中にお手本役に指名されて自信がついたようでした。
T.N.さん 授業や学びの形式としては、分からないことがあったら教えてくれることはもちろんですが、ただ答えを教えてくれるのではなく、きっかけやヒントをもらって、自分で考えたり、進むきっかけをくれることがうれしいようです。
S.E.さん 毎日終礼の時間に帰ってからの学習予定を記入する「できたこと生徒手帳」をもとに、「自学自習ノート」などを用いながら家庭学習をするのですが、「できたこと生徒手帳」は毎日の予定を書き込むだけではなく、その日にできたことや感情などを書き込む欄があります。それを次の日の朝、2冊とも提出すると、先生がすごく丁寧にコメントを返してくれます。息子と先生がちゃんと言葉のキャッチボールをして、変化にも気づいてくださるので、とても安心します。また、聖学院小学校にも「自学自習ノート」があり、自分がやりたいことをなんでも勉強することができるのも良かったです。
発信力が育つ!多彩な学習が糧に
聖学院の学びに関してユニークだなと思ったことはありますか。
S.E.さん 学年独自の行事で、自分の好きなことを周りの生徒に発表する機会がありました。自分で発表することを決め、内容を担任の先生やクラスの生徒と詰めながら、イベントとして学年全体で発表する場を作ってもらえました。また、タイでのボランティア活動を含めた研修旅行や中学3年の学年行事である糸魚川農村体験は聖学院の顔となるような行事です。長男のときまでは、農家さんに民泊をさせていただく良い機会で、事前学習からお世話になるご家族との関係性も含め、とても良い経験になりました。
T.S.さん コロナ禍において、体育祭の形式が兄のときと変わっていました。学年毎に実施になり、学年毎に競技が異なっていました。学校の敷地をいっぱいに使っている様子も良かったのですが、今年の体育祭は従来の形に戻り、息子たちが暑い中楽しんでいる様子、頑張っている様子を見ることができてとても良かったです。
T.N.さん ミツバチプロジェクトやSDGsプロジェクトなどのたくさんのプロジェクト活動で、上級生や下級生との関わりを持つことができることや高校1年の宿泊行事のSDC(ソーシャルデザインキャンプ)でその土地の業種の困り事に対してアイデアを出してコンペを行うことも良かったです。生徒たちがやりたいと思ったことを自由にやらせてくれる、さらにはどんどん後押ししてくれることや、それを外とつなげて実体験にしてくれることが良い学びになっていると思います。
行事に関して、お子さまはどのように取り組んでいますか。
T.S.さん 兄のとき、記念祭実行委員として、毎日遅い時間まで仕事に没頭していました。実行委員として後輩たちとともに組織を動かしていくことにやりがいを感じていました。
S.E.さん その先輩と一緒に生徒会役員として記念祭の運営に関われたのはとても楽しかったそうで、先輩たちと一つのものを作り上げたのがすごく心に残ったようです。先輩後輩の関係性がとても温かいのも大きな要素です。今年も生徒会に参加しており、引き続き記念祭の活動も頑張りたいと話していました。
T.N.さん 記念祭の運営で、何か一つに本気で取り組む楽しさを学ぶことができたと思います。実行委員のおそろいのパーカーに先輩のサインをたくさん書き入れてもらって喜んでいました。家で大切に保管しています。
ふいに訪れる「変わる瞬間」聖学院でチャレンジを積み重ねて
お子さまは先生方からどんな影響を受けていますか。
T.S.さん 先生方が寛大で、ゆったり構えてくれることに感謝しています。子どもたちにも保護者にも先を見据えた話をしてくれます。心に火をつけてくれる先生が多いため、親は安心して学校に預けることができます。親としては子どもの成長に焦りを感じることもありますが、先生のおかげでそれをゆっくり待つことができます。
S.E.さん 親身になって子どもの話を聞いてくれ、相談に乗ってくれることや、兄弟を比較せず、一人ひとりをよく見てくださいます。親として踏み込みにくい話題や時期でも子どもとの良い距離感を保ってくれるので、子どもから先生への信頼も上がってきます。
T.N.さん ノリの良い先生が多いですが、メリハリがしっかりしていて、楽しむときはしっかり楽しむことを教えてもらっています。また、細かく声かけをしてくれていることを子どもはよく覚えています。少しずつ自主性が伸びてきて、生徒会選挙に、大きなライバルがいるのに立候補できたことは、親目線ですが、大きな成長だと思っています。
受験生の保護者にメッセージをお願いします。
T.S.さん 親として毎朝「行ってきます」と明るく登校していく息子たちをみていて、これほどうれしいことはないです。学校だけに全てを任せてもうまくいかないし、親が全部の面倒を見られるわけではないので、子どもには親も学校もあなたのことを見ているということを伝えてあげることが大切だと思います。
T.N.さん 子どもたちが勉強をサボっていても怒らないであげてほしいですね。聖学院はどんな子でも活躍することができ、居場所を見つけることができる学校だと思います。先生方が生徒一人ひとりの特性に合わせて声かけをしてくれますし、保護者に対しても、子どものことで迷ったときには丁寧に話をしてくれます。
S.E.さん 生徒発案のいろいろな活動を後押ししてくれる学校の姿勢がとても信頼できます。子どもだけでは不安がありながらも、頼もしい先生がいるからチャレンジできるのだと思います。
編集後記
最先端の教育を実践する学校のイメージが強い聖学院。保護者からは先生の温かみについてのお話が多く、人間教育にも力を入れていることが垣間見えました。先生と二人三脚で子育てができるのは大きなアドバンテージになるでしょう。
イベント日程
イベント名 | 実施日 |
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学校説明会・体験会(来校型) | 8月26日(土) |
校内見学会 | 9月9日(土) |
学校説明会・体験会(来校型) | 9月16日(土) |
校内見学会(来校型) | 10月7日(土) |
国際生対象入試説明会(オンライン) | 10月14日(土) |
学校説明会・体験会(来校型) | 10月21日(土) |
創立117周年記念祭(文化祭) | 11月2・3日(木・金) |
校内見学会(来校型) | 11月11日(土) |