東京タワーに観光客を呼ぶには?
インタビューに協力してくれたのは、「コロナ禍における来場者の減少」という東京タワーの課題に取り組んだ熊谷虎太郎くんと尾上龍彦くんです。中2生はグループごとに解決案を考え、クラスでプレゼン。後日、クラス代表に選ばれた7グループが講堂でプレゼンを行いました。お二人はクラス代表としてステージに立っています。
お二人のグループが出した解決案を教えてください。
尾上くん 来た人が楽しめる施設があれば来場者を増やせるのではと、思い切って大きな滑り台の設置を提案しました。
熊谷くん 人が集まる場所を想像したとき、個性的で、家族や友達と行くことができ、思い出に残るという3つの共通点が浮かびました。そして、この3つを備えた行事が祭りだったので、東京タワーでの夏祭りの開催を企画しました。
300人の観衆がいる講堂では、プレゼンでどんな工夫をしましたか。
尾上くん 観客の気を引くことを意識しました。プレゼンの冒頭で「ワクワクする!」と叫んでみたり、客席にいる人の目を見て語りかけるように話したり。すごく緊張しましたが、周りから「面白かったよ」と言ってもらえました。
熊谷くん 僕は反対に最後にネタを仕込みました。人を集める3要素を説明した後、「これでスリーアウトでございます。時間も迫ってまいりましたので、ここらでチェンジとさせていただきます」とプレゼンを終えました。クラス発表では大ウケした締めゼリフが講堂では大スベリで…。
尾上くん そんなことないって!
探究学習を通してどんなことを学びましたか。
尾上くん 何かを伝えるためには、順序立てて、核心につながるように話していくことが大事だと実感しました。大舞台でプレゼンしたことは貴重な経験です。
熊谷くん 実際に大勢の人の前で話してみて感じたことは、「伝えるために大切なことは1対1で話すときと同じだ」ということです。もともと人前で話すことは好きでしたが、思いを伝えきれないことがあり、今回のプレゼンを通して“伝える力”がレベルアップした気がします。
※ポスターは春休み中に展示されました。
講堂で感じた温かい雰囲気
東京タワーで長年広報に携わり、生徒のプレゼンの講評をした澤田健さんは、講堂で芝の校風を体感したそうです。
澤田さん ステージに立つ生徒さんはすごく緊張しているんですが、それを観客の生徒さんみんなが温かい空気で迎えていたんです。プレゼンする生徒さんに向かって声をかけたり笑ったりして、「人の話をきちんと聞こう」「仲間を応援しよう」という姿勢を感じました。尾上くんと熊谷くんはとても上手に話していて、さすが落研だなと感心しましたね。登壇した7チームはそれぞれ個性的な提案をしていて、面白いと感心しながら聞き入りました。
芝生は東京タワーの麓で育つ
学年主任の加藤暁生先生にもお話をうかがいます。
加藤先生 我々教員も生徒も「自分たちは東京タワーの麓で育っている」という意識があります。ですから、生徒が思い入れを抱いて社会問題に取り組むなら東京タワーしかないだろうと考えました。生徒は今回の課題を通して、社会をより身近に感じるようになったと思います。
編集後記
取材当日、2022年度の学校の取り組みをまとめた冊子を見せてくれた加藤先生。各学年のクラスTシャツを紹介するページを開くと、ほとんどのデザインに東京タワーのイラストが組み込まれており、芝生にとっていかに東京タワーが身近な存在か分かりました。次回は年度初めの全校イベント、大運動会を特集! お楽しみに。
イベント名 | 日時 |
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第1回学校説明会 | 2023年5月26日(金) 1部 11:00~12:30、2部 14:30~16:00 |
第2回学校説明会 | 2023年5月27日(土) 1部 11:00~12:30、2部 14:30~16:00 |
第3回学校説明会 | 2023年10月18日(水) 時間未定 |
第4回学校説明会 | 2023年10月20日(金) 時間未定 |
第5回学校説明会 | 2023年11月4日(土) 時間未定 |