きっかけは学園祭実行委員
実行委員長を志願したきっかけは何ですか。
千田くん 高2のとき学園祭の実行委員になり、ある部門のサブリーダーをしました。そこで知り合った実行委員の先輩が、大運動会の実行委員も経験されていて、僕に「大運動会の実行委員長をやらないか」と声をかけてくださったことがきっかけです。
事前準備で特に力を注いだことは何ですか。
千田くん
1つは競技です。新競技の背渡りは、人の背中の上を人が歩く競技で危ないことが多く、課題が山積みだったんです。そこで、台になる生徒が首を下に引っ込めて踏まれないように指示したり、背中の上を歩く生徒と手をつないで支える人員を確保したりと安全に気を配りました。また、今回の会場には出入口が1か所しかなかったため、入退場する生徒たちがスムーズに移動するためにはどうしたらよいか、動線について競技部のリーダーと頭をひねりました。
もう1つはパンフレットです。会場には競技に参加していない生徒が常にいるので、座っている生徒が楽しめるものにしようと細部までこだわりました。
実行委員長という責任ある立場で、苦労したことはありますか。
千田くん 全部署の動きを把握して意思疎通を図ることです。最初はうまくいかないこともありましたが、何か月かすると“ここは進んでいて、ここが遅れている”と全体の動きが見え始めたんです。そうなると仕事の面白さがぐんと増して、「自分に合っているな」と思いました。
広い会場を活かすために工夫したことはありますか。
千田くん 競技は、4階の客席からでも生徒がどんな動きをしているのかが伝わるものにしようと考えました。そのため、高2の騎馬戦ではフィールドを半分に分けて2か所で対戦を行い、どの場所からでも熱戦が見られるようにしました。新競技の背渡りも、遠目からでも楽しめる競技になりました。
大運動会で生まれる縦と横のつながり
どんなとき、実行委員の仲間との絆を感じましたか。
千田くん 実行委員長を含む5名で構成する「本部」が、大運動会の重要なことを決めます。その本部のメンバーが選抜リレーの選手に選ばれて、本番では彼が1位で通過したんです。彼は青組、僕は黄組でしたが、違う組の実行委員もみんなで彼の1位通過を喜んで「おめでとう!」と讃えていて。これは苦楽をともにした仲間への自然な行為だったと思います。
今も瞼に焼きついているシーンはありますか。
千田くん
閉会宣言のとき、壇上から見渡した景色です。僕は学校生活の一瞬一瞬を楽もうと思っていて、だからみんなにも大運動会を全力で頑張って楽しんでほしかったんです。閉会式でそのことを伝えたうえで、今日一日楽しんでくれたかどうか壇上からたずねたところ、多くの生徒が手を挙げてくれて。前年度に実行委員長を務めた川瀬先輩から「当日は絶対泣くよ」と言われていて、そんなはずはないと思っていたのですが、ウルっときてしまいましたね。川瀬先輩は、僕が実行委員長を引き継いでからずっと気にかけてくださり、定期的にお会いしていて、準備日と本番には現場へ応援に駆けつけてくださいました。
中1から高3まで全学年が参加する行事は大運動会だけ。中1のときは、ただ「先輩って大きいな」と感じていた僕が、高3になり、運営する立場になって最後の行事を終えたと思うと感慨深いです。
編集後記
学ラン姿で登場した千田くんは、取材中に衣装の話になると「これです!」と上着を脱いでオリジナルTシャツを披露。一瞬で場を盛り上げ、周りにいた人たちを笑顔にしていました。「僕は誰よりも芝を楽しんでいます」と弾けるような笑顔で語ってくれた千田くん。大運動会では実行委員長として全学年の芝生を笑顔にしたのでしょう。
イベント日程
イベント名 | 日時 |
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第3回学校説明会 | 2023年10月18日(水) 時間未定 |
第4回学校説明会 | 2023年10月20日(金) 時間未定 |
第5回学校説明会 | 2023年11月4日(土) 時間未定 |