生徒が全力で挑戦できる校風は「気づきの教育」にあり

「ベストスチューデント」の生徒に先生から「ありがとう！」の言葉

中学生では学期ごとに学年で1名の「ベストスチューデント」を表彰しています。昨年のベストスチューデントに輝いたK.A.さんとR.I.さんに、これまでの学校生活で取り組んできたことをうかがいました。

K.A.さん 何事にも全力で取り組むことを意識して行動していました。中学1、2年生で生徒会に所属し、文化祭では動画撮影に挑戦するなど、新しいことに挑戦してきました。部活動では所属しているギター部で、指揮者にチャレンジしています。指揮者は例年、高校2年生がメイン担当なのですが、これまでに中学生の指揮者がいなかったので手を挙げました。

R.I.さん クラスをまとめる役職に挑戦したいと思い、ホームルーム委員に立候補しました。クラスがより良くなるような改善案を話し合い、良い行動ができている人をお手本にしようという雰囲気を作りました。文化祭でクラス展示の監督も務めました。みんなで役割を補いながら作り上げたものが評価され、中学全体で準優勝を取れたことが本当に嬉しかったです。

K.A.さんとR.I.さんは、周りを巻き込みながら、果敢に挑戦してきたようですね。 表彰時の先生のメッセージをご紹介しましょう。

K.A.さんへ、担任の先生からの表彰メッセージ

周囲の人や本から良い刺激をたくさん受け、進路意識の高まりとともに学習意欲も飛躍的に向上。自分から向かっていくその積極性と行動力が本当に素晴らしい！ 部活動の後輩たちにとっても憧れの存在。背中で語れるかっこいい生き方をしているK.A.に今年度最後のBESTを送ります！（一部省略）

R.I.さんへ、担任の先生からの表彰メッセージ

誰に対しても優しく、笑顔で明るく接し、周りに元気を与える存在です。「周りのために行動できること」、「努力を続けられること」、「負けず嫌いでちょっと頑固なところ」があなたの持ち味です。自分に自信をもって、これからも誠実に毎日を送っていってくださいね！ いつもありがとう！（一部省略）

「希望の星」の生徒は人望が厚い「愛されキャラ」

続いて、高校生の「希望の星」をご紹介します。高校生では年に3回、各クラスから1名を表彰しています。昨年受賞したR.S.さんとM.I.さんにお話をうかがいました。

R.S.さん 勉強も行事もすべてに全力で取り組もうと思って、高校に入りました。全力で取り組むことで、思い入れや達成感など、価値あるものになると思ったので、それを心がけていました。勉強面では、朝テストなど、日頃の小さな学習にも全力で取り組み、積み重ねを大事にしています。行事では、文化祭の企画委員をやりました。短期間の中で、どうしたらクラスがまとまるかを考えながら取り組んでいました。

M.I.さん ソフトテニス部の大会で残したい結果があって、そこに向けて部員が一致団結して、上を目指すことも大事にしていました。そのために、できるだけ声を出して、自発的に練習し、部活の雰囲気をより良くしていこうと、高校生活をいい形で終わりたいと思って、楽しむことを率先してやっていました。

R.S.さん、M.I.さんもクラスや部活動にて中心的存在となり、全力で取り組んでいたようです。 先生はどう評価したのでしょうか。

R.S.さんへ、担任の先生からの表彰メッセージ

文化祭において、企画委員としての先を見据えた仕事ぶりは、思わず「去年も企画委員やっていた？」とたずねてしまうほど。上手くいかないことも乗り越えながら、クラス企画を大成功に導いてくれました。「1番SDGsでした賞」があれば間違いなく5組ですね！ クラスMVPアンケートにもRの名前がずらりと並び、勉強も部活も一生懸命だったRに希望の星を贈ります！ Rが5組にいてくれて本当に良かった。これからも応援しています！（一部省略）

M.I.さんへ、担任の先生からの表彰メッセージ

持ち前の笑顔で元気いっぱいなクラスをより明るくしてくれますね。誰とでもフランクに接することができるのはあなたの強みであり、その人柄に助けられている人は多いのではないでしょうか。部活にも一生懸命に取り組んでいて、リーダー的な役割を担うことがあると聞いています。もうパーフェクトじゃないですか！ これからもその器量を遺憾なく発揮し、みんなから愛される人でいてください！（一部省略）

先生方の熱いメッセージに心打たれます。生徒の頑張りを認め自信に繋げる、淑徳巣鴨の「気づきの教育」とは何かが見えてきました。

良い方向に出る杭を伸ばし、生徒同士が高め合う「気づきの教育」

受賞の4名に共通していたのは「チャレンジ」。淑徳巣鴨には、挑戦する校風があるように感じました。その理由を高校生にうかがいました。

R.S.さん 全国大会に出場している部活も多く、難関大学の合格者も多いので、文武両道を兼ね揃えた学校であることが大きいと思います。上を目指して頑張る仲間、結果を出している仲間がいるから私も頑張ろうと思えます。

M.I.さん 周りを見渡した時に、それぞれ頑張るものが違うだけで、みんな何かしら頑張っています。例えば、部活に所属してない子でも、数学が得意な人は数学を頑張っていたり、リーダーシップがある人は、上に立って指示するのではなく、先頭に立ってみんなを引っ張っていたり。この人を真似ようというよりも、この人と一緒に頑張ろうと思わせてくれるような人が多い気がします。それが挑戦する雰囲気に繋がっているのかもしれません。

生徒同士が共鳴し合い、高みを目指していける学校。そんな姿が浮かび上がってきました。最後に、入試広報部主任の岩上伸治先生に「気づきの教育」と受験生へのメッセージをいただきました。

岩上先生 生徒は周りから認められて自分の強みに気づきます。すると自己肯定感が高まり、自身の成長にも繋がります。そして、周りの生徒も頑張ってみよう、私にもできるのではと思うようになります。それが、クラスや学校全体が良い方向に進んでいくことにもなります。ですから、教員は、生徒一人ひとりに、見ようとしなければ見えない個性や長所をなるべく見つけて、表彰に至らなくても声をかけて、認めて伸ばしていくことを大切にしています。
出る杭は打たれることがないように、良い方向に出る杭を見つけて、個性を認め合い、お互いに高め合える、切磋琢磨できる環境作りが「気づきの教育」です。
その一員として仲間になって、一緒に学校生活を盛り上げていきませんか？受験生のチャレンジを心よりお待ちしています！

編集後記

受賞後から学年が変わり、さらに成長した4名の生徒。「受賞したからといって変わることもなく、さらに全力を尽くします！」と頼もしい言葉もありました。いきいきと学校生活を送る生徒の様子をご覧になりたい方は、ぜひ同校を訪れてみてください。