プログラムは現地での英語研修とイギリス名所巡り
2022年度のイギリス英語研修は、2週に渡って行われました(※2023年度より高校1年生は過去同様に3週間の滞在となる予定)。ロンドンの南東に位置するケント州のチョーサー・カレッジ・カンタベリーで現地の講師による英語の授業を受け、隣接する寮に滞在。平日の授業終了後にはさまざまなオリエンテーションが行われ、近くの大学を訪問したり、街を散策したりしながら、現地の方と交流しました。また、休日には小旅行が用意され、イギリスの名所を巡りました。
カンタベリーでの授業と寮生活について、趙さんと加藤さんにお話をうかがいました。
カンタベリーでの授業は、学校の授業とどのような違いがありましたか?
趙さん カンタベリーの現地講師は日本語が分からないので、学校にいるときよりも、英語で頑張って伝えようという気持ちになりました。自分に甘くなれない環境だったので緊張感がありました。また、高校生の授業では毎回、アートや建築、犯罪などのテーマがあり、そのキーワードに関連するワードを学習しながら、文章を読んだり作文をしたりしました。学校の授業よりも内容が濃かったですし、1回の授業が90分間だったので、頭の中が英語にかき混ぜられているような感じでした。
加藤さん 中学生は文法の授業もありました。ゲームをしながら楽しく学んだので、今まで自分が知らなかった単元の文法も理解でき、日本に帰ってきてから「このことか!」と分かって嬉しくなりました。
寮生活はいかがでしたか?
趙さん カンタベリーにはペルーから同じ年代の留学生も来ていました。授業や夕食後のフリータイムで交流する機会もあり、母国のことをいろいろ教えてもらいました。海外の人とこんなに仲良くなったことは人生で初めてだったので、貴重な体験となりました。
「百聞は一見に如かず」イギリスの歴史・文化を数多く体験
週末の小旅行では、先生ができるだけ多くのイギリス体験を生徒にさせたいと、大英博物館・バッキンガム宮殿・グリニッチ天文台・ハリーポッターのロケ地であるキングスクロス駅といった名所を巡り、テムズ川でのクルーズ体験やクリームティ(アフタヌーンティーの一種)体験をしました。
また、放課後や週末のプログラムでは、英語をたくさん話す機会を得るために、現地の方にインタビューするオリエンテーションが行われました。
現地の方との交流でどんな発見がありましたか?
趙さん 英語を流暢に話せなくても、日常会話で十分にコミュニケーションが取れました。学校の授業でやってきたことが活かせたと思います。会話さえできれば、さまざまな人と交流できることが分かって、英語を学んできて本当に良かったと思いました。
加藤さん 現地の人に話しかけたとき、何度か聞き返されることがありました。アメリカ英語だったようで伝わらないということに衝撃を受けました。アメリカ英語とイギリス英語では単語や発音が異なることを学びました。
研修での体験が次の学びに繋がる
研修を終えて成長したと感じたことや、これからの目標について、加藤さんと趙さんにうかがいました。
加藤さん 2週間英語を聞き続けてきたので、以前と比べて自然に英語が耳に入るようになりました。外国語だと思って聞くような違和感がなくなって、いつも聞いている言葉のように感じるようになったことが大きな変化です。スピーキングは、意味は通じても、言葉に詰まってしまうときがありとても悔しかったです。次にイギリスへ行くときには、もっと英語をたくさん話せるようになっていたいので、日本に帰ってきてから毎日英単語を勉強しています。
趙さん
2週間は短いと感じたので、もう少し長い期間、英語が公用語の国で勉強したいと思いました。選択肢の一つとして、海外留学を視野に入れようと考えています。また、イギリスに行って、日本の文化について聞かれる機会が多かったのですが、うまく説明できませんでした。自分の国について深く学んでいきたいと思います。
加藤さん 海外ではうっかりパスポートを落としたら大変なことになるので、緊張感や警戒心が高まったことです。日本に帰ってきても、細かいことを確認するようになって、忘れ物やミスが減りました。
生徒の自信あふれる表情に、イギリス英語研修の意味を再確認
研修の目的と成果を、山本先生に詳しくうかがいました。
イギリス英語研修を終えて、成果をどのように受け止めていますか?
山本先生
研修の目的の一つ目は、普段学習しているイギリス英語の力を本場で試すこと。2つ目は、世界各国のリーダーがこぞって留学をするイギリスの歴史や文化を学ぶこと。3つ目は、国際人としてのたくましさや資質、能力を上げることです。
今回の研修を通して、生徒二人の感想からも大きな気付きを得られたと感じましたし、目的をクリアできたと自負しています。
秀明のイギリス英語研修は中学2年生と高校1年生共に、同じ場所で実施されますが、その理由を教えてください。
山本先生
中学2年生の研修で、英語がうまく使えず悔しい思いをしたり、海外での過ごし方でもっとうまくやれたのにと思うこともあるでしょう。高校1年生のときにもう一度同じ場所に行くことで、もっと話せるように、もっとうまく海外での生活ができるようにと、知識を増やしていこうという動機付けにもなります。
また、土地勘があるところに行くというのは、そのロケーションでの思い出が濃くなり、生徒にとってノスタルジックな場所となります。そういった体験は人生を豊かにし、人間形成の点でもとても良いことだと考えています。
編集後記
山本先生いわく、「ただ単に英語が話せるだけのバイリンガルはグッドスピーカーかもしれないけれども、良い英語の使い手ではない」とのこと。まさにその通りで、海外での実体験を通して、国際人としての資質を身につける機会は重要だと感じました。ぜひ学校説明会で、秀明の英語教育に触れてみてください。
イベント名 | 日時 |
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高等学校説明会 | 2023年7月1日(土)※要予約 |
中学校説明会 | 2023年7月9日(日)※要予約 |
高等学校説明会 | 2023年8月6日(日)※要予約 |
文化祭見学会 | 2023年9月17日(日)※要予約 |