入学の理由は「父の背中」「救いたい誰かがいる」
今回、ご登場いただくのはこちらのお二人です。
医師を目指したきっかけを教えてください。
早瀬さん 父が医師で、真剣に働く姿を見てきました。そのうちに、「いつか一緒に働きたい」と思うようになったからです。
堀さん 子どもの頃から片頭痛を患っているのですが、現代の医学では治療法が確立されておらず、医師になって同じ病気で苦しむ人を救いたいと思ったからです。
医学部を目指すにあたり、普段の授業でどのようなことを意識して勉強していましたか。
早瀬さん 答えに行きつくまでの過程を複数考えることを意識していました。
堀さん その日の授業で分からなかったところを復習するように心がけていました。ノートも見返しやすいようにきれいに取っていましたね。
「入試報告書」データ蓄積が秀明の強み
医学部の推薦入試・面接対策として取り組んだことを教えてください。
早瀬さん 筆記試験については、過去問を解いて各科目の先生方と相談しながら勉強の方針を決めていくという流れで対策しました。小論文や英作文のカギは「量」。たくさん書いて、経験を重ねることでコツを掴むのが重要です。面接対策は何人もの先生と練習して、いろいろな角度からアドバイスをもらいました。
堀さん 大学に提出する志望理由書の添削を何度もしていただきました。完成させるまでに、教頭先生にも協力してもらいました。僕が進学する北里大学は入試の一環として、集団討論があります。その練習として、先生や後輩と一緒に本番を意識してディスカッションの練習をしました。
受験に向けたサポートに関する秀明の強みを教えてください。
早瀬さん 大学の推薦入試や総合型選抜は、一般入試と違い、なかなか情報が手に入りにくいという難しさがあります。ですが、秀明は過去の入試データを集めた「入試報告書」という資料を作成していて、面接での質問事項まで詳しく分かるんです。
堀さん そうやって対策のポイントを見極められることが秀明のすごいところです。
寮生活で培われた自立心
大学受験シーズンの思い出を教えてください。
早瀬さん 模試をたくさん受けて、どれも成績がふるわないときは辛かったです。でも、納得できる結果が出なかったのは「まだまだ伸びしろがある」ということだと考えるようにしました。大学受験は本番一発勝負。そこで力を発揮すれば大丈夫だと自分自身に言い聞かせながら勉強しました。
堀さん 一時期、英語の成績がなかなか上がらなかったときがありました。また、勉強のやる気がなくなったこともありましたね。悪循環を抜け出せたのは、きっと友達のおかげだと思います。一緒に勉強したり、気分転換したりしてリラックスしながら、大学受験シーズンを乗り越えました。
寮生活を通して身についたことはありますか。
早瀬さん 自己管理能力が身につきました。規則正しい生活を送る習慣は、きっと将来役立つと思います。
堀さん 寮では洗濯も部屋の片付けも自分でやらなくてはいけないので、同年代の人よりも自立心があると思います。また、仲間と24時間一緒に生活するなかで、コミュニケーション能力も高くなりました。将来、医療に従事する多種多様なスタッフが協力する「チーム医療」にあたるとき、コミュニケーション能力は必ず活かせると思います。
これからの目標を教えてください。
早瀬さん 大学で勉学に励み、さまざまな専門領域の知識・技術を身につけたうえで、最上位の外科医になりたいです。また、人間関係を上手く築ける職業人も目指しています。
堀さん 地域医療に貢献できる医師、そして素早く正確に病気を診断できる医師になることです。そのために大学では、しっかりと医学知識を覚えることに努め、また友人と協力をして厳しい6年間、そしてその後の人生を乗り越えていきたいです。
編集後記
高い意欲を持つ秀明の卒業生たち。将来へ踏み出す力強さが備わる理由の一つは、きっと寮生活でしょう。中学生・高校生時代に、すでに自立心を養うこと。それは大きなアドバンテージになります。中学受験は「この先の6年間を選ぶ」のではなく、「将来を選ぶこと」なのだと感じるお話でした。医師を目指すお子さまは秀明を必ずチェックしてください!