アウトドアな生物部!初心者歓迎のバレーボール部!進学校の自由な部活動

巣鴨中学校・巣鴨高等学校
巣鴨中学校・巣鴨高等学校といえば、学習に本気の名門校。だけど、部活動もすごいんです! 今回は、海を越えてはるばる離島まで採集に赴く生物部(写真は小笠原諸島・父島にて撮影)、初心者も都大会で勝負できるほどに上達するバレーボール部の活動を生徒に紹介してもらいました。

「放課後は山へ採集に」冒険少年が集う生物部

巣鴨中学校・巣鴨高等学校(以下、巣鴨)では、文化系20・体育系17の部活動が精力的に活動中です。まずは文化系部活動にスポットを当てます! 生物部について、こちらのお二人に紹介していただきました。

巣鴨中学校の生徒
(左から)中学2年生の圓子貴士くん、中学3年生の角田知駿くん

生物部の活動内容を教えてください。

圓子くん 採集・飼育・標本づくりが活動のメインです。「さて、期末テストも終わったし、千葉県のほうまでカブトムシ採りだ!」「土曜日の授業も終わったし、淡水魚を捕まえに埼玉県の渓流まで行こう」…こんなふうに自由に仲間同士で活動しています。

角田くん 飼育している生き物は昆虫、魚類、両生類、爬虫類とさまざま。水槽の掃除などはこまめにやっています。標本づくりに関しては、もっと力を入れていきたいです。これまで主力だった先輩が卒業するので、後を引き継がないと…と考えています。

ウミガメ
小笠原諸島・父島への旅でウミガメの研究施設に行ったことも

どんなイベントがありますか。

角田くん 夏に離島まで採集活動に行くのも大きな楽しみの一つです。その島にしかいない固有種と出会えるからです。2023年の行先は屋久島。本土よりもカブトムシの角が赤くて小さく、不思議でした。カヤックなどのレジャーをする時間もありました。

圓子くん 文化祭では標本展示と解剖の実演をするので、興味のある方にぜひ来てほしいです。文化祭がある秋が活動の山場。冬になると生き物も姿を消すので、僕たちも冬眠します。

「飛んでいる虫の種類が分かる」ディープな生物の世界へ

生物部に入ったきっかけを教えてください。

圓子くん 小学生時代から生き物に熱中していました。カマキリを飼育していたときは、早朝に起きて、エサになる虫を捕まえに行くのが日課でした。充分にエサを確保してから、小学校に登校する…そんな毎日でしたね。でも、生き物が大好きな気持ちはある一方で、知識はあまりなく、「もっと詳しくなりたい!」と思っていました。

角田くん 東京に引っ越す前は、森や山がいっぱいの街に住んでいました。日本本土のクワガタムシはほぼ全種類捕まえたくらい、本気で虫取りをしていました。「巣鴨に入学したら生物部に入るぞ」という思いで受験勉強をしました。入部すると、明るく社交的なメンバーが多く、イメージしていた以上に楽しい毎日が始まりました!

巣鴨中学校・巣鴨高等学校の生物部
森に入っていく生物部のメンバー。こちらは屋久島での活動の一場面です

生物部に入部して、成長したところを教えてください。

圓子くん 先輩の採集に同行したり、他校の生物部との交流会に参加したりして、知識がどんどん広がっていきました。文化祭で受験生から質問を受けて、それに答えられたとき、過去の自分との違いに気づきますね。

角田くん 「ある種類の昆虫の個体差を調査したい」という先輩がいて、その手伝いをしたとき、ヒョイヒョイと虫を捕まえる姿を見てビックリしたということがあります。そんな先輩と一緒に行動しているうちに、虫が飛んでいる姿を見て、種類が分かるようになりました。

ゼロから上達できる!バレーボール部の練習環境

続いては、バレーボール部について、お二人の生徒にお話をうかがいます。

巣鴨中学校・巣鴨高等学校のバレーボール部員
(左から)中学2年生の前田貫太くん、高校2年生の髙木玲くん

バレーボール部の活動内容を教えてください。

髙木くん 大会出場に向けて、フィジカルトレーニング、バレーボール技術の練習をしています。2022年は中学校のチームが東京都大会に出場しました。高校のチームは東京都大会で4大会続けて3回戦まで勝ち上がっています。

前田くん 巣鴨のバレーボール部の長所は、初心者にも丁寧に教えてくれるところ。入学前は未経験だったという部員がほとんどです。練習環境も充実していて、体育館の天井が高いのでボールを高く飛ばせますし、冷房もあって快適です。

巣鴨中学校・巣鴨高等学校のバレーボール部
バレーボール部は巣鴨の運動部の中でも大会実績が目立って上がっている部活動の一つ

バレーボール部に加入したきっかけを教えてください。

髙木くん 僕が入学した当時は中学校のバレーボール部はなく、「高校のバレー部のマネージャーになろうかな」と思っていました。でも、同じようにバレーボールをやりたい人が自然と集まって、チームを組むことができ、部活動が発足したんです。

前田くん 部活動の見学に行ったときに、先輩から温かく声をかけてもらったのがきっかけです。入部してからも先輩からは大きな影響を受けてきました。大会で戦っている姿を見て、自分もがんばりたいという気持ちになります。

プレーを追究しながら人間性も磨かれる日々

これから部活動でがんばりたいことを教えてください。

髙木くん 来年の大会で引退を迎える前に、巣鴨のチームでどこまでバレーボールを追究できるかに挑戦したいです。僕のポジションはセッター。味方にボールをトスする役割です。もっと信頼されて、安心して背中を預けられる理想のセッターに近づいていきたいです。

前田くん 東京都大会で勝ち進めるように練習することです。先輩のプレーに追いつくことを目標にしています。「6年間、バレーボールを続けていこう」と思っています。

部活動を通して成長したことを教えてください。

巣鴨中学校・巣鴨高等学校のバレーボール部
「部活動に熱中する生徒ほど、学習にも本気」の法則は巣鴨にも当てはまるようです

髙木くん バレーボール部にもし入っていなかったら、集団行動がここまでできるようにならなかったかもしれません。プレー以外の面でも、人を気遣い、思いを汲んで行動することができるようになりました。

継続力も身につき、勉強に活かせていると思います。OBに高校3年生の夏まで部活動を続けて、京都大学に現役合格した方がいました。そういう先輩がいたということからもパワーをもらえます。

前田くん 小学生のときは、「好きなことはとことんやるけど、苦手なことは一切やらない」というタイプの性格でした。でも、苦手意識があること、不慣れなことにもだんだんとチャレンジできるようになりました。

それは部活動のおかげだと思います。バレーボールはいろいろな局面を想定して、たくさんの技術を習得していかなくてはなりません。学校生活でも勉強でも、自分の幅を広げようという気持ちが生まれました。

編集後記

勉強と両立しながら部活動を続けて、希望進路を実現できる巣鴨。好きなことに本気を出す経験が、将来を考えて学習する意欲につながるのでしょう。中高6年間、今に熱中しながら、未来へと歩みを進めていく。巣鴨なら、そんなアグレッシブな学校生活を送れます。

イベント日程

イベント名 実施日時
中学校説明会 12月2日(土) 10:00~12:00